にっきにっき

映画の感想ばかり書いているスーパーミラクルブログです。あなたのスターをお待ちしております

映画感想 - ミスター・ガラス(2019)

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ミスター・ガラス

★★★★☆

 

【あらすじ】

怪奇!多重人格男!ジェームズ・マカヴォイ!!!!!

VS

ガラスの体の知能犯!サミュエル・L・ジャクソン!!!!!!!

VS

説明不要ッッッッ!!!不死身ィィィ!!!ブルース・ウィリス!!!!

 

_人人人人人人人人人人人人人_
> レディー…ファイッッ! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^^Y^ ̄

 

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【感想】

いや〜、良い…。「スプリット」から「アンブレイカブル」とつながるなんて最初知った時は「誰が興味あんねん」という感じだったけど、シャマランのファンとしては見るまで死ねない楽しいやつでしたね…!逆に前2作見てないと完全なキョトンですが

 

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このあらすじの通り、ミスターガラスとケヴィン、デヴィッドが戦うという夢のようなアレですが、やっぱりバトル描写は地味!アンブレイカブルに通ずる地味さ(一人は歩けすらしないので)!でもそれが良いんだよな…そこは期待せずに派手な戦いはマーベルに任せて、こちらは三者三様の生き様を通して「善とは、悪とは何か?」「我々は自分が思っている通りの人間なのか?」とアイデンティティを問い続けるお見事ストーリーラインを楽しみましょう。そして三人の関係性をさらに深掘りさせつつ、シャマランお得意のびっくり展開、裏の裏のそのまた裏をかいたミスターガラスの計略など熱い見所はてんこ盛りで、個人的には満足でした。オープニングクレジットとBGMも良かった!

 

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あと、アーニャ・テイラー・ジョイさん、スプリットの時から思ってたけど、やはり可愛すぎる…結婚して…。ジェームズ・マカヴォイの多重人格演技も前作よりさらに洗練されて狂気じみてたな〜(スタッフロールはちょっと笑った)。加えて、デヴィッドの息子もアンブレイカブル(2000年製作)の時と同じ人で立派に成長しててちゃんと出演してくれてるのも泣ける!変な目の形に面影を感じました…前2作をしっかり見てから見ましょう!

 

【予告】

 

映画感想 - バニー・レークは行方不明(1965)

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バニー・レークは行方不明

★★★★☆

 

【あらすじ】

シングルマザーのアンはロンドンに越してきた。娘のバニー・レークを保育園に預けて荷解きなどに追われるうちに、保育園からバニーがいなくなってしまう。全く手がかりは無く目撃者もなく、警察も完全にお手上げ状態。挙げ句の果てには「そもそもバニー・レークなんか存在するの?あんたの妄想とちゃいまんの?」と疑われてしまった…!そんなアホな〜!信じて〜!娘どこ〜!?な話

 

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【感想】

60〜70年代の映画はほぼ見ないんですが、人間消滅モノとして今でも語り継がれる完成度をはじめ、シンプルだけど不安になって忘れがたい人の形を模したポスタービジュアル、意味深な邦題などが気になって気になって見てみた。おもろい!!金字塔!!!すごい!!!びっくりした!!

 

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アンが終始オドオドして不安だらけの表情や言動に、最初からバニーの姿をこちら(視聴者)にすら出さずに消える、捜査もなしのつぶて、アンが子供の頃にかつて「バニー」という名のイマジナリーフレンドを作っていた…となってはもう警察と同様に「アンの妄想や…」という気分にさせてくれつつ、そこからこんな風に転がっていきます!?!?と衝撃を受け、本当にまんまと作り手側の思うツボのような反応になってしまいました。この不安と不気味さを煽るストーリーラインに加えて素晴らしいキャストの演技、そして50年以上前なのに今でも通用するこのトリックと演出は映画の本質的な面白さを再認識させてくれました。やはり映画は「良い」…!

 

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意外にもレビュー数が少ないこともあり、今更ではありますが未見の方は是非この衝撃を味わっていただければと思います!カンの良い人は読めるかもしれませんが、私はよっぽどのことがない限り予想が当たらないので楽しめました。

 

【ワンシーン】

映画感想 - リミット・オブ・アサシン(2017)

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リミット・オブ・アサシン

★★★★☆

 

【あらすじ】

俺はイーサン・ホーク。休業中の殺し屋だが久々に依頼が来た。無難にこなして重要情報をゲットして後始末…というところで迂闊にも殺されてしまう!しかし所属してた組織が持つ超技術で24時間限定で蘇生させてくれた…!それなのに重要情報を教えたらあとはポイ?ふざけるんじゃない!組織の奴ら全員ぶっ殺してやる!な話

 

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【感想】

殺し屋といえばジョン・ウィックやロバート・マッコール、古くはレオンなど絶対無敵で記憶に残る奴らが思い出されますが、こちらは殺し屋イーサン・ホークが24時間限定で生き返って復讐に燃えるということで、このプロットだけで熱さ確定!腕にタイマーが埋め込まれててタイムリミットまで一目瞭然なのもサービス満点でありがたい!分かりやすさ重視でいきましょう!

 

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所属する組織に関するヤバい事実を内部告発しようとするやつの口封じのために駆り出されて、死→生き返るけど情報だけ吸い上げたらポイ→組織に尽くしてきたのにこんな形で裏切られるとは〜!って感じで始まる復讐劇は一度死んだこともあり時折副作用で幻影が見えてしまうほどの危うさ。それでも鮮烈なガンアクション(二丁拳銃アリ!)や南アフリカの粗末な家々の間を縫って爆走するカーチェイス、かつての友との対峙、破滅に身を預けながら組織に単身乗り込んで爆裂乱闘してくさまはかなりカッコイイ!

 

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イーサン・ホークは言わずもがなだし、かつての友役のポール・アンダーソンはめちゃめちゃ威力のあるスナイパーライフルをぶちかまし、義父役のルトガー・ハウアーも存在自体がカッコイイ、インターポール役のシュイ・チンも女性ながら大活躍と、主要キャラの見せ場がかなり熱かった〜。レビュー数少ないけど割と良かったですよ!

 

【予告】

映画感想 - テリファイド(2018)

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テリファイド

★★★☆☆

 

【あらすじ】

ブエノスアイレスのとある住宅で、排水口から「殺す」という声を聞いたクララ。その後、夜中に物音で起こされた夫が調べてみると、クララが浴室ですごい死に方をしていた!何でや〜!他にもただならぬ超常現象が起こるので警察は特殊対策チームを組んで原因を調べるのだが、やばい悪霊が襲いかかってくる〜!な話

 

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【感想】

アルゼンチン発のパワー系ホラー。冒頭のクララの死に方がギャグと恐怖の狭間ギリギリに挑戦する超インパクトでかなり熱く、その後も裸で白目ででかいジジイらしき霊が大活躍したり、バスに轢かれて死んだ子供が死んだ状態で普通にテーブルに座っていたり、ホラー描写はなかなか力が入ってます。ギレルモデルトロによるリメイクが決まってるらしく(真偽不明)、そっちも楽しみですね

 

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ただちょっと中盤がだらっとしてしまったのと、怪異の正体がいまいち判明せずに終わってしまうのと、昨夜変な体勢で寝たのか体がバキバキ状態で朝一番に見たこともあって詳細なストーリーは記憶の闇の中に消えていってしまいました…結局何がどうなったんだろう…もう一回見る気力は、今はありません…まさに未体験ゾーン…

 

【予告】

映画感想 - エリザベス∞エクスペリメント(2018)

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エリザベス∞エクスペリメント

★★★☆☆

 

【あらすじ】

超美人エリザベスはノーベル賞学者ヘンリーの妻となり、人里離れた大豪邸で暮らし始めた。家の中の物は自由に使ってよかったが地下のある一室だけは入るなと釘を刺される。その後ぐーたら過ごしていたがその部屋だけが気になる…!ってことで誘惑に負けて入ってみると、なんと自分のクローンが液体漬けになって寝ていた!な話

 

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【感想】

あらすじにもある通り、好奇心から自分自身のクローンを見つけてしまった美人妻がどうするどうなるって話で、前段の設定はペロー童話「青ひげ」に通ずるものがありますね。この話では女性の好奇心が災いを招く教訓的なやつがあって、そこをなぞりつつクローンを巡る様々な思惑が絡み合うという構成はなかなか面白かったです。少ない登場人物がどれも個性的でどんどん深掘りされてくのものめり込んでいけるけど、少しテンポは悪く体感時間がかなり長く感じた気はしたかな。でもクローン研究に没頭していった動機がなかなか狂ってて面白かった。こんな事真面目に言うな!みたいな

 

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で、とにかく注目ポイントはエリザベス役のアビー・リーが神が創りたもうたのか?と思ってしまうほどにスペシャル超ド級美人。私を10とすると、3680兆はイッちゃってます。そんな美人が豪邸でめちゃめちゃだらだら過ごしたり、昼過ぎまで片乳出して爆睡したり、シーンが変わるごとに色とりどりの衣装に身を包んだりするのを見て「良い…ねぇ…」しみじみしてしまいました。逆にアビー・リーじゃなく平凡な人だったらスコアはかなり下がってたと思う。それほどまでに良かった…。インスタフォローしようと思ったけど、特に面白みが無かったのでやめました。敬具

 

【感想】

映画感想 - シークレット・ヴォイス(2018)

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シークレット・ヴォイス

★★★★☆

 

【あらすじ】

表舞台から姿を消した歌手リラは10年ぶりに復帰コンサートを控えるも海で溺れて記憶喪失になり、歌と踊りを全て忘れてしまう。彼女の大ファンで全曲を完コピ可能なシングルマザーヴィオレタの存在をネットで知ったリラは、もう一度歌えるよう彼女に歌の指導を依頼。リラとヴィオレタの交流の果てに待ち受けるものは…?な話

 

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【感想】

やばい衝撃作「マジカル・ガール」が個人的に記憶に新しいカルロス・ベルムト監督の新作。前作ほどの衝撃的な展開は無かったけど、相変わらず練りに練った脚本と情緒あふれる画作り、スペイン語曲の清流のごとき澄んだ歌声、そしてラスト15分の展開と、もはやアートの域に達してる…!!と思いました!前作のハードル越えてきてるな〜

 

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基本的にはとある理由で10年歌うことを辞めていて折角の復帰前に記憶喪失になったリラと、シングルマザーでニートの娘(人類史上最も最悪で終わってるゲボカスうんち迷惑女キャラ)を養いながらリラの曲をカラオケで歌えるだけで満足なヴィオレタの二人が交錯するストーリーがメインだけど、話が進むごとに接点の無かった二人に愛憎入り混じった哀しい共通点が浮かび上がってきて、この辺りの話運びは実に巧妙だったな〜

 

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ヴィオレタが「一着あげるよ」とリラに言われて偶然手に取ったドレスが冒頭にリラが着ていたものと同じだったり、「リラは生きた獣を食べる」という会話の中でチラッとでた都市伝説も信じるか信じないかはあなた次第だし、細かいヒントがどんどんそういう解釈に見えてくる演出はすごい!ちなみに、2月中にNETFLIXで配信されるらしいです。やったね!

 

【予告】

 

【カルロス・ベルムト関連】

映画感想 - RAW 〜少女のめざめ〜(2016)

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RAW 〜少女のめざめ〜

★★★★☆

 

【あらすじ】

私はジュスティーヌ。厳格なベジタリアンで神童ともてはやされながら全寮制の獣医学部に進学したら在校生からの凄まじい洗礼に圧倒!その通過儀礼の一環で食べたことのなかったウサギの腎臓を食べさせられちゃった!初めての生肉で蕁麻疹が止まらないけど、何だかもっと食べたくなってきた…一体私どうなっちゃうの〜!?な話

 

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【感想】

グロ描写はそこまでなのに、様々な状況や心情、感情、バックグラウンドがないまぜになった事でここまで精神的なダメージを負わせてくれるのか!とめちゃめちゃ驚きました。グロには100%の耐性があるんですが、この私の顔を歪ませ「オゲゲのゲ〜!」と叫びたくさせたこの生々しさ、お見事!この描写は並の人間には表現できないでしょ…さすがおフランス。さらに女性監督で長編処女作なんだからすごいよね

 

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化粧はおろか浮いた話も何もない純朴すぎる少女が、生肉を口にしたことで大人というか「獣」の階段を登ってく過程は本当に見応えがあり、誰しも訪れる思春期の成長を女性監督の目線でここまでキンキンに尖らせて表現するとは…。グロテスクなのと同時に、なぜか美しいとさえ感じてしまいました。全てのシーンがアーティスティック!主役の子も文字通り体当たりの演技が圧巻!

 

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でもあの全寮制の大学、完全に狂ってません?「夜中にいきなり部屋を荒らして新入生全員を廊下に並べて一つの場所に連れて行き、パーティーの始まりだ〜!」とか、「集合写真撮る寸前に大量の動物の血をブッかける」とか、「部屋に入ってきたジュスティーヌに青いペンキをぶっかけて、同じく黄色いペンキをかけられた男と部屋に閉じ込めて緑色になるまで出てくるな」とか、何それ?最初の20分ですでにこの狂った通過儀礼は始まって、下手すると置いてかれる危険性はあるのでシッカリとしがみつくことが大事ですね。その他、酒、タバコ、セックス、ドラッグ、獣医学の解剖授業と、かなり情報量が多いのもすごい!

 

【予告】

15年かけて映画レビュー記事が1000本になった

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自分が見た映画の感想を小学生並みの文章で個人ブログにこつこつ書いているんだけど、先程1000記事になった。すごい。暇人だな。2004年に書き始めて、15年。苦節すぎる。データや記録とかをためこんであとで振り返るのが好きなので、せっかくだしこれだけの蓄積データから自分の傾向を手短に振り返ってみようかな

 

まず、基本的に5段階評価で約62%が★4以上。基本的に粗探しよりも良かった探しをしてネタバレ無しでめちゃめちゃ褒めるようにしています。なぜなら、良い映画はみんなに見てほしいから…。好みの問題もあると思うけど、自分の感想を見て「つまらないんだったら見るのやめよ」って思ってもその人にとってはドンズバでハマるかもしれないので、そのチャンスは奪いたくないかな。たとえしょうもなかったとしても「そもそも見ない」より「見て『あれクソだったな!』とこきおろす」という方が思い出にもなる気がする

実際、去年1回しか出なかった★1は「ホーンテッドテンプル 顔の無い男の記録」で、珍しくめちゃめちゃボロクソに書いててこれは良くも悪くもすごく印象に残ってます。こういう感情の動きもあとで振り返ると脳に良い。はず。おとといの夜ご飯とかパッと出てこないけど。あと、年ごとの鑑賞数でいえば2012年から毎年100本以上見ていた。鑑賞数でマウントをとっても煙たがられるだけだから普段は極力言わないようにしてるけど、今だけは「すごい」「えらい」と思わせてください。2019年はさらに見る気がする(現時点ですでに17本見ているので…)

 

あと、ジャンルはこんな感じ(1作品に数個ジャンルをつけてるので1000越えます)

アクション (217)、コメディ (94)、ホラー (213)、SF (100)、サスペンス (114)、ヒューマンドラマ (83)、ラブストーリー (29)、ファミリー (31)、ディズニー/ピクサー (48)、ファンタジー (52)、タイムトラベル (32)、ミステリー (22)、スリラー (70)、バイオレンス (61)、パニック (39)、スプラッター (39)、ゾンビ (33)、オカルト (25)、スポーツ (12)、POV (75)、NETFLIXオリジナル (31)、オムニバス (7)

アクションとホラーが突出して多く、ラブストーリーとファミリーが少ない。好みが小学生と一緒だな。あと、ホラーに関するジャンルを細分化しすぎている。爆発、ゾンビ、おばけ、血、ロボット、格闘のどれかがあれば脊髄反射で★4になると思います。あと、駄作の多いジャンル「POV(カメラマンも出演者の一人という体裁の記録映像的な手法)」もけっこう見てて75本。好きになったきっかけを思い返すとやっぱり白石晃士の「ノロイ」で、最近見たので良かったのは「ディアトロフ・インシデント」かな。ちなみに、このジャンルと★評価はJUGEMブログからはてなブログに移行した時に過去ログ全部さかのぼって一つずつ付け直したんだけど、すごくないですか?データ収集が好きすぎると、こうなってしまうんですね…  

 

あと、最近はfilmarksでその日の内にレビューを書いて、後からブログの方に転載するパターンが多くなってきてます。filmarksは去年の10月からフォロワーを増やす活動をしていたらそっちの方がリアクションをもらえるようになって楽しくなったから。そのおかげで映画鑑賞のモチベーションが上がって去年の10月〜12月は毎日1本レビューを書いていた。どんだけ〜。まあ読んでくれる人が多いのはどのメディアでもありがたいですね

 

これからも映画いっぱい見てレビュー書いて業界に微力ながら貢献するぞ〜それではさようなら。レビュー文章にありがちな「ツッコミどころ満載」っていう言葉は絶対に使わないようにします

 

【filmarksのフォローもよろしくな】

映画感想 - デーモン・インサイド(2018)

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デーモン・インサイド

★★★★☆

 

【あらすじ】

レズカップルのジュールズとジャッキーは結婚1周年記念に山奥の別荘を訪れ休暇を楽しんでいた。山道を散歩している二人だったが、突然ジュールズが崖から突き落とされる!なんとジャッキーは完全なるサイコ女で、ジュールズを殺すつもりでここに連れ出したのだ!一命を取りとめたが、追撃は終わらない…逃げなければ!な話

 

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【感想】

コリン・ミニハン監督といえばパワー系お化け屋敷ホラー「グレイヴ・エンカウンターズ」、ガチ誘拐宇宙人ホラー「エクストラ・テレストリアル」、女1人対ゾンビ1人のタイマンゾンビホラー「サンズ・オブ・ザ・デッド」などなど、王道ジャンルに二〜三捻り加えた突飛な脚本がかなり評価されてる気鋭の若手監督。今作は「山奥の別荘」という分かりやすい舞台で「サイコパス女に狙われる女」というベタといえばベタな状況。ここからどう転がるかと思ってたら、これまた最後まで何段階も予想を裏切ってくる強烈な展開が楽しかった!この監督、やはり良い!

 

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女同士の一対一の戦いながら、崖から突き落として本性が発覚した後フルスロットルで展開するかと思いきや、一度ジュールズが「平穏を装わなければならない状況」に陥ってしまうのが予想を裏切ってきて良かったな〜。さらに過去のラブラブだった頃と現在を交錯させて裏切りのショックを何倍も高めたり、ハッとさせる展開に加えたこだわりの演出もかなり斬新でした。そこからもテンションの上がる終盤の畳み掛けも素晴らしかったです

 

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悲劇のヒロインのジュールズはコリン監督作常連のブリタニー・アレンで、ショートカットで初手でいきなりボロボロにされながらも頑張ってる姿は最高。たまにモデルの佐藤栞里に見えなくもないのも良い。サイコ女のハナー・エミリー・アンダーソンも出演作は少ないけどインパクトバッチリ!少し行動原理に疑問が残る展開は多いけどあまり気にせず楽しめばよいかと。前述の過去作もかなり良いのでこれと合わせてどうぞ!

 

【予告】

映画感想 - マジカル・ガール(2014)

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マジカル・ガール

★★★★★

 

【あらすじ】

白血病で余命幾ばくもない少女アリシアの願いは、魔法少女ユキコのコスプレをすることと、13歳まで生きる事。何とかその願いを叶えてやりたい失業中の父ルイスはネットでユキコの一点物コスチュームを見つけるが、7000ユーロ(900,000円)という破格の代物だった。果たして父は娘のささやかな願いを叶えられるのか?な話

 

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【感想】

この監督の新作「シークレット・ヴォイス」が良いという噂を聞いて、なるほど…それではその前に過去作を、と思って何気なくAmazonプライムに書いてあるあらすじだけを読んで見てみたところ、余りにも衝撃的なストーリーでひっくり返って頭を打って死んだんですが、レビューだけは書かなきゃと思って何とか生き返ってこれを書いてます。それにしても何だこれは…?可愛いタイトルと涙を誘うあらすじに引かれるととんでもない目にあう!!でも絶対にネタバレせずに見て欲しい!!こんな映画見た事ない!スペイン映画すごいって!

 

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父ルイスはアリシアちゃん(めっちゃめちゃ可愛い)の願いを叶えるために金が必要なのに、失業中の身で世の中も不景気で頼れる友もおらず、どうしたものか…と思ってる時に偶然メンヘラ女のバルバラと出会って話が転がってくんですが、そこから三人の登場人物を軸に三部に分けて展開してくこの構成力が凄まじく、一気に引き込まれてしまいました…。しかも何が起きたのかを深く説明せずに結果だけをポンと見せていく手法もめちゃめちゃ凄い!「トカゲ部屋」って何!?!?そこで何が起きてああなったの!?「ブリキと言うまで終わらない」て何!?!?気になるけど教えてくれない!でも話はさらに予期せぬ方向へ進む!もう目が離せない!ああぁ〜!

 

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ちなみに架空のアニメ「魔法少女ユキコ」は劇中に全く出てこない(し、この出てこなさもすごい)のに、長山洋子の1985年のデビュー曲「春はSA-RA SA-RA」をオープニングテーマとして起用しているこのセンスも恐ろしいですね。さて、またしても一切何も言ってないんですが、とにかくこのまま何も知らないまま見てください…やばいので…。「シークレット・ヴォイス」も俄然楽しみになってきた!

 

【予告】