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にっきにっき

映画の感想ばかり書いているスーパーミラクルブログです。あなたのスターをお待ちしております

映画感想 - ある優しき殺人者の記録(2014)

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ある優しき殺人者の記録

★★★★★

 

【あらすじ】

韓国の障害者施設を脱走して18人ぶっ殺した異常者パク・サンジュンから取材して欲しいと連絡があった幼なじみのジャーナリスト キム・ソヨンと日本人カメラマン。指定された廃マンションの一室に行ってみると、「本当は見つかってないだけで25人殺してる。そしてここに偶然やってくる日本人夫婦を殺して27人に達したら、幼なじみのユンジンが生き返る・・・それを見届けて欲しい」と言い出して、果たしてこの男が言ってることは本当なのか、本当にただの狂人なのか・・・。みたいな感じでヤンヤンする話

 

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【感想】

白石晃士監督お得意のPOVフェイクドキュメンタリーなんだけど、最高傑作としか形容のしようがないぐらいおもしろが極まっていました。86分全編をノーカットで、しかも一つの部屋でしか展開されないのにサンジュンの狂気(と韓国語の何言ってるかわからん怖さ)が120%爆発して一切のまばたきも出来ないほどの緊迫感。「ノロイ」や「コワすぎ」にはけっこう笑いどころはあったりするんだけど、それを削ぎ落した異世界が恐怖を倍増させてくれました。

 

幼いころから頭の中から聞こえる神の声を20年以上聞き続け、忠実に守り、目的達成のために人を殺さなければならないサンジュンの悲しみを想像するともういたたまれなくなってきて、後半めっちゃ感情移入してしまいます。そして後から登場する日本人夫婦はギャグみたいにわけわからん設定でさすがにちょっと笑ってしまうんですが、そこも「全員狂ってるやんけ」みたいな今までとはひと味ちがう謎の怖さをさらに増幅させます。

 

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そしてPOVのフェイクドキュメンタリーはだいたい投げっぱなしで終わったりすることが多いんだけど、これはもうめちゃくちゃキレイに終わる!!こんだけ狂ったキャラクターを登場させて、縦横無尽に暴れさせて、白石監督お得意の「あっちの世界」も出したのに、こうも美しく物語を終わらせてくれるのかよ・・・と果てしない感動に包まれました。白石監督の中でも最高傑作としか言いようがないレベルなので、急いで新宿バルト9に走れーーーーー!!

 

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さらに「コワすぎ!」シリーズでどんなことがあってもカメラを手放さなかったあのカメラマンの田代がなんと今作でもカメラマンを務めている!というところもパラレルワールド感があってすごい良かったです。「僕は今までもたくさんの超常現象を見てきました・・・だからあなたの言うことも信じます!」っていうコワすぎ経験がめっちゃ役に立ってサンジュンを励ますところもグッドッ!POVファンは絶対に見逃してはいけない傑作です。

 

【予告】