映画感想 - アンボーン(2009)
アンボーン
★★★☆☆
【あらすじ】
女子大生のケイシーはある日から急に悪夢にうなされるようになった。その夢ではやたら顔色の悪い子どもが出てきて「ジャンピーは生まれたかった…」とジクジクと言われる内容で、きめえな…と精神的に参ってしまった。次第に瞳の色も変色してしまうのだが、この症状は双子にしか現れないという。一人っ子なんだけど、どゆこと…?そして調べていくと、自分には生まれる前に死んでしまった双子の兄がいるということが判明した。死ぬ前にお腹の中でつけていた名前は、ジャンピー…。ヒエ~!!
【感想】
2009年のやつで、特に話題にもなってなかったホラーの佳作。ストーリーはまあ普通っちゃ普通なんだけどホラー描写・クリーチャー描写が実に斬新で強烈なインパクトを残していたため、結構楽しんで見ることができました。
四つん這いで顔が逆さまになった状態が追いかけてくるジジイ〜!!!
口がバカでけえモンスター!助けて〜!みたいな感じで一瞬しか出ないけどそのインパクトはなかなかのもの。特筆すべきことはなくとにかく普通な仕上がりではあったけど、こいつらだけでも見る価値はあったな。
あと悪魔祓いを任される牧師としてゲイリー・オールドマンが出てるのもよかったです。どんな役やらせてもしっかり存在感が出るのは素晴らしいですね。しかしケイシーの魔を取り払うために集まった人々、ケイシーのことを特に何も知らなくてその日にあったばかりの人なんだけど、その人たちが為す術なく悪魔に次々と殺されていくのはかなり不憫だったな。もう牧師さんをはじめキャラクターに厚みを持たせてくれるとさらによくなった説はありますね。
あと、杖をつきながら歩くおばあちゃんがさっきの首がおかしいジジイに追い掛け回されるときに、階段を派手に転げ落ちて「これは終わった…」と思ったんだけど、まるで何事もなかったかのように起き上がって隣の部屋に隠れていったシーンを見て「タフすぎるな」と思いました。私からは以上です。
【予告】
映画感想 - ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(2016)
★★★★☆
【あらすじ】
イギリスの魔法使いニュート・スキャマンダーはとある理由でアメリカはニューヨークにやってきたのだが、彼がカバンの中に入れていた魔法生物達がちょろっと逃げ出してさあ大変。一匹ずつ捕まえないと〜!そんな中、街の有力者である上院議員が何者かに殺されてしまい、その手口からニュートの魔法生物の仕業ではないかと疑いをかけられてしまう。濡れ衣や〜〜!
【感想】
ハリーポッターシリーズは今さら全部見直すのダル過ぎるんで、取り急ぎ見てみました。はい、何も言うことはないほど普通に面白かったですね。
このお金を盗まずにはいられないモグラを筆頭に、でかい奴、かっこいい奴、かわいい奴といった様々な幻の生物が目白押しで楽しいんだけど、逃げ出した原因が完全に「ニュートの不注意」なので、もっと慎重に取り扱わないといけないという自覚を持ってほしいなと思った。
悪役のグレイブスにコリン・ファレルが出ていたり、他にも魅力的で分かりやすい性格の登場人物がいっぱい出てきて、その辺りのバランス感覚はさすがハリーポッターシリーズで培っただけはあるなと思った。主人公のニュートだけがめちゃめちゃキャラが薄い。
【予告】
映画感想 - モンスタートラック(2016)
モンスタートラック
★★★★☆
【あらすじ】
高校生のトリップは廃トラックを改造して動かせるようにし、この町から出た〜いと思っていた。そんなある日、地中から謎の生命体が出現してさすらっているうちにトリップのところへやってきた。ヌメヌメしてるけど愛嬌のあるやつだ。身を隠すためにトラックのエンジンルームに押し込むと、触手を利用して車を動かし始めた!文字通りのモンスタートラック誕生!しかしそのモンスターを使って一攫千金を目論むハンター達が現れる…いったいどうなる?
【感想】
モンスターがトラックに入って爆走するほのぼのコメディ映画。良い。良いです。この生命体のクリーチくん、めちゃめちゃかわいい。
実にかわいいですね。この触手の内側に繊毛がついていて、巻き付くことでタイヤを回しまくるというよく分からないけどエンジンにピッタリな設定なのもなんか都合が良くて楽しいです。そういうストーリーだからね。トリップとクリーチの交流を描きつつ、それでも元いたところに返さないといけないのでそれに向けて奔走するというのが基本の流れで「いつまでも一緒にはおれないな…うっうっ」と思いながら見てしまいました。そして必見なのはなんといってもカーアクション。車から飛び出た触手を使って壁を登ったり大ジャンプをかましたり、あり得ない動きもクリーチのおかげで難なくこなしてどこへでも進めるというのが良い。二人なら無敵や…と思わせてくれる感じが楽しくも泣ける…!
↑これを見るだけでかなり熱いのが分かるかと思います。斬新なカーアクションは一見の価値あり。実に分かりやすい展開と勧善懲悪な世界観ということもあり、小さなお子様にも安心して見せられる映画かと思われます。男児、車もモンスターも好きでしょう。カーズもいいけどこっちもどうぞ。特に話題にはなってないしDVDスルーではあるものの、おすすめしたいですね。ちなみに、ヒロインの女の子がなんか可愛いな〜と思ったらジェーン・レヴィどのでした。気づかなかった〜。
【予告】
【ジェーン・レヴィといえば】
映画感想 - パワーレンジャー(2017)
★★☆☆☆
【あらすじ】
アメフト部のエースながら怪我をして選手生命を絶たれたやつ、コミュ障で金鉱掘りだけが父との思い出のやつ、いじめられてるやつ、転校してきて浮いてるやつ、不良なやつ、不揃いの5人がひょんなことから6500万年前から地中の奥底に隠されていたスーパーパワーを手に入れて、地球の平和を守るために一致団結して闘う話
【感想】
スーパー戦隊のハリウッド版!ということだったんだけども、う〜〜ん。もうちょっとどうにかなったんじゃないか…と思わざるをえない出来でした。最近の戦隊モノは全く見ておらず少年時代に見た時の思い入れもそこまであるわけではなく「戦隊モノの待望のハリウッド化」というより「ハリウッドのアクション映画の一つ」という目線で見た個人的な意見としてですが、色々見て目が肥えているというのを差し引いてももうちょっと派手に出来たんじゃないかな〜とは思ってしまいました。
終盤の巨大ロボと巨大な怪物が闘うお決まりのシーンを例にしても、「真っ昼間のいい天気」と「背の高い建物との比較がないので小規模感が出る」という点でいまいちインパクトに欠けるような…。日本の特撮ものだったらこの二つの要素があっても問題ないと思うんだけど、ことハリウッド版だと迫力が足りなくなっちゃうかな…?うん…。
ちなみにこちらは4年前の「パシフィック・リム」。「大雨の夜」に、「高層ビルが立ち並ぶ大都市」で殴り合いの大バトル。この一瞬でもすごい迫力ですね。やっぱり巨大ロボが出て来るとなるとパシリムとの比較は避けて通れないと思います。で、やっぱりもうちょっと頑張って!と言いたくなる感じではありました。
遠目に巨大怪物を眺めるこのシーンもなんかまぬけだなと思った。小さく見えるよ!
あと登場人物に関しても特にオリジナリティがなく応援したくなる感じではなかったのも少し気になった。序盤〜中盤でパワーレンジャーになるためにかなり長いこと時間をかけるんだけど少し長かったかも…。でもそこをすっ飛ばしていきなり変身しても突然すぎるしな…う〜ん。「全く知らん5人の特徴の描写」「ヒーローの力を得る」「修行する」「絆が一つになって変身できるようになる」「悪を討つ」これをじっくりやるには2時間じゃ短い…!ほかにも色々言いたくなるけど、この辺でやめときます。頑張って!
【予告】
映画感想 - オクジャ(2017)
オクジャ
★★★★☆
【あらすじ】
世界の食糧難を防ぐべく、アメリカの企業ミランドを経営するルーシーは、チリで偶然見つけためちゃめちゃおいしいスーパーピッグを繁殖させ、増やした16匹を世界各国の農家に送って10年飼育させる計画をたてた。こうすることで誰が最高においしく育てあげられるかを競わせるのである。
10年後、その候補として韓国の山奥のある農家のじいさんに送られたピッグは、「オクジャ」と名付けられ孫のミジャととともに楽しく暮らしていた。
ミジャはずっとオクジャとともに暮らしていく気だったが、ミランドの手先である動物博士がじいさんの元を訪れ、オクジャの仕上がりを褒めちぎりつつ、ミジャがいない間にオクジャ引き取ってしまった。アメリカに持って帰って食料にするのである。それを知ったミジャはも〜大変。親友オクジャを取り返すために走る!走る!走る!果たしてオクジャは生きて帰れるのか?
【感想】
NETFLIXオリジナル映画で「スノーピアサー」とかのポン・ジュノ監督のやつ。カンヌ映画祭で上映されたんだと。前半のオクジャとミジャの交流はジブリのようなファンタジーさとハートフルさでほっこりさせ、オクジャが連れて行かれてからミジャが追いかけるくだりは冒険譚、都市部でオクジャが走り回って物を壊しまくるシーンはコミカルな音楽で楽しめるコメディタッチな仕上がりで子どもでも楽しめつつ、動物愛護団体ALFが登場してからは食肉に関する強烈なメッセージを投げかけてくるなど、様々なジャンルを詰め込みながらもグイグイ引きつける展開がお見事で、飽きずに楽しめます。おもろい!
企業であるミランド社側としては食糧難を救うという大義名分はありつつも、ALF的には動物愛護という視点でのお互いの主張があるので、善悪の二元論では語れない難しいテーマではあるよな〜。生きていく上で食べることは必要不可欠な要素だし家畜が日々人間に食われるための屠殺されているのは当たり前のように行われている上に、オクジャ一頭たすけたところで事態はほとんど変わってないというのもあって、改めてこんにち食卓に並んでいる肉はただの肉ではないってことを思わねばなりませんね。終盤、ピッグが一斉に泣き出すところはうおお〜と揺さぶられました。おすすめです。
そして、キャストもめちゃめちゃ豪華。↑がALFのメンバーなんですけど、左!左〜!ウォーキング・デッドのグレン〜〜〜!!見た目そのまんま。シーズン7が終わってしばらく経つので、久々に見れて嬉しかったぞ…。そして真ん中はポール・ダノだし、ミランド側にはティルダ・スウィントン(ドクター・ストレンジの師範)、ジェイク・ギレンホール(カメレオン俳優で今回はキレッキレのハイテンションおじさん)、ジャンカルロ・エスポジート(ブレイキング・バッドのガス)と、すごい布陣。これが配信で見れるって本当にすごい時代になったよな…。来月はアダム・ウィンガード監督の「デス・ノート」も配信されるし、NETFLIX強すぎるって。
しかしオクジャ、こんな見た目ながらも話がすすむごとにどんどんかわいく見えてくるのが良い。不思議だ。
【予告】
映画感想 - ジョン・ウィック:チャプター2(2017)
★★★★★
【あらすじ】
子犬の仇でマフィアを一つぶっ潰した元伝説の殺し屋ジョン・ウィックは、かつて魂と血の契約を交わしたイタリアンマフィアのサンティノからとある殺しの依頼を持ちかけられる。引退していようと、この契約を結んだ二人はどんな状況にあろうが頼まれた依頼は遂行せねばならないのだが、静かな生活を望むジョン・ウィックは拒否。怒ったサンティノは、帰る…と見せかけて、用意していたロケットランチャーで家をドーン!!俺の家〜!!妻との思い出〜!!
※犬は無事
家をぶっ壊されちゃあ黙っちゃいないとサンティノに復讐をする決意を固めたが、命の危険を感じたサンティノは彼に700万ドルの懸賞金をかけ、世界中の殺し屋に一斉に通達した。その結果、いつどこにいても殺し屋に狙われるようになったジョン・ウィック、果たして神出鬼没の魔の手をかいくぐり、サンティノを仕留めることは出来るのか?
【感想】
キアヌ・リーブスが最高潮の銃撃×格闘アクションシリーズの二作目。今回は世界中の殺し屋に狙われるようになってしまったんだけど、やっぱりめちゃめちゃ面白かった…最高が加速している…。ストーリーも大味ながらも分かりやすいったらないし、何より銃と格闘を織り交ぜた殺陣「ガンフー」がよりパワーアップしていたな。
図らずもライブ会場の舞台で軽く殺すんだけど、それがライブの演出だと思われて歓声があがるシーンを皮切りに、立て続けに激烈なアクションが続いて明らかに前作より殺す人数が増えていて気持ちよかったな〜〜〜!!
5人瞬殺!!
殺せ〜〜〜〜〜!!!
カーアクションもかっけえぜ!!
みたいな感じで雑魚を殺しまくりつつ、腐れ縁のような殺し屋仲間との戦い、口がきけない女殺し屋との戦い、そして路上でいきなり始まる銃撃戦と、「警察が全く存在しない世界ではこうなる」みたいなバトル・ロワイアルっぷりが盛りだくさんで最高でした。迫りくる敵キャラはやや薄いけど神出鬼没感はめちゃめちゃ面白いのでこまけえことは気にすんなよ!
さらに、鏡張りの空間で戦うシーンなのに、あるべきところにあるはずのカメラがどこにも無い…という一見気づかなさそうだけど技術スタッフの努力の結晶がにじみ出るような演出もにくかったな。別にこんなところで戦う必要ないのに…でもこれがめちゃカッコイイ!これすでに「3」の制作が決定していて、さらなるステージへ続く終わり方なんだけど、ジョン・ウィックが何から何まで奪われすぎてかなり不憫ではあったかな…。妻を失い、形見の犬も殺され車も盗まれ、家も壊され、さらに色々失い…。うっうっ…。せめて犬だけはずっとそばにいてくれ…と願わずにはいられない、だけど最高にクールで熱い大アクションなやつでした。今すぐ見ましょう。
【予告】
【え、まだ前作みてないんですか】
映画感想 - XX(2017)
XX
★★☆☆☆
【あらすじ】
女流監督による、4つのオムニバスホラー。
【感想】
NETFLIXにあったオムニバスホラー。「インビテーション」のカリン・クサマなどが参加しているので見てみたけど、う〜んどれも微妙だな〜〜〜と言わざるを得ない出来でした。1話約20分なのでさくっと見れるのはいいんだけど、「結局なんなんだ」とつっこみたくなるようなものが続いてしまっていたな。
【1話:箱】
クリスマスシーズン、とある家族が電車に乗っていると隣におじさんが座った。彼はプレゼントの箱を大事そうに抱えていてる。息子が気になり中を見せてもらうと、それ以来いっさいの食欲が無くなった。その症状は姉、夫にも伝染し、どんどん衰弱していく。箱の中身を聞いても「別に…」と答えるのみ。一体箱には何が入っていたのか…?
なかなかの怖さと不気味さはあったけど、謎はいっさい解けないので人によってはかなり消化不良な結末ではある。個人的にはそういう投げっぱなしのPOVをいっぱい見ていたおかげで「謎が謎のまま終わる不快さ」には割と寛容です。それでも何が入っていたか教えて欲しいよね。
【2話:誕生日パーティー】
とある家族。今日は娘の誕生日パーティーなのだが、何故か夫が自室で死んでいた。急いで隠そうとするが、いろいろごたついてしまって隠しきることが出来ずに多くの来客があり、パーティーは始まった…。
マヌケなコメディ的な雰囲気とホラーチックな演出がアンバランスでおもしろいんだけど、これも「う〜ん」とうなりたくなるような中途半端な出来。何かこう、女流監督ならではのキレイに撮ろうとする感じがにじみ出ていた。
【3話:崖の上から】
絶景スポットにキャンプに来た男女4人。しかしそこには悪魔的な伝承が壁画に残されており、案の定メンバーの一人が取り憑かれ、怪物になってしまった!助けて〜!
ストレートな憑依もので一人ずつ殺されていくんだけど、ど真ん中ストレート過ぎるのでもうちょっとひねりは欲しかったよね…。
【4話:たった一人の息子】
気難しい息子アンディと暮らす母親。ある日学校で彼がクラスメイトの生爪を剥がすという凶行にでて呼び出される。息子の様子は最近ずっとおかしいのだが、先生たちは口を揃えて「あの子は神童だ」と言う。一体息子の身に何が…?
カリン・クサマ監督のやつ。これは長編で見たいな〜って感じで色々ふくみを持たせた内容だった。とはいえよく分からなかったのでもうちょっと教えて…。
全体的にミステリアスで不気味な印象ではあるんだけど、短いだけにもっとキンキンに尖らせてほしかったな。ちなみに同様のオムニバスホラー「ABCオブデス2」は「D is for Deloused」、「V is for Vacation」、「X is for Xylophone」、「Z is for Zygote」の4つが3〜5分にも関わらず最高潮なえげつなさで強烈なインパクトあるので、そちらもオススメです。
【オムニバス関連】
「A」〜「Z」までの26文字から始まる言葉をテーマにした「死」を描くオムニバス。前述の4つ以外はマジで終わってる駄作のオンパレードなので飛ばしまくっておkです
オムニバスホラーと言えばこれ
【カリン・クサマ関連】
これはめちゃめちゃ面白いです
映画感想 - マグニフィセント・セブン(2016)
★★★★☆
【あらすじ】
ローズクリークは町民が一丸となって開拓した町だが、近くの炭鉱で金が取れることを嗅ぎつけた悪徳実業家のボーグが教会を放火し、見せしめに楯突く町民を射殺しまくって「3週間後またくるからその時に出ていってや〜」と乗っ取りを宣言した。夫を殺されたエマは、助っ人用心棒を雇って町を守ろうと決心する。殺人犯を射殺して賞金を得る委任執行官サムを筆頭に、ギャンブラーのファラデー、「死の天使」という二つ名のついたグッドナイト・ロビショー、その相棒のビリーなど、腕っ節の強い7人を引き連れてきた。返り討ちにしたる〜〜〜〜〜〜!!!!
【感想】
黒澤明の「七人の侍」のリメイク「荒野の七人」のさらなるリメイク。わかりやすさどストレートのストーリーと癖の強い7人のキャラクター、敵味方ともにバッタバッタと死んでいく非情な銃撃戦と、エンタメ色の強いアクション大作であった。ディスイズオモロ…。
「イコライザー」、「サウスポー」でアクションとヒューマンドラマで成功してるアントワーン・フークア監督っちゅうことでかなり安定して見れたけど、やっぱり主役のデンゼル・ワシントンがいちばんカッコよかったな…。早撃ちの撃ち方もめちゃめちゃカッコイイし、ボーグを討つ理由も確固たる信念に基づいてて共感が持ててグッド。というかこの七人の男気にもう魂が震えますよね。全員に最高潮の見せ場を用意しつつ、見ず知らずの他人の町のためにここまで命を投げ出すことができるのかというかっこよさ。去り際もまたクール…。
雇い主のエマを演じたヘイリー・ベネット、「ハードコア」に出てましたね。今回はおっぱいが強調されていてそれもまた最高潮。
【予告】
映画感想 - ドラゴン×マッハ!(2015)
ドラゴン×マッハ!
★★★★★
【あらすじ】
タイの刑務所の看守チャイは愛娘が白血病に冒されており、ドナーを探している最中だった。ある日、タイ語ではない言葉で何かを必死に訴えている男が収監される。彼は臓器密売組織を摘発するために潜入捜査をしていた香港の刑事チーキットで、スパイであることがバレて罠にハマって収監されたのだ。娘の治療費を所長から賄ってもらっているチャイは他看守が行うチーキットに対しての暴行に対して見てみぬふりをしていたが、なんとチーキットこそが娘の骨髄移植に完全に適合するドナーであった。娘のため、そして悪の組織を栄えさせないため、チャイの正義の心が燃え上がる!
【感想】
トニー・ジャーのすごい格闘術が見れるアクション・バイオレンス。おんもしろすぎ〜〜〜〜最高!!トニー・ジャーの出演作って完全に話が「無」なんだけど、こちらは重厚なストーリーと、タイ語と広東語と言葉が通じないながらも少しずつ絆を深めて巨悪を討つ姿が最高でした。あと、彼だけではなくダブル主演のウー・ジン演じるチーキットもなかなかいいキャラをしていたな〜。潜入捜査で自然に幹部とふるまうために自らクスリを打ち込んで中毒になって苦悩するなどつらぽよな一面もありつつ、どこで鍛えたんだっていうぐらいこちらも格闘がめちゃめちゃすごい。トニー・ジャーと全く引けを取らないカッコよさであった。
ストーリーは臓器密売組織を追うチーキットと、それをサポートするチャイ、そして言葉が通じない二人の意志を共通のものにさせるのが娘のサーがまた良かった…。様々な偶然と強運でドナーであることを解き明かしていくのが気持ちいい。多少都合のいいところはあるけどまあお気になさらず。
そして今作で一番悪いヤツがチャイの勤める刑務所の所長コーなんだけど、こいつがまた悪役として最高!甘いマスクで無口なスーツ姿から簡単に想像つくほど冷酷非道。そしてチャイとチーキットのめちゃめちゃ強い二人がかりでももろともせずに華麗に、そして圧倒的力でなぎ倒していく超人的バトルも超必見です。「ザ・レイド」でも二対一のスーパーバトルはあったけど、それを超えるほど瞬きできない凄まじさ…。すごすぎるので是非体感してください。いや〜しかしムエタイとカンフーが同時に楽しめるの、最高ですね…。
ちなみに吹替版で見ると、チーキットとチャイの言葉が通じないシーンでどっちも日本語なのに「なんで通じへんねん」となってしまいよく分からないことになるので、字幕で見るといいと思いました。
【予告】
映画感想 - エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に(2016)
エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に
★★★★☆
【あらすじ】
野球の推薦で大学に入学したジェイク。期待と不安を混じらせながら寮に入るのだが、チームメイトは皆明日のことは一切考えない今を最大限に楽しむサイコーな奴らだった。子どもと大人の境目で、最高に楽しいバカ騒ぎがおっ始まる!
【感想】
野球部が新学期開始前の3日間に死ぬほど遊びまくる様子を2時間見るだけの映画なんだけど、めちゃめちゃ楽しすぎて死にそうになりました。野球やってくれ。
野球は?
野球やってよ。
野球やれ
野球は!
…みたいな感じで、これが一生続きます。大学に入学したら色々な面で挫折も後悔もするだろうに、一切それを描かない、ただただ最高にハッピーな日々が続くのです…こんなことある…?でも永久に見ていたくなる…。それが最高。
このワンシーンも最高で是非見て欲しい。ジェイク(後部座席真ん中)が入寮してまだ満足に自己紹介もしてないのにいきなり先輩と車で女子寮に突撃してナンパしようとするシーンで、その道中にこんなハチャメチャで楽しい車内ある?開始5分でこのシーンがいきなり始まって、何か分からないけど笑っちゃうんですよね。とにかく何も考えずに見れる上に最高に楽しくなるので気分が優れない時に見るといいと思います。悩み事が一撃で消えて無くなるから…。
ちなみに舞台は1980年のため、みんなの服装や髪型、メガネなどのセンスがまんま80's丸出しで、今見るとダサいんだけどまたそれもカッコイイんだよな〜〜〜〜〜。あと、ほとんど野球はしません。さらにちなみに、野球部のメンバーの中に、ウォーキング・デッドシーズン6から出てるドワイトが出ています(予告の最後らへん)。
【予告】