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映画感想 - イントゥ・ザ・ストーム(2014)

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イントゥ・ザ・ストーム
★★★★★

【あらすじ】

ストームチェイサー「すごい竜巻の映像を撮影して後世に役立てるぞ~!」

高校の教頭「卒業式なのに朝から長男とケンカしてしまった・・・」

長男「好きな子が課題落としそうで、課題クリアに必要な町外れの工場の動画を撮影に行かなきゃいけないの?卒業式は今日だけどどうでもいい!手伝ってあげるよ!ケンカした親父なんか知らん!」

次男「兄貴に卒業式の様子を撮影するの任されたけどだりいwww」

バカなユーチューバー「竜巻だって!?極限まで近づいた様子をうpして有名になるぞ〜!」

みたいな感じで色んな人が色んな場所で竜巻に巻き込まれて大変になる話。

 


助けて~! 

 

【感想】

8月22日に公開なんですが、試写会という名のミラクルパワーで一足先に見てきました。竜巻映画といえば「ツイスター」だったけど、最新技術を駆使して生み出された竜巻を目と耳でダイナミックに感じる臨場感たっぷりであった。竜巻が発生した時の胸のザワつく感じ、とんでもない強風が巻き起こって屋根もはがれてしまう中、どうすることもできずにただただ耐えることしかできない人間の弱さ、そこで生まれる人々の絆など、全体的にベタではあるけど遊園地のアトラクションに乗っているかのような体験型映画でした。

  

あ~! 

 

ストームチェイサーが乗ってるすごい装甲車「タイタス」は両サイドから出てきた杭が地面にめり込んで車体をしっかり固定して、どんな強風が来ようが絶対に壊れない究極にタフな車なんだぜ!っていう「絶対壊れるフラグ」を立てまくったり、竜巻発生当日の朝に教頭先生が長男とケンカ別れして仲直りしないまま竜巻の被害に遭うという「漂流教室楳図かずお)」ばりの出だしとか、映画としてのエンタメ要素をめちゃくちゃ丁寧に詰め込んでくれているので、そのストーリーの分かりやすさったらないですよ。そして火炎竜巻やら廃工場に閉じ込められたりする二次被害やら、色々なピンチのバリエーションを手持ちカメラで撮影する「POV方式」を劇中の半分ぐらいの割合で使ってダイナミック描写するのも楽しかったですね。

 

手持ちカメラで卒業式の様子を撮影してるので、色んな人に「何年後かの自分にメッセージを」っつってインタビューするんですよ。で、バスケ部の少年が「NBAプレーヤーになってめっちゃ稼いで女をはべらせてやるぜ!」みたいに欲望丸出しで言ったりしてるんですけど、竜巻の被害を食らってからその子に改めて聞いてみると「一日一日を、今を、大切に生きたいね」みたいな感じで将来に対する意識がめっちゃ変わってたのが演出としてうまい作りになってるな〜と思いました。POVってのもすごい活きてる。単純明快!

 

火炎竜巻のシーンは圧巻!「ツイスター」にはそんなの無かったぞ!

  

ただお父さんが長男を助けだしてる間は全く竜巻起きなくて、なんとか救助して「おお息子よ・・・!」ってなって一息ついたところで最大級の竜巻があらわれたので、「竜巻、風だけに空気読んだな~」と思いました。