映画感想 - ドクター・ストレンジ(2016)
ドクター・ストレンジ
★★★★★
【あらすじ】
天才脳外科医だが高慢ちきなストレンジ博士は、ある日 自動車事故でその神がかった両手がめちゃめちゃになり、以前のような精密に動かすことが出来なくなってしまった。金に糸目をつけずに治療しまくるがそれでも良くならず、自暴自棄になり、貯金もつき、恋人にも愛想を尽かされかけていた。そんな中、どんな傷も治す魔術師の存在を聞きつけて、藁にもすがる思いでチベットへ。そこで出会った魔術師エンシャント・ワンの導きにより科学では説明のつかない超次元の存在を知ったストレンジは、治療と並行して魔術のいろはを教わるのであった…。
【感想】
エンシャント・ワンの魔術(=試写会)にて一足早めに観賞。おんんんんんんんもろすぎ!!漫画原作で、これで初めてドクター・ストレンジを知る人もいるだろうに、ここまでストレス無く面白く仕上げてくれるマーベル、マジでバランス感覚すごすぎる〜〜〜〜!漫画原作の邦画を悪く言うわけじゃないけど、日本ももっと頑張ってくれ〜!
開始3分でいきなり誰も見たこともないほどの超次元バトルが展開されて目が一気に釘付けになり、そこからストレンジ博士をはじめとする登場人物のキャラ説明が非常にスムーズに分かりやすく展開されて、鍛錬につぐ鍛錬を丁寧に描写してからの「闇の魔術」の存在、そして世界の破滅から人々を救う超絶アストラル次元バトル!こいつは興奮しないわけがない!
街が、空間が、重力がねじ曲がった中を歩き回るシーンはエッシャーの錯視の世界を歩いているかのようなワクワク感とドラッグをキメてしまったかのような映像美で、もうクチがポケ〜〜〜っと開きっぱなしになることは必至。この超感覚だけは実際に見て体験した方がいい…圧巻としか言いようがないので。で、肝心のストーリーはというと勧善懲悪ではなく善の追求が過ぎる余り、時に悪になりえるよね〜というところに触れているというところも単純ではなくて良かったです。といってもそこまで重くせずにユーモアを散りばめてエンタメ感を強めているのも最高。必要以上に涙を拭ってあげるマントもかわいい。
登場人物も、ハマり役のベネディクト・カンバーバッチはもちろん、「かわいい恋人」「黒人」「デブ」「ツルッパゲ」「目の周りが真っ黒になってる悪人」と、余りにも判別しやすい優しい仕様。「外国人の顔が覚えられない〜><」と言って洋画を敬遠しがちな人も気軽に見れるはず。そんな感じで老若男女楽しめるスーパーミラクルエンタメ映画、公開されたらすぐ見に行ってくれよな!そして今後のアベンジャーズに絡むシーンもオマケで出て来るので、最後まで見逃さないようにしましょうね。
ちなみに、僭越ながらこちらの「ドクター・ストレンジ」の吹き替え版にて、このわたくしめが人生初の「吹き替え声優」を担当させていただきました…その模様はこちらに記しておりますので、合わせてどうぞ。
【予告】
映画感想 - ダークレイン(2015)
ダークレイン
★★★★★
【あらすじ】
未曾有の豪雨によりバスステーションで足止めを食らった男女がいた。双子が産まれたので早く病院に行きたい男、夫とケンカしてしまった妊婦、学生運動に参加する学生、謎の言語を話すシャーマンのババア、2週間後に定年する券売係のジジイ、ステーションに住み込みで働いている女、そして病気の息子をもつ母。
いつまで経ってもバスが来ないどころか、何故かステーションから出ることすら出来ない。次第にイライラが募ってわちゃわちゃが最高潮に達した時に、とんでもない事態が巻き起こる〜〜〜!
【感想】
「未体験ゾーンの映画たち2017」にて。無限ループ地獄におちいった人々のとんでもない因果関係を描いた「パラドクス」のイザーク・エスバンの長編二作目。「パラドクス」でやばすぎる映画が爆誕したな…と思ってたんですが、こちらの「ダークレイン」もマジで果てしなくとんでもない話でした…メガトン級のおもろがまたしてもメキシコからやってきたでホンマに…。中盤以降の展開がマジで誰も見たことのない世界だったので、絶対にネタバレせずに見ていただくことを推奨いたします。ここにもネタバレは書きませんので。信じてくれ…!
バスステーション内だけで展開するワンシチュエーションものながら、序盤からまじで「早くバス来てくれ…」と思わずにはいられないぐらい嫌なことが畳み掛けてきて早くもモヤモヤとした不安が立ち込めていくんですよね。コントラストが薄く色がほとんど無い世界ながら不安感を煽る演出がまたお見事で、さらにスペイン語というほとんど聞いて解読できない言語でさらなる異界に放り込まれたような怖さなどが積み重なる!そのころにはもうこの謎の世界から目を離せなくなって、そして満を持して中盤に起こる「とんでもない事」が起こったらもう途中退室、まばたき一切できなくなります。ほんとにすごいもん見たわ…。すみません、何も言ってないに等しいんですけど、本当にネタバレしないで見に行ってほしいんです!!頼む!予告みたらめちゃめちゃ安っぽいけど、びっくりすることは必至!
ちなみに、今の新日本プロレスが好きな人だと、劇中の全く分からないスペイン語の中で唯一「トランキーロ!」だけは完全に聞き取ることが出来ます。
【見てもいい予告】
【こっちも最高潮に面白い】
映画感想 - ヴァイラル(2016)
ヴァイラル
★★★★☆
【あらすじ】
アメリカのとある住宅街シャドー・キャニオン。マジメな高校生エマと淫乱な姉ステイシーは、理科教師の父とともにこの街に引っ越してきた。ある日の授業中、エマの友達のグレイシーが突然吐血して倒れてしまった。世界中で突如として原因不明の伝染病が流行してはじめており、その症状のようだった。
次第に街には戒厳令が敷かれ、外出を禁じられてしまう。しかしいかんせん平和な街なので今ひとつ危機感はなく、エマたちは洋画でおなじみのホームパーティーに出かける。向かいに住んでいるエヴァンともいい感じになりつつあるが、この会場でグレイシーの伝染病をうつされた男がのこのこ現れ、あろうことか我を忘れて暴れ始めたのだ。この頃流行りの伝染病とは、どうやら人を操る未知の寄生虫の仕業だったのだ!一体どうなる?
【感想】
「未体験ゾーンの映画たち2017」にて。「ナーヴ 世界で一番危険なゲーム」や「パラノーマル・アクティビティ3&4」の監督を務めたヘンリー・ジュースト&アリエル・シュルマンによるパンデミック系ホラー。力を持たない住民に焦点を当てて知らず知らずのうちに伝染病が広まっていく恐怖を描いているという点ではこの前みた「レジデント」に似ているけど、こっちはこっちでなかなか面白かったな。
寄生虫に感染すると血を撒き散らして伝染していくという流れで、感染するとさながらゾンビのようになってしまうんだけど、こいつがまたキモくていいんですよ。目が見えなくなって耳から触手を出し、カタカタカタ…と喉の奥からクリック音みたいなのを鳴らしながら近づいてくるというのが良い!
お話はエマとステイシーの姉妹が中心となって進んでいくんだけど、この二人の絆がまた良かったなあ。ステイシーはかなり淫乱でおせっかいでエマは若干ウンザリしているところがあったけど実は大好きで、ステイシーがピンチに陥った時は「あの時たすけてくれたよね?今度は私が助ける!」とエマが奮い立つシーンはじ〜んと胸が熱くなりました。エマ役のソフィア・ブラック=デリアどのはタレントのマギーに似ていてかわいいし、Tシャツにジーンズというめちゃくちゃ適当な服装も良かったです。
「ナーヴ」ではかなりエンタメに振り切って楽しい映画だったけど、こちらはかなり恐怖を突き詰めた仕上がりになってるし終盤もかなり盛り上がってこっちも楽しかったな〜。今年の未体験ゾーンはなかなかいいゾンビものがラインナップに入っていて嬉しいもんですね。
【予告】
【ヘンリー・ジュースト&アリエル・シュルマン関連】
【じわ怖系ゾンビ関連】
映画感想 - モンスターズ/地球外生命体(2010)
モンスターズ/地球外生命体
★★★☆☆
【あらすじ】
突然宇宙で観測された地球外生命体が地球に飛来。国土の半分が地球外生命体の繁殖地=危険地帯として隔離されたメキシコでスクープ写真を狙うカメラマンのコールダーは、上司から現地にいる娘のサムを無事にアメリカまで送り届けるという依頼を受ける。安全に海路で行こうと思ったらコールダーのミスでフェリーのチケットを紛失。仕方なく車や護衛を違法でチャーターして陸路を進むしかなかった。果たして二人は危険地帯をくぐり抜けてアメリカに到達できるのか?
【感想】
ここからハリウッド版「ゴジラ」、そして「ローグ・ワン」の監督に大抜擢されるギャレス・エドワーズ監督の長編監督デビュー作。モンスター!怪獣!と言いつつそのモンスターはほとんど出ずにコールダーとサムが怪獣の危機に脅かされるメキシコを縦断するという点に終始しており、どちらかと言えばヒューマンドラマやラブストーリー的な感じだったかな。怪獣はあくまでオマケと言いつついつ出てくるか分からない恐怖感が飽き無さにつながってるのもグッド。「クローバーフィールド」みたいな大パニック怪獣映画を想像していると肩透かしをくらっちゃう説もあると思うので、事前にそんな感じと身構えて見ることをオススメします。
ほとんど怪獣が出ないけど、軍用ヘリや戦闘機が無残に墜落していたり、死骸が破壊されたビルの上で朽ちていたり遠くで鳴き声が聞こえたり…という描写で「いるいる」と緊張の糸を途切れさせない巧さがあるし、かと思えばアメリカ軍の爆撃に現地メキシコ人が怒りを露わにしているシーンがあって人々の感情もしっかり描いていたのでなんとなくローグ・ワンの監督に抜擢されるのも納得だなと思いました。
「ザ・レイド」のギャレス・エヴァンス監督とは別人みたいです。
【予告】
映画感想 - バーチャル・ウォーズ(2016)
バーチャル・ウォーズ(原題 Let's Be Evil)
★★☆☆☆
【あらすじ】
ジェニーは闘病中の祖母の医療費をまかなうために、とあるスタッフ募集に応募した。それは政府が管理下にある、最新システムを駆使して子供たちに天才的な頭脳を育成する施設であった。
施設内は常に真っ暗だが、ARグラスを装着することで照明が点いているように見えたり、地図が表示されたり、その他さまざまな拡張現実を駆使して生活する。子どもたちも教科書などはなく、グラスをかけることで見える教材を使って黙々と勉強していた。ジェニーの仕事は管理AIのアリアルの助言のもと、この施設内の監視業務や子どもたちを観察することだった。同じように集められたティグス、ダービーも何だかいい奴だし雰囲気は閉鎖的だけど楽そう。
数日過ごすうちに、緊急事態が発生する。何者かによって施設がハッキングされてしまったようだ。一体どうなる?
【感想】
最近流行りの拡張現実を駆使したパニック系POV。ARグラスをかけることで目の前に地図が表示されたり、仲間とコンタクトをすぐ取れるようになったり、近未来なサイバー感覚がなかなか良かったけど、中盤以降あんまりそれが活かされずにただ逃げ回るだけだったのが残念だったな。VRで描写をもっと出せばよかったのに…。
三人のバイト君の視線ごしにストーリーが展開して、左上に今誰の視線かがすぐ分かるようになってPOV的には分かりやすいとはいいつつ、わたくし自身がそれこそPOV映画を見まくってるのでそこまで大きくテンションは上がらなかったかな。同じくグラスを通したPOVといえば「エルサレム」ってのがあったけど、あれは結構良かったね。
ていうか、邦題、昔同名の映画あったよね。完全に同じだけどいいのかな。
【予告】
【こっちのバーチャル・ウォーズの方が面白そう】
【スマートグラス関連】
【かっこいい色彩感覚関連】
映画感想 - レジデント(2015)
レジデント
★★★★☆
【あらすじ】
デンマークの閑静な住宅街。グスタフは両親と妹の4人でこの犯罪など何もない平和な街で暮らしていたが、不審な死を遂げた老人の死体が消えるという事件があったことから、その日常は静かに崩れていく。その日から何故かパトカーが何台も駆け回り、街全体がただならぬ雰囲気に。
何かが起こっているが、それが住民に教えられることはない。ついには軍隊が出動し、街全体が制限区域となり外出禁止になってしまう。テレビでは謎の病原菌が蔓延していると報じるが、何もかもが分からない。グスタフは軍隊の目をかいくぐって偵察したところ、そこで見たものは病原菌の感染者がまるで物のように殺されていく凄惨な光景であった。一体この街で何が起こっているのだろうか…?お〜こわっな話
【感想】
「未体験ゾーンの映画たち2017」にて鑑賞。北欧産のゾンビホラー映画。最近では「アイアムアヒーロー」やらこの夏に公開される「新感染 ファイナルエクスプレス(釜山行き)」などガチなものから「ゾンビーワールドへようこそ」、「デビルズメタル」といった笑いに寄ったものなど、ゾンビというジャンルで様々な形がありましたけども、こちらの「レジデント」はどちらにも属さない「何が起きてるか全く分からないけど確実に何かが進行している」という点を突き詰めた暗い雰囲気に包まれたシリアスで新鮮なゾンビものでした(ゾンビは腐ってるけど)。
グロい描写はほとんど無い、軍隊がバリバリ活躍してゾンビをぶっ殺しまくることもない、主人公のカリスマ性で住民を率いて対決する構図もない、それどころかゾンビの姿すらほとんど出ないという「ゾンビ映画とは何か」と考えさせられる思い切った手法が取られていながら、水面下でジワジワと平和な街が確実に崩壊していき、人々がなす術なく絶望的な状況に堕ちていく描写はなかなかの怖さがありました。派手なゾンビものを期待しているとものすごくガッカリするかもしれないけど、こういうシリアスなテイストもまたありじゃない!?そう思わせてくれますよ。ダマされたと思って是非ご覧くださいませ。しかし光に反応する習性を持ったゾンビ達をある手法で注目させて逃げる終盤のシーン、めちゃ美しかったな〜。
【予告】
映画感想 - スケア・キャンペーン(2017)
スケア・キャンペーン
★★★★☆
【あらすじ】
ドッキリ番組「スケア・キャンペーン」は一般人をドッキリにはめて驚かす人気番組だが、最近の過激なネット動画に押され気味で視聴率は低下の一途をたどっていた。プロデューサーのマーカスはこれはアカンと一念発起。児童施設跡の廃屋にドッキリのセットと隠しカメラを仕込んで、いつもよりグレードアップしたセットやギミックでいざ被験者を誘い込む。ターゲットは庭師として働くためにここに来たローハン。しかし彼はマジの殺人鬼で、次々とスタッフを惨殺していくのであった…一体どうなる!?
【感想】
「未体験ゾーンの映画たち2017」にて鑑賞。「ドッキリにハメた人が実はリアルガチの殺人鬼!」というバカバカしくもありそうで無かった設定がまず興味をそそりつつ、話が進んでいくと当初の状況から二転三転、いや四転五転するツイストが気持ちいい力作でした。ローハンが次々とスタッフをぶっ殺していく様はスカっとしつつも、そこからさらに「こうなるの!?」というような驚きに満ちた展開に。リアリストの皆様におかれましては「アホくさ〜!」と思ってしまいそうだけど、こういうのを楽しまないとね…それが映画の良さだから…。
スラッシャー描写にはけっこう力が入っていて、顔面にナイフが貫通したり、顔面の上半分がスパッと斬れたり、チェーンソーで切り刻まれたりとファンタスティックでなかなか抜かりは無かったな。最後のシーンこそもっと見せて欲しかったけど…。とりあえず、どこまで現実でどこまでドッキリなのかが曖昧になって最悪な状況に引き込まれていく地獄絵図を飽きさせることなく80分程度でスパッと簡潔に楽しめたのでオススメです。
【予告】
映画感想 - ナーヴ 世界で一番危険なゲーム(2016)
ナーヴ 世界で一番危険なゲーム
★★★★☆
【あらすじ】
好きな人に好意を伝えられない程度には奥手の高校生ヴィーナス(ヴィー)は、最近流行りの裏オンラインゲーム「ナーヴ」に挑戦する。
「ナーヴ」とは、挑戦者が視聴者から送られてくる様々なミッション(ネット上ではなく街なかでやらなければならないもの)をクリアすることができれば賞金を獲得、無茶なミッションをやればやるほどフォロワーがついて人気者になっていくというゲーム。はじめは「知らない人と5秒キスせよ」という簡単なミッションをさくっと終わらせたヴィーだったが、その挑戦の中で知り合ったイアンというイケメンとひょんなことからコンビを組んで、どんどん危険なミッションに踏み込んでいくようになる。一回きりでやめるつもりだったのに〜!果たしてこのナーヴの終着点とは…?
【感想】
これ、良いですよ…。内気な女の子がナーヴを通して自分の殻を破って本当の自分に成長していく物語でありながら、全然説教臭くなくとにかくエンタメに振り切った仕上がりで、最高にちょうどいいデートムービーだな〜と思いました。「目隠しでバイクにのって90km以上出せ」というミッションで、イアンが目隠ししてヴィーが目となってスリリングに疾走する…これ完全に吊り橋効果やんけ!そして達成できた時の安堵感はものすごいし、案の定二人もいい感じになるし…というとても分かりやすいやつです。
↑下着姿で店を抜け出さざるをえなくなった二人。このシーンも良い
視聴者はミッションをコントロールできるので、別の人が挑戦するミッションが自分に影響したり、という多重構造になりつつ最終的な優勝者を決めるというシステムもなかなか楽しい。ストーリー自体はまあ大きなどんでん返しは無いものの最後まで上手くまとまっているし、流血・グロ無しなので安心して見れますね。よくロシアのバカがやってる高層クレーンにぶら下がる…みたいなミッションではいきなりPOV視点になるのでスリル満点。
あと、挑戦者は時には犯罪レベルのミッションも課せられて、完遂したい思いが先立ってやらかしてしまったり、視聴者も自分たちが課したにもかかわらず全く罪悪感なく傍観してしまっているのも、現代のインターネットの闇を象徴していたかな。
そんな闇はありつつも、挿入される曲も全曲めちゃめちゃセンスが良くて「この曲よくな〜い?」ってなるうえに、美しいネオンが光るサイバーな色彩感覚や、PCやスマホ画面をうまくスクリーンに融合させた映像センスも抜群。さらに主演のエマ・ロバーツどのも、むっちゃ可愛いです…それはもう最高に…。そんな感じでどこまでもポップに目、耳、脳を刺激してくれる素晴らしいエンタメムービーとなっておりますので、ちょっと気になる女の子がいる男子諸君におかれましては、今すぐ「女どの、ナ、ナーヴという映画をご存知でござるか…?ちょ、ちょ、ちょうどチケットが余っておりまして…」と誘ってみてはいかがでしょうか。きっとその恋は成就することでしょう…(無責任なことを言いました)。
【予告】
今年130本近く映画見たので、よかったやつ挙げます
今年も良い映画がたくさんありましたね。気付いたら130本ぐらい見てたので、その中でも良かったやつを挙げます(今年公開の映画ではなく、私が今年見た映画です)。レンタルされてるやつがあったらこの年末年始に見てみてください。
続きを読む
映画感想 - 死霊館 エンフィールド事件(2016)
死霊館 エンフィールド事件
★★★★☆
【あらすじ】
エンフィールドの一角に住むシングルマザーと4人の子供たちが貧困にあえぎながらも仲良く暮らしていた。そんなある日、家で様々な怪奇現象が起こり、娘のジャネットもおかしな言動を発したりするようになった。いよいよヤバイ感じになってきたので超常現象研究家のウォーレン夫妻が様子を見ることに…。
【感想】
ジェイムズ・ワン監督のホラー。パワー、パワー、とにかく5分に1回ビビらせるパワーで畳み掛けてくる良作であった。逆にのっかってやろうと思って、↑のようなホラー映画でよく見るベタなシーンとかで自ら「えっ…!?ふえええ…」と声に出してわざとビビってみると何か怖さが増大しました。この方法、オススメです。その後普通のビビらせシーンで反射的に声を出してしまうぐらいになったし(へへへ…かわいいやろ?)。
一番笑ったのはこのシーン。それまでに壁に映った黒い影だけがゆっくりとこの絵まで歩いて重なるまでも「来るぞ…来るぞ…」っていう気分になってからのこれですからね。この来るべくして来るビビらせと、タイミングをずらしたビビらせの配分がお見事で、気が休まることはなかった。さすがのジェイムズ・ワン。
とにかく濃厚にビビらせを凝縮させつつもストーリーもそれなりに楽しめるのが良いです。エド・ロレイン夫妻の信頼関係が美しいし、一番の被害者であるジャネットどのもめちゃ可愛いし。取り憑かれる役、かなり大変だよな〜とこの手の映画を見ていつも思うんだけど、こちらもまたなかなかすごい取り憑かれ方してました。グロ描写は無いのでそっち方面が苦手な人もかなり楽しめますので年の瀬にどうぞ。実話らしいしね。
【予告】