映画感想 - メイズ・ランナー(2015)
★★★☆☆
【あらすじ】
記憶を失った16歳の少年が、四方を壁で囲まれた平地に放り込まれる。そこには同じようにして連れて来られた若者たちがコロニーを形成して自給自足の生活をしていた。壁の向こうは巨大な迷路となっていて、朝に扉が開き、夜に閉まる。迷路の地形は毎回変わり、迷路の中で一夜を過ごすと謎の巨大生命体に食い殺されてしまうので、「ランナー」と呼ばれる選ばれし足の速き者だけが迷路に足を踏み入れて探索することができる。一体誰が何の目的でこの迷路を作り、若者たちは何故迷路の中心に投げ出されたのか?そして彼らは迷路の謎を解き明かし、脱出することはできるのか・・・!?
【感想】
ハンガー・ゲームとかトワイライト辺りのファンが好きになってくれそうな、そういう流れをくむディストピア×ティーン向けって感じの話。スリリングなアクションやらしっかりとしたストーリーラインで最後まで楽しめるんだけど、全体を通して「なんかどっかで見たことある設定だな〜〜〜」という思いが頭の中を走り回っていました(ランナーだけに)。3部作構成で、迷路の謎を解き明かしたと思ったら新たな謎を提示して終わるがすごく気になったので、映画でやらずにドラマでやってくれ!とちょっと思いました。コケたら終わりだろ〜と思ったけど、どうやら興行収入40億円ぐらい突破したらしいので、問題なく続編作られるかな。見るかどうかはわからんけど。続編公開されるころには全部忘れる可能性もあるし。
あとコロニー生活者が全員男で10代、なかなかイケたメンも揃っているので、絶対に腐女子が狂喜乱舞する設定だなこれ・・・と思いました。ただしそういう性にまつわる描写(シコりやホモ)は一切排除された非常にクリーンな世界でした。逆に違和感あるっつーの。さらに中盤に唯一女の子が放り込まれるんだけど、「よっしゃこれは確実に性奴隷やな!」と鼻息荒くして見守ってたのに、普通に仲間として加わってた。いやいやいや、3年もこの謎の迷路に閉じ込められてる奴もいたのに、よくそんな平然としてられるよな!?ほんとはギンギンなんじゃないのかよ!?!?もっと皆素直になれよ!と思ったんだけど、こういう点からもティーン向けエンタメ映画だなっていうのがよく分かる一品になってました。わしゃもうおじさんだからそういうリアルな側面が一番気になったよ。
日本での公開は5月ごろなので、全国の腐女子の皆さんは足を運んでみてはいかがでしょ〜か。
【予告】