にっきにっき

映画の感想ばかり書いているスーパーミラクルブログです。あなたのスターをお待ちしております

映画感想 - アンダー・ザ・シャドウ(2016)

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アンダー・ザ・シャドウ

★★★★☆

 

【あらすじ】

戦時下のテヘラン。主婦のシャイダの住むアパートに一発のミサイルが撃ち込まれる。幸い不発弾で爆発はしなかったのだが、それ以降、家で不思議なことが起こる。誰かがいるような気配がするし、娘のお気に入りの人形も見当たらない。ふいに停電になりミサイルの警報が鳴り響き、徐々にシャイダの精神は蝕まれていく。

 

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【感想】

何気なくNETFLIXにあったやつ見ました。いや、あの、これめちゃ怖かったんですが…。ホラー演出がずば抜けて良いし、戦時下ということもあり警報が鳴り響いたらすぐ地下室に避難しないといけないという心の休まらなさがまた怖さを助長し、そして募ったイライラから家族間でもささいなことで口を荒げてしまう居心地の悪さ。全く事態が好転しないところがも〜最悪!その怖さもまた良い…。

 

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ミサイルが撃ち込まれてからというもの異変が起こりまくるので、一見「もしやミサイルの悪霊が取り付いていた!?!?」みたいなことを思いそうだけど、おそらくこれは崩れ行く日常と精神的恐怖、やりたい仕事が出来なかった挫折感などの不安要素が混ざり合いすぎて見せてくる幻覚なんだろうな〜。さくっと見れる上にイスラム教の風習(女性が肌を出してると警察にめちゃめちゃ怒られるなど)なども結構「へ〜」となる描写もけっこう多いのでその点も面白いです。とりあえず、戦争起きないで欲しいですね…私からは以上です。

 

【予告】

映画感想 - スパイダーマン:ホームカミング(2017)

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スパイダーマン:ホームカミング

★★★★★

 

【あらすじ】

アベンジャーズ(2012)」でチタウリとの戦いのあと、廃品回収業者のトゥームスは、チタウリの技術を使ってめちゃめちゃ強い武器や兵器を秘密裏に売りさばいておった。そして「シビル・ウォー」でアベンジャーズの仲間割れバトルの際に呼ばれて才能を見出されたピーター・パーカーは、トニー・スタークに認めてもらおうと街で人助けを地道に続けるが、次の任務の話は全く来ない。一体いつになったらアベンジャーズになれるんや〜!

 

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【感想】

トビー・マグワイアの初期スパイダーマン3部作、アンドリュー・ガーフィールドアメイジング2作と全部見て、「も〜スパイダーマンお腹いっぱい!空中アクションも飽きた!」ってなってたんですが、今回は権利的な関係が明瞭になってマーベル・シネマティック・ユニバースシリーズに組み込まれたということもあり、今までで最高に面白かったな〜〜〜!!!!最高すぎ〜〜〜〜!!

 

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今回のスーツは、トニー・スタークが作ったのでめちゃめちゃ高性能なのがまず良かった。AIが組み込まれてピーターのサポートを音声でやってくれたり、偵察モード、尋問モード、そして使わなかったけど即死バトルモードなど、様々な形態があったのが全シリーズとは違う斬新なところだった。さすがトニー・スタークの資本力…。今後も新機能をどんどん見せてくれると想像するとわくわくしますね。

 

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そして今回のピーターはトム・ホランドが演じているんだけどどのシリーズよりもおしゃべりで天真爛漫でお調子者で幼い!それがまた良しな反面、若さゆえにどのシリーズよりも未熟で空回りし、失敗ばかりするんですよ。途中でも〜見てらんね〜ってなるし案の定トニー・スタークにもがっかりされて挫折を味わうものの、決して諦めない心が悪を許さずと突き進み、その結果どのシリーズよりも強く成長する…!!!これが最高たる所以でした。応援したくなること間違い無しです。

 

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今回のヴィランはバルチャーで、マイケル・キートンなんだけど、過去に「初期バットマン」を演じ、「バードマン」で久々に主演を演じるなど空(くう)に関する役どころが印象的ですね。彼もまた守るべきもののために悪事を働くという人間くさいところもあり、完全なる邪悪ではないところも今回のテーマに少しあっていてよかったと思います。それでも圧倒的な「凄み」と「カリスマ性」はあったけど。あの、素顔の状態で予想外のところでピーターと初対面を交わした際の、ピーターの頭真っ白絶望感…。そしてその後の車での会話。うっうっ…おそろしやおそろしや…。そんな感じで、全てにおいて超絶グレートアップした今作、も〜飽きたと思ってる人こそ見てほしいですね。敬具

 

ちなみに、ヒロインはブスでした。なんでやねん。そのくせアンゴーリー・ライスちゃん(1兆年に1度の超絶美少女)をめちゃめちゃな脇役に配置する監督はいつか殺そうと思います。

 

【予告】

 

スパイダーマン関連】

5年前に書いたアメイジングの感想、言ってることあんま変わらんな

 

【アンゴーリー・ライスちゃんの可愛さはこちらから】

映画感想 - トランスフォーマー 最後の騎士王(2017)

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トランスフォーマー 最後の騎士王

★★★☆☆

 

【あらすじ】

人間とトランスフォーマーの戦いは日に日に激化しオートボットの新リーダーバンブルビーは人間のケイドとともにディセプティコンと戦うものの、苦戦していた。そこへ宇宙へ旅立ったはずのオプティマス・プライムが満を持して帰ってくるが、思いっきり洗脳されておった。なんでもクインテッサ人に利用され、サイバトロン星を救うには人類を滅ぼさねばならないと吹き込まれたのだ。オプティマス〜!目を覚まして〜!そして地球がぶっ壊れちゃうからなんとかして〜!

 

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【感想】

トランスフォーマー、5作目。いや〜〜〜〜〜濃い。濃すぎ。それしか言葉が見つからなかったな。常に何かしらのオートボットが戦い、街が壊れ、変形し、暴れ回り、オプティマスとバンブルビーが戦い、地球がやばい状況に陥り、人間とオートボットが力を合わせて危機に立ち向かう、超特濃のロボットドンチャン騒ぎが149分続きました。マイケル・ベイはブレーキがぶっ壊れたモンスタートラック。

 

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オプティマス、今回は悪のクインテッサ人に恐ろしいほど簡単に洗脳されたと思ったら、バンブルビーとの戦いの後で恐ろしいほどアッサリ洗脳が解けたので、「単純すぎるやろ」とは思ってしまったな。まあどうせすぐ洗脳は解けるだろうな…とは絶対に分かるけど、ここまでシンプルに解けるとはな…。そういう意味でも驚きの連続でした。ただこっち側についてからのオプティマスのかっこ良さは異常中の異常。一太刀で5〜6体の敵をなぎ払い「私はオプティマス…」とつぶやく。カッケェ〜〜〜〜〜!!!!

 

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そしてそこから人間・オプティマス軍対メガトロン軍団で、いまにも落ちて来そうなサイバトロン星を何とかするために激しい戦いを繰り広げるんだけど、終盤のバトルもまた濃い!戦争みたいなガチ感でトランスフォーマーらしからぬ「全員死ぬかも」みたいな緊張感もあったな。「13時間 ベンガジの秘密の兵士」っていうマイケル・ベイ監督のやつもえげつないぐらいの重厚なバリバリ戦争アクションらしく、それをちょっと踏襲してるのかなとすら思うほどの凄さだったな(13時間まだ見てないけど)。

  

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あと、序盤から中盤にかけて、やけに人間同士のコント的な掛け合いに時間をめちゃめちゃ割いてるのにややスベりな印象で「俺はいま一体何を見ているんだ?」という気持ちにはなった。なんであんなにコント成分強かったんだろう。まあそれはおいといて、見た後特に何も残らないけどとにかく圧倒的パワーを感じる一作でした。「アクション」に全振りしているのでストーリーはそこまで面白くはないけど、これくらい単純な方がちょうどいい!

 

【予告】

 

映画感想 - ワンダーウーマン(2017)

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ワンダーウーマン

★★★★★

 

【あらすじ】

神が作りし部族アマゾネスは女だらけで霧に隠れた桃源郷の島でひっそりと暮らしていた。唯一の娘ダイアナは外の世界を知らずに力強く成長するが、ある日 突然戦闘機が境界を破って漂流してくる。パイロットのスティーブを介抱すると、なんでも自分はスパイで、敵軍が毒ガスの新兵器を作って戦争に勝利する計画の阻止に奔走していたらしい。ダイアナは「人類がここまで争うのは戦いの神アレスがけしかけとるからや!止めな!」と奮い立ち、外の世界へ飛び出す…!

 

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【感想】

バットマン×スーパーマン ジャスティスの誕生」で出てきたワンダーウーマンの単品映画でMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のような「DCエクステンデッド・ユニバース」シリーズのやつ。正味の話バットマン×スーパーマンは終盤いきなり失速したのと、「スーサイド・スクワッド」も時効だから言いますがハーレクインのケツ以外はめちゃめちゃつまらなかったので「おいおいおい完全にMCUに押されとるがな」と思っていた流れからのワンダーウーマンということで割と心配だったんだけど、めっっっっっっっっちゃめちゃな面白伝説がここにありました。

 

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まずワンダーウーマン役のガル・ガドットが目を見張るほどに美しいという時点でググッと引きつけられ、序盤でアマゾン族のしきたりや戦わなければならない理由を力強く丁寧に描きつつ外の世界に飛び出す決心をするわけですが、今までずっと楽園みたいな島で暮らしていたため世間とのズレがめちゃめちゃあり、それがお茶目で最高に可愛いんですよ…!

 

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島の衣装はどう考えても浮くので服屋でいろいろ試着するシーン。かわいい。でもこの状態でめちゃめちゃでかい剣と盾はずっと装備してて、そのアンバランスさも良かった。戦争真っ最中の重い雰囲気ながら、相棒のスティーブ(クリス・パイン)とその秘書がツッコミ役になることで中盤をコミカルなものにして親しみをもたせてくれたのがいい温度感でした。DCシリーズはダークナイトから脈々と伝わるシリアスなノリが良くも悪くも緊張感でいっぱいなので、そこが前シリーズと違うところかな。そう考えるとスーサイド・スクワッドのハーレクインもいい仕事をしていたといえますね。で、このあたりで見ている観客は全員ダイアナ氏の萌豚親衛隊となり果てながら、中盤以降は戦火をくぐり抜けて人間どもの争いを止めようと奮起します。ここでワンダーウーマン誕生時のテーマである「女性の強さ」を存分に見せつけてくれる!この流れがかなりキレイでしたね。

 

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銃弾など効かぬ!

 

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強い!

 

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力こそパワー!

 

周囲の全てがぶっ壊れるほどの大バトルを展開しておきながら見た目の傷がつかないどころか最後まで一切の汚れがつかなかったところも含めて、全人類の憧れでしたね…。ラスボスの登場の仕方が突拍子もなさすぎてビックリしたけどガル・ガドットどのがもう美し過ぎるのでまあ目をつぶってください。逆に汚すなんてとんでもないですよね。可愛いは正義。次は11月のジャスティス・リーグかな。

 

【予告】

映画感想 - アシュラ(2016)

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アシュラ

★★★★★

 

【あらすじ】

アンナム市の刑事ハン・ドギョンは、街を牛耳る市長ソンベの悪事を裏でもみ消しカネを受け取るきたねえ仕事を請け負っていた。そんな中、市長の実態を暴いて逮捕しようと意欲を燃やす敏腕検事チームがドギョンに近づき、ドギョンが犯した殺人隠蔽をネタにして市長の悪事の証拠を持って来いと脅迫する。ドギョンは市長と検事の双方にいい顔をして取り繕ってどちらも出し抜こうと考えるが、やがて地獄の板挟みに苦しみ始める。利権と欲望の渦巻きまくるアンナム市で、いったい誰が生き残るのか…?

 

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【感想】

日本が誇るヤクザ映画「アウトレイジ」に負けず劣らず極悪人しか出てこない超暴力バイオレンス韓国ノワール。は〜〜〜〜〜〜〜おもろ!おそろし!ヤクザも裸足で逃げ出すほどの絶対悪である市長に対して、主人公であるはずの刑事ハン・ドギョン(サンリオのハンギョドンを思い出す名前)がまず思いっきり癒着して市長にとって都合の悪い証言する奴を消す手助けをしているという既に後戻り出来ない状況から映画がスタートしてるのもやばい。さらにそこから悪を悪で、嘘を嘘で塗り固めた今にも崩れそうな橋を目隠しで渡るような綱渡りから、葬儀場のまさに「修羅場」の決闘まで、全く気が休まることなく一気に突っ走ってくれたのが最高でした。後味はかなり悪いけど、そこがまた韓国ノワールって感じで最高。

 

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主演のチョン・ウソン西島秀俊みたいなイケたメンなんだけど、狡猾に動いていくわけではなかったのでどんどん泥沼にハマっていき、兄弟のように慕っていた弟分からもナメられてしまうというちょっと頭のわるい部分はあったかな。ただキレまくるオーラが超絶にパワフルで、葬儀場で市長と対面したものの、キレすぎてコップをボリボリ齧るという映画史に残る名場面を見せてくれました。このシーンはマジですごい。圧倒されます。

 

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市長のキム・ソンべを演じたファン・ジョンミンも最高にヤバかったですね…。完全なる絶対悪、倫理観・道徳心なし、あらゆる手をつかって市長というポストに居座り続ける傲慢さも最高です。このニタリと笑う顔もその奥が空っぽで怖い…。こちらも負けず劣らずインパクト超絶で、自分が被害者になるためなら自分の右腕さえも切り落とそうとする気迫が最高潮。この人、「哭声」で祈祷師役もやってるんですね。全然顔が違うから分からなかったな。

 

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終盤の葬儀場の修羅場も、本当に「凄惨」という言葉じゃ物足りないぐらいえげつなさに満ち溢れており、よくこんな画つくれたな…と逆に感動すらしてしまいました。誰も幸せにならない最悪の終わり方もまさに韓国ノリ。は〜久しぶりにすごいもん見たな。

 

【予告】

 

映画感想 - アナベル 死霊館の人形(2014)

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アナベル 死霊館の人形

★★★☆☆

 

【あらすじ】

ミアとジョンは近々子どもが生まれる幸せな夫婦だ。ある日ジョンは、ミアが探していたというアンティーク人形を買ってきたのだが、その日の夜に男女の狂人に家に押し入られ、怪我をする。その人形を抱いたまま絶命したその女は、カルト教団の一員であった。お〜こわ。そんな感じで人形を来た日を境によくない事が起こるようになってしまった。助けて〜!

 

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【感想】

死霊館」シリーズの前日譚のような位置づけのホラー。アナベル人形は問答無用で不気味で気持ち悪いんだけど、主人公のミアがこれを探していたという感じで可愛がるの、めちゃめちゃな違和感がありました。どう見ても怖いよ!こんなのとてもじゃないけど家におけないよな〜。よく言えば王道、悪く言えばありきたりなホラー演出も、そんな感じでアナベルの顔力がすごいのでなかなか楽しく見れますよ。それ以上でもそれ以下でも無く、特筆すべき点は特にありません。

 

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一番笑ったのはこのシーン。あの、荒過ぎません?左の女の人、もっとビックリしてもいいしお化けの女の左腕がだらんとなってるのもなんか良い。すべてのギャグが詰め込まれた珠玉の名シーンでした。しかし見ればみるほど雑さが目立つな…。

ちなみに言うと、このシリーズ最新作「アナベル 死霊人形の誕生」が10月に公開されるので予習的に見ておきました。新作ではこのアナベル人形が作られたそもそもの話を描くらしく、「どんだけさかのぼんねん」とはちょっと思いましたよね。まあでも見てみるかな…。

 

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【予告】

映画感想 - ザ・マミー 呪われた砂漠の王女(2017)

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ザ・マミー 呪われた砂漠の王女

★★★★☆

 

【あらすじ】

現代の中東。軍人のニックは地下空洞に水銀の海に封印されていた巨大な石棺を発見する。考古学者のジェニーとともに調査中、ニックは「お前は選ばれた」と謎の女性からの啓示を幻覚で見る。それはさておきロンドンの研究所まで空輸しようとする途中、大量の黒い鳥が飛行機に突撃しコントロールを失い墜落。一つしかないパラシュートでジェニーは脱出し、ニックは飛行機とともに地面に激突するが、何故か無傷だった。そして石棺から蘇ったのは、裏切りを受け復讐するために悪魔に魂を売ったが封印されてしまった王女アマレットであった…!

 

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【感想】

ユニバーサルの「ダークユニバースプロジェクト」の第一弾。なんでもフランケンシュタインとか半魚人とか透明人間とか、往年の有名モンスターを現代にリブートさせる壮大なプロジェクトらしいです。特に情報入れてなかったので、見たあと初めて知りました。へ〜〜〜頑張って欲しいものですね…。

 

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↑この、呪われると眼球が二つになったり、ミイラ予備軍が普通に気持ち悪かったりなどのCGや、飛行機が墜落する機内の緊迫の無重力シーンなどの演出は映像の進化サイコ〜〜〜ってなりましたが、ストーリーは一点の曇りなく普通ではあったかな。おそらくこれはザ・マミー「単品」として考えて見ていたかもしれません…。ここから数年かけて壮大なプロジェクトが始まる!という気合いを感じながら見ると研究機関とかラッセル・クロウとかの存在意義が強まるかと思いますので、事前知識はある程度得ておけばよかったなと思いました。あともしかしたらスタッフロール後におまけ映像があったかもしれませんが、おしっこが爆裂する限界点をこえて精神力だけで保っていたぐらい漏らしそうだったので終わった瞬間出てしまいました。何かあったら教えてください。

 

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トム・クルーズが走り回る姿、ここでも見れます。最高。

 

【予告】

映画感想 - ファーゴ(1995)

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ファーゴ

★★★★☆

 

【あらすじ】

自動車販売店の営業担当ジェリーは多額の借金を抱えており、どうしようかと悩んだ末に、「自分の妻をわざと誘拐させて、義父に身代金を払ってもらう」という狂言誘拐を思いつく。整備工場にいる男から紹介されたゴロツキ二人組と打ち合わせをし、報酬として自分の店の車を勝手に引き渡す。

かくしてゴロツキによる誘拐自体は成功したが、郊外の小屋に向かう途中で警官に出くわしてしまい、口封じのために殺し、さらにそれを目撃した市民までも殺してしまった。狂言なのにヤバイ…。そして地元の婦人警官マージが捜査にのりだす。雪の降りしきる静かな町で起こったこの事件の結末やいかに。

 

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【感想】

ドラマ版の「ファーゴ」がNETFLIXにあって、それがかなり面白いという噂があるので、たしなみとして原作映画をチェックしました。良いですね、これ…。シンプルな狂言誘拐のつもりがゴロツキの暴走による殺人からどんどん悪い方向に転がっていくさまは悲しくもありおかしくもあり。小さな田舎町でこんな負の連鎖が…とどんどん冷たく重い空気がになっていくんだけど、それを上回るほどに登場人物がもれなくマヌケで、結果的にいい感じに中和されてむしろコメディ寄りな見え方になってたのがバランス感覚すごいなと思いました。

 

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ゴロツキの片方がスティーブ・ブシェーミ(変な顔の人)っていう時点で良い上に、聞き込みで目撃者がみんな「変な顔だった」っていうのも最高だし、妻の逃げようとする様子も必死すぎて逆に面白くなるし、ジェリーが警察から疑いをかけられてやきもきしてる時に手持ち無沙汰の余りメモ帳に延々とペンでグルグルと細かい丸と一筆書きで埋め尽くそうしてるシーンが差し込まれてる…など、細かすぎる小ネタを散りばめていて、それがまた良いんですよね。こういう状況になったらみんなこうすうだろうな…みたいなあるあるに満ちているので。

 

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また、雪の積もる町を遠〜〜いカットで撮影する手法や、時折挿入されるしずかなトーンの音楽も心地がよく、そういう意味でも記憶に残る仕上がりになってましたね。ちなみに「これは実話である」と最初に入るけど、嘘らしいです。コーエン兄弟いわく「そっちの方がみんな見に来るから」だって。すごい…。

そして劇中で雪の中に埋めてそのまま放置された身代金を、映画を実話だと信じだ日本人女性が実際に探しに現地までいったというマジの実話があり、それが「トレジャーハンタークミコ」という名前で菊地凛子主演で映画になってるそうです。この映画の存在は知ってたけどまさか元をたどるとここにつながるのか〜へ〜ってなりました。

 

【予告】

 

【ドラマ版も見よっと】

 

映画感想 - アンボーン(2009)

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アンボーン

★★★☆☆

 

【あらすじ】

女子大生のケイシーはある日から急に悪夢にうなされるようになった。その夢ではやたら顔色の悪い子どもが出てきて「ジャンピーは生まれたかった…」とジクジクと言われる内容で、きめえな…と精神的に参ってしまった。次第に瞳の色も変色してしまうのだが、この症状は双子にしか現れないという。一人っ子なんだけど、どゆこと…?そして調べていくと、自分には生まれる前に死んでしまった双子の兄がいるということが判明した。死ぬ前にお腹の中でつけていた名前は、ジャンピー…。ヒエ~!!

 

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【感想】

2009年のやつで、特に話題にもなってなかったホラーの佳作。ストーリーはまあ普通っちゃ普通なんだけどホラー描写・クリーチャー描写が実に斬新で強烈なインパクトを残していたため、結構楽しんで見ることができました。 

 

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四つん這いで顔が逆さまになった状態が追いかけてくるジジイ〜!!!

 

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口がバカでけえモンスター!助けて〜!みたいな感じで一瞬しか出ないけどそのインパクトはなかなかのもの。特筆すべきことはなくとにかく普通な仕上がりではあったけど、こいつらだけでも見る価値はあったな。 

 

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あと悪魔祓いを任される牧師としてゲイリー・オールドマンが出てるのもよかったです。どんな役やらせてもしっかり存在感が出るのは素晴らしいですね。しかしケイシーの魔を取り払うために集まった人々、ケイシーのことを特に何も知らなくてその日にあったばかりの人なんだけど、その人たちが為す術なく悪魔に次々と殺されていくのはかなり不憫だったな。もう牧師さんをはじめキャラクターに厚みを持たせてくれるとさらによくなった説はありますね。

あと、杖をつきながら歩くおばあちゃんがさっきの首がおかしいジジイに追い掛け回されるときに、階段を派手に転げ落ちて「これは終わった…」と思ったんだけど、まるで何事もなかったかのように起き上がって隣の部屋に隠れていったシーンを見て「タフすぎるな」と思いました。私からは以上です。

 

【予告】

映画感想 - ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(2016)

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ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅

★★★★☆

 

【あらすじ】

イギリスの魔法使いニュート・スキャマンダーはとある理由でアメリカはニューヨークにやってきたのだが、彼がカバンの中に入れていた魔法生物達がちょろっと逃げ出してさあ大変。一匹ずつ捕まえないと〜!そんな中、街の有力者である上院議員が何者かに殺されてしまい、その手口からニュートの魔法生物の仕業ではないかと疑いをかけられてしまう。濡れ衣や〜〜!

 

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【感想】

ハリーポッターシリーズは今さら全部見直すのダル過ぎるんで、取り急ぎ見てみました。はい、何も言うことはないほど普通に面白かったですね。

 

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このお金を盗まずにはいられないモグラを筆頭に、でかい奴、かっこいい奴、かわいい奴といった様々な幻の生物が目白押しで楽しいんだけど、逃げ出した原因が完全に「ニュートの不注意」なので、もっと慎重に取り扱わないといけないという自覚を持ってほしいなと思った。

 

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悪役のグレイブスにコリン・ファレルが出ていたり、他にも魅力的で分かりやすい性格の登場人物がいっぱい出てきて、その辺りのバランス感覚はさすがハリーポッターシリーズで培っただけはあるなと思った。主人公のニュートだけがめちゃめちゃキャラが薄い。

 

【予告】