にっきにっき

映画の感想ばかり書いているスーパーミラクルブログです。あなたのスターをお待ちしております

映画感想 - パシフィック・リム:アップライジング(2018)

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パシフィック・リム:アップライジング

★★★★☆

 

【あらすじ】

怪獣達との戦争から10年。かつての英雄ペントコストの息子ジェイクはパイロットとしての素質を持ちながら環太平洋防衛軍(PPDC)を離れてジャンク品を転売するしょうもないことをやっており、いつものようにパーツを盗もうとしたのだが、アマーラという少女に先取りされてしまった。争っているうちに結局二人揃って違法行為で捕まってしまうが、義姉であるマコの計らいでジェイクはトップパイロットのネイトの相棒としてPPDCの教官に、アマーラはパイロット訓練生として働くことを命じられた。

 

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PPDCでは無人操縦のイェーガーの導入が検討されており、その採用可否を決める評議会の日、正体不明の黒いイェーガーが襲撃してくる!次世代イェーガー「ジプシー・アベンジャー」に乗り込んだジェイクとネイトは辛くも撃退するが、これは新たなる戦争の予兆であった…。

 

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【感想】

パシフィック・リムの待ち焦がれた続編…ギレルモ・デル・トロ監督が監督から製作に回ったり、そもそも制作が中止されたり紆余曲折あったけど、公開できてよかった…。いや〜〜〜〜ロボットバトル〜〜〜〜もっとみたいよ〜〜〜〜〜

 

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前半はちょっと退屈で、ペントコスト、ローリー、マコなどのかつての英雄からジェイク、アマーラといった若い世代のバトンタッチしていって、年齢層もティーン向けに下がったような印象が少しあったかな?とはいえ中盤以降の新世代イェーガー4体VS怪獣3体が、東京を舞台に繰り広げるバッキバキのロボットバトルロイヤルは相変わらず大迫力で最高だったな〜。序盤のフリを終盤のピンチ時に活かすアクション映画にありがちな「良さ」もかなり気持ちいいし、かつての英雄の息子とスクラップから一人でイェーガーを作る小娘の凸凹コンビも良かった。ニュートとハーマンも元気!

 

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怪獣と戦う舞台が東京なんだけど、これ一切現地取材してないな…っていう見たこともない東京なのが最早潔かったな。富士山との距離もめちゃめちゃ近いし。気になる日本語の看板もそこらじゅうにあって気になるものの「萌&健太」を超えるクオリティは無くて、そういうパワーワード一個ねじ込んでおいてくれ!とは少し思った。粗も少し目立つけど、総じてやっぱり爆裂ロボットバトルは最高!

 

【予告】

映画感想 - レディ・プレイヤー1(2018)

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レディ・プレイヤー1

★★★★★

 

【あらすじ】

2045年。17歳のウェイドは冴えない日常から逃げるように新世代のVRワールド「オアシス」で日々を過ごしていた。ある日、オアシスの創設したゲームクリエイターが逝去したことを受け、遺言が全プレイヤー発表される。「オアシスに眠る3つの試練をクリア者に全財産56兆円と、この世界の運営権を授けよう」と。ウェイドと全人類の、夢を賭けた争奪戦が始まる!

 

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【感想】

おいおいおいおいおいおいおいおいおい!!!最高かい!!!!!!!

 

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なんやねんこれは!!!!!!

 

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めちゃくちゃやないかい!!!!!

 

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モンスタートラックかい!!!

 

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ぎゃあああ〜〜〜〜!!!

 

↑これ、ほんの序盤でこれ以上にありえない驚きの連続が起こるので安心してください。構成としては創設者が仕掛けた3つの試練をクリアしていくという流れで、個人的にはもう2つ目の試練がもう本当に夢なんじゃないかってくらいにうおおおおおお〜〜〜〜!!!!!!と身悶えするほどにテンションが爆上がってしまいました。ネットで検索しても全く出てこないネタバレ厳禁情報になってて、これは本当に最高としか言いようがなかったです。本当に!!

 

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あと最終的にガンダムも出てくることは予告で明らかになってますが、果たしてそのガンダムが「何」と戦うんですか!?!?言いたい…。しかし試写会の招待状くれた配給会社の人に「このサプライズは一旦ネタバレしないでおいてください…」と口止めされるぐらいのアレなので、この夢のバトルは是非その目で確かめてください…。結局何も言ってないに等しい文章ですが、本当に「映画の優勝」と言いたくなるほどに最高なんで公開されたら絶対に見に行ってください。敬具

 

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一時停止して、どのキャラが隠れているか確認会を開きたい…。

 

【予告】

映画感想 - ジュマンジ:ウェルカム・トゥ・ジャングル(2017)

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ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル

★★★★☆

 

【あらすじ】

オタク高校生、そいつをいじめるアメフト部、根暗女、セルフィー大好きカワイイ女の4人が揃って学校で問題を起こして居残り処分に。「紙束からホッチキスの針を抜く」という与えられた内職も一瞬で飽きたところで部屋を見回すと、ゲーム機を見つけた。ソフトは「ジュマンジ」…暇だし4人プレイやってみるかと思ったら、なんとゲームの中に吸い込まれてしまった!そしてゲーム内のキャラクターにも変身し、オタクは勇敢なマッチョ、アメフト部はひ弱な動物博士、根暗女は武闘派セクシー女、セルフィー女はヒゲモジャデブの地図博士に!危険がいっぱいの様々なステージをくぐり抜けて、一人も欠けることなくゲームをクリアできるのか!?

 

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【感想】

いや〜「ジュマンジ」、みんな知ってますよね?はい、それの続編?主演がロック様?そんなもん面白いに決まってるだろ!!2月ぐらいに試写会で見たんですが、今思い返しても「おもろ」が呼び起こされるので、公開されたら家族で、恋人で、一人で、なんでもいいので見に行ってください。

 

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登場キャラの性格と関係値を瞬く間に整理&説明して開始15分程度でもうジャングルに放り込み、そのままキャラ同士がわちゃわちゃする→案の定トラブルが起こる→ロック様の筋肉→和解→協力→スーパージャングルアクション→ロック様の筋肉→大解決と分かりやすさにステ全振りしたような、飽きさせることなく見せていく楽しい展開は鮮やか!わかりやすっ!さすが極まったエンタメ!という感じでした。こんなもん、いちいち言わなくてもわかるよな!ジュマンジだしよぉ!

 

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今回はゲームの中なので、それぞれのキャラに特殊能力があったり、3機無くなったらゲームオーバー、ゲーム内の住人が同じ言葉しか繰り返さないなど、「ゲーム」に寄せる演出もなじみがあって良かった。キャラクターでいうと、ロック様は間違いなくサイコーなんだけど元がオタクなのでリスにビビったりするいつもと違うかわいい一面もあったり、ジャック・ブラックの中身が高校生のカワイイ女なのであの図体でずっとナヨナヨした演技なんだけど、その仕草や口調、目配せなどが完全に美少女のそれで本来の魂であるあのセルフィー女が透けて見えてくる…という、ジャック・ブラックの演技力の凄まじさを垣間見ましたよね…。

 

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ジュマンジってだけでアドバンテージがあるので、そこからさらに洗練されていって満足なんだけど、かつてすごろくだったジュマンジが、一切何の説明も経緯も無くいきなりファミコンカセットに変身したのは「さすがに雑すぎるっっ!」と思った。

 

【予告】

映画感想 - クローバーフィールド・パラドックス(2018)

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クローバーフィールドパラドックス

★★★☆☆

 

【あらすじ】

地球資源が枯渇したことを受け、宇宙ステーションで新たなエネルギーの開発を試みていた7人のクルー。2年以上の研究の末に実験は成功!と思われたその瞬間ステーション全体を揺るがすとてつもない震動が!全員命に別状は無かったが、窓の外から見えていた地球の姿がどこにも無かった…。さらに壁の中から謎の女が出てきたり、腕が内壁にめり込んだり、常識では考えられない不可解な出来事が起こりまくる。どうやら、実験の失敗により時空がねじ曲がり、並行世界に迷い込んでしまった影響でパラドックスが起こっているようだ…どうする!?

 

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【感想】

クローバーフィールドの新作、NETFLIXで公開します!!今からドン!!」と、予想外に突然リリースされたNETFLIXオリジナル映画。このいきなり度は大変素晴らしかった。内容はまあ、正直「クローバーフィールドにつなげる必要、あるか…?」とは思ってしまったが、単体のSFスリラーとしてはなかなか面白かったです。

 

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パラレルワールドに迷い込んでしまった影響で起こる様々な不条理な展開はなかなか怖さと面白さが混じっており、見てて飽きなかったですね。内壁を修理していたクルーが何故か壁に腕を取り込まれて、無理やり引き剥がしたら、腕が無い。断面が見えてるのに血が全く出ない。と思いきや、別の廊下で↑のように腕が這っていた…そして何か書きたそうにしているのでペンを渡すと…という、アダムスファミリーを彷彿とさせるシーンはちょっとコメディ的な要素もあってよかったね。でもクローバーフィールドとつなげる必要あるか?

 

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気になった点を言えば、クルーの役割やキャラクターが割と薄めで、誰がどの役割なのかよくわからなくて、こいつが死んだとて、一体どういう損失がある…?という感じであまり感情移入できなかったかな。あと中国人女性(チャン・ツィイー)が一員なんだけど、全員英語の中なぜかこいつだけずっと中国語しゃべってて、しかもそれでコミュニケーションが取れてるのが謎だった。「なんか重要な伏線か!?」と思ってたのにまじで何も無かったし。まあ宇宙で任務につくような人々だからそれくらいの知識はあるわな。総じて、面白くないわけではないけど「クローバーフィールドにつなげる必要ある?」と思ってしまうやつでした。

 

【予告】

映画感想 - アナイアレイション-全滅領域-(2018)

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アナイアレイション -全滅領域-

★★★★★

 

【あらすじ】

元軍人で美人大学教授のレナ氏のもとに、1年間全く音信不通だった夫ケインが突然帰ってくる。レナはどこで何をしていたかめちゃめちゃ聞きまくるが、ケインは心ここにあらずボ〜〜っとして家までたどりついた記憶も曖昧で何も教えてくれない。なんでやねん…。すると突然ケインの容態が急変してしまったので病院に向かうものの、突然軍隊が押し寄せてケインとレナを拉致してしまう。

レナが連れてこられた施設では、最近ある地方に現れた謎の空間「シマー」を調査しており、ケインは唯一の生還者だという。レナは、施設内にいた4人の女性がシマーの中に入るということを聞き、自ら調査隊員に志願する。果たしてシマーとは何か?中に何があったのか?ケインはそこで何を見たのだろうか…?

 

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【感想】

ナタリー・ポートマン主演のNETFLIXオリジナル映画で、「エクス・マキナ」のアレックス・ガーランド監督の新作。う〜〜〜〜〜ん、良い。こんな凄いものがNETFLIXで自宅で見ていいんでっか…?となるやつでした。

 

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シマーの中の幻想的な色彩感覚、ガラリとかわった生態系、なんかもう大変なことになってる死体など、とにかく鮮烈な世界観とただならぬ怖さに目を奪われますね…。ベタな言い方をすると、全てのシーンをデスクトップの壁紙にしたいと思えるような。

シマーの中はとにかく謎が謎を呼ぶ怖さがあるんだけど、「さあ、シマーに入って調査するぞ!」って入っていったのにふと気がついたらいきなり4日目の朝で、その間のことをメンバーが誰も覚えてないっていうエグ過ぎる洗礼がまず怖かったです。人間の記憶とか習慣とかそういう常識が一切通用しないという不可解さ…怖いですね…。原作は割とややこしいらしいけど上手く噛み砕いて分かりやすく展開してくれたこともあってかなり良かったですね。

 

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で、あの〜〜これは思い出したくないんですが、中盤に出てくるクリーチャー、の、鳴き声…。ウッウッ、トラウマ過ぎる…。襲った人間の恐怖におののく声をコピーしてしまうという性質で、ということは…映画史上最低最悪な鳴き声になるということですね…。いや過ぎる…。

 

【予告】

映画感想 - リメンバー・ミー(2017)

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リメンバー・ミー

★★★★★

 

【あらすじ】

ミゲルは代々伝わる靴屋の息子で音楽好きだったが、高祖父が家族を捨てて音楽の道に進んだことから家庭では音楽を聞くのも演奏するのも禁じられていた。顔の部分が切り裂かれた高祖父の家族写真は残されていたが、その姿からミゲルがリスペクトしまくるミュージシャンのデラクルスではないかと推測する。「チャンスをつかめ!」というデラクルスの言葉を胸に、地元のお祭り「死者の日」に行われる演奏コンテストに出ようとしたミゲルだったが、ギターを持っていたことがバレてばあちゃんにぶっ壊されてしまう。

 

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ちきしょ〜〜〜!と思ったのもつかの間、デラクルスが祀られている霊廟に飾られていたギターを盗み出したが、なんと爪弾いた瞬間にミゲルの体は生者から見えなくなり、死者の姿が見えるようになってしまった!死者の日に死者のものを盗むとそうなってしまうらしい…。死んだ家族にも会って現世に戻ろうとするが、「音楽を一切やらないなら許す」という条件を突きつけられてしまう。嫌だ…。そうだ!高祖父のデラクルスなら絶対に音楽をやることも許してくれるはずだ!道中知り合ったデラクルスの知り合いと言い張るヘクターとともに、デラクルスの元へ!

 

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【感想】

私からは何も言うことがありません…。本っっっっっっっっっ当に最高!!!!!!涙拭く木綿のハンカチーフ、ください…。いや、ハンカチーフじゃ足りないので、木綿のバスタオルください…。うっうっ。以上です、さようなら。

 

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吹き替えも全く悪くなかった。ミゲル役を演じて歌まで披露した石橋陽彩氏、13歳なのに本当にお見事…。↑の「ウン・ポコ・ロコ」がマジでサイコー。

 

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全編に渡って張り巡らされた伏線とガイコツ姿という特性を巧みに利用しまくったミスリードの連続で、私のようにボケ〜っと世界観に浸りながら見ていると本当にスカっとしましたよね。このプロットの時点で確定で号泣しかしないし、案の定泣きはらしました…。ピクサーは本当にスゴイ。サイコー!同時上映のアナ雪新作はめちゃ微妙でした。

 

【予告】

 

 

映画感想 - ブラックパンサー(2018)

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ブラックパンサー

★★★★☆

 

【あらすじ】

アフリカのワカンダ共和国はめちゃめちゃすげー鉱物ヴィブラニウムの原産地で超都市国家。しかしこれが世界に広まると争いの元になると考えて国交を行わずにひっそりと隠れ潜んでいた。国王でありブラックパンサーであるティ・チャラ氏はそんな感じでヴィブラニウムの秘密を守ろうとしていたものの、キルモンガーとかいう過激派がやってきて「ヴィブラニウムがあれば世界を正しく導ける!ワカンダ攻めようや!」と世界を支配する気満々。ティ・チャラ、どうする…?

 

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【感想】

黒人だらけのスーパーアクション映画。実に、良い。日本人にはあまり馴染みのないような一見目立たなそうなマーベルキャラでも、誇りとアイデンティティをテーマに綿密に描くことでしっかり愛着をわかせて感情移入させてくれる。そこが最高かつ凄すぎるな

 

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アフリカ系の原始的な音楽と民族観をもつワカンダ共和国は、超奇跡鉱物ヴィブラニウムによりむちゃくちゃな超発達技術国家で、マサイの戦士みたいな人が未来ガジェットを手に飛行物体を操縦したりというそのアンバランスさも実に新鮮。そういった細かい背景も楽しめるうえに、キャラクターが皆良かった。国王ティ・チャラの苦悩と挫折の末に大成する姿も良い。戦士としての誇りを重んじ王族に忠誠を誓うオコエ、可愛らしさを持ちながら大胆な性格で戦闘にも参加する妹シュリもかわいい。でもやっぱり一番サイコーなのは悪役キルモンガー役のマイケル・B・ジョーダン〜〜〜!悲しみを背負ったサイコーにクールなヴィランで、こいつまた売れるな…と思った。「クロニクル」の時から知ってたから俺(←ダサい)

 

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そしてここからアベンジャーズにつながるの、最早ワクワクしかない…。「これはちょっとパスでいいかな」と思わず、是非映画館でどうぞ。

 

【予告】

映画感想 - トレイン・ミッション(2017)

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トレイン・ミッション

★★★★☆

 

【あらすじ】

保険屋のマイケルは、真面目にコツコツ働き息子を大学に行かせようと必死にお金を稼いでいたのだが、ある日突然何の前触れもなくリストラを言い渡される。そんな…こんなに会社に尽くしてきたのに…金…。刑事時代の旧友がお金を貸すぞと提案するものの、そんなかっこ悪いことはできないと突っぱねる。途方にくれながら帰路につくためにいつもの通勤電車にのると、とある女が話しかけてきた。

 

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女は突然マイケルにある提案を持ちかける。それは「この電車の乗客100人の中から、我々が探している人物がたった一人だけいるので特定してほしい。できたら10万ドルあげる。家族の命は…あなた次第」というもので、いきなり過ぎるし無茶だし現実味が全く無いお題だった。しかしトイレのダクトから出てきた金、そして別の乗客から渡された妻の指輪、そして電話してはいけないというルールを破ったために代わりに殺された友人。全てがつながりただ事ではないことを確信する。果たして終着駅に着くまでの90分以内に、特定することはできるのか…?

 

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【感想】

リストラされたリーアム・ニーソンが電車の中でめちゃめちゃ頑張る話で「フライト・ゲーム」「アンノウン」とタッグを組んだジャウマ・コレット=セラ監督の新作。話の体裁はフライト・ゲームに似ていたけど、こちらも負けず劣らずな良作です。緊迫に次ぐ緊迫の連続と、謎が謎を呼ぶ展開、背後に散らつく全てを操る黒い影と、非常にスリリングに描いてくれて、見てて飽きさせないのがお見事。リーアム・ニーソンもそろそろジジイになってきたのにアクションめちゃめちゃ頑張ってたよ。誰が怪しいとかの予想はある程度当たるものの、見せ方がかなり巧いから、あまりその辺は気にならなかったかな。

 

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リーアム・ニーソン、今回は保険屋と言いつつ「元刑事」という超ご都合主義的な設定によりどんどん人物を特定していく推理力と、そもそものフィジカルの強さや状況判断力に優れていて、事件をリーアム力(りょく)で解決していくれるのがまた素晴らしいんですよ。幾度となく絶体絶命をギリギリでくぐり抜ける姿は最早おなじみ…安心感さえある。でも基本は家計が切迫している保険屋で、突然クビになって家族になんて言おう…これからどうしよう…というような人間臭さも描かれていて、完全なる超人でないところもまたバランスが良かったですね。アクション、スリル、ミステリー、いいバランスでした。おすすめです。

余談ですが、刑事時代の相棒が「インシディアス」の霊媒夫婦の旦那さん(爽やかイケメン)、通勤電車で仲良くなったじいさんが「ブレイキング・バッド」の用心棒マイクでした。このキャスティングも良。

 

【予告】

映画感想 - ドント・イット(2016)

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ドント・イット

★★★☆☆

 

【あらすじ】

幼い息子を亡くして失意の底にあるソフィアは、郊外にある一軒の家を即買い。不動産屋すらも「もうちょっと検討したら?」と言ってしまうほどの即決だったが、ソフィアの意志は揺らがない。数日後、見るからに怪しいひげもじゃのハゲデブ男ソロモンを連れてきた。彼はいわゆる黒魔術師なのだが、風貌が胡散臭すぎる。ソフィアはソロモンの指示の下、なんとしても黒魔術を成功させて「あること」を成し遂げたいのだった。かくしてソフィアとソロモンのマンツーマン黒魔術合宿が始まった!

 

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【感想】

明らかに「IT / "それ"が見えたら、終わり」のヒットにあやかったような邦題とコピー。このセンスは2点。「黒魔術=やってはいけない事」と捉えるなら「ドント・ドゥ・イット」にしたほうがいい気もするが、まあそれはもう、いいや…。

 

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で、肝心の内容なんだけど、これがまた尖っていて本編の半分以上がソロモンによる黒魔術の儀式という口実の拷問をソフィアが受けるという内容。よ〜やる。明確な目的をもって黒魔術の儀式を受けるその理由は中盤以降で明らかになるけど、そこまでやる…?みたいな。しかもマジの怪しさしかないし。水をぶっかけられたり背中に漢字を描かれたり、床に描いた円から二日間出るなとか、だんだんエスカレートして毒キノコを食わされたり、ソロモンの血を飲まされたり、首を締めて水が入った風呂に頭を沈めて仮死状態にしたり。

 

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挙句の果てに全裸になって四つん這いになってケツをこちらに向けろ…と指示しつつそれを見てシコるという「もう関係なくね?」みたいな感じの黒魔術が延々じわじわと続いていくのを、我々は見るのみ…。マジなのか詐欺師なのかどっち…と思わせておきながら、最終的にとんでもない方向に進んでいったのはなかなか良かった。何も解決してない感じはするけど、それはそれで一つの到達点にいったような気がしています。そんなことない?ないか。でもあの光景はなかなか神々しかったよなあ〜。

以上です。とにかく延々と拷問を見させられるのでご注意ください。邦題は何とかして〜や。

 

【予告】

 

映画感想 - 黒い箱のアリス(2017)

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黒い箱のアリス

★★★☆☆

 

【あらすじ】

右腕を失い義手をつけている少女アリスは、「ママ」と呼ぶ喋る犬にだけ心を開いていた。ある日、森を散歩しているとでっかい黒い立方体が落ちているのを発見する。手で触れてみると形が変化し中が空洞になった。手で探ると中から自分の筆跡で「彼らを信じるな」という書いた覚えの無い手紙が入っていた。その後、父親が森で倒れている姉弟を家に連れて帰る。彼らとは、この二人のことなのか…?

 

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【感想】

・右腕が義手
・喋る犬を「ママ」と呼ぶ
・でかい黒い箱を見つける
・箱の中に「彼らを信じるな」という自分が書いた手紙が入っている

何この引きの強さ!めっちゃ気になる!どういうこと!?ってなって見ました。謎が謎を呼び、静かな森でほぼ無音で展開していくストーリーは、眠気が一切無ければかなり引き込まれると思いますが、もし眠気が1でもあればそれが1200に爆上がりするほどに激烈な睡眠誘導が行われるという大変なやつでした。決してつまらないわけではないんだけど、これほどまでに眠くなるのは久々に見たな〜。タイムトラベル的な話ではあったんだけどいかんせん眠気に抗うのに必死でほとんど頭に入ってきませんでした。すみません…。ブラックコーヒーを死ぬほど飲みながら見直しましょう。

 

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「何ここ?」って言いたくなるぐらい、家の間取りが尖ってる

 

【予告】