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映画感想 - パージ:アナーキー(2014)

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パージ:アナーキー

★★★★★

 

【あらすじ】

2023年のアメリカで、国を治めている「新しいアメリカ建国の父」が打ち立てた法律「パージ法」。それは「1年に1度、12時間だけ殺人を含む全ての犯罪が合法化される」というもので、この日に人々の荒ぶる魂を発散させることで犯罪率・失業率が低下されるのである。そんな浄化の儀式が今年もやってきた。

 

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パージ開始数時間前に買い物して帰ろうとしていたが途中で車がパンクしてしまい暴徒が今か今かと待ち構える屋外で孤立してしまった一組の夫婦。家の中で待機していたが武装集団にさらわれてしまう母と娘。そして復讐を胸に誓い、武装して自ら街へ繰り出す屈強な男。ひょんなことからともに行動することになった5人は生き延びることができるのか。

 

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【感想】

「1年に1回12時間だけすべての犯罪がオッケー!」というぶっ飛んだ設定で好評だった「パージ」の続編。前作ではある一家が屋内で何とか生き延びようともがく、設定の割に小さな枠でまとまってしまってた感じだったのに対して、今作はかなりスケールアップ。「パージ中の街全体の動きや様々な人々の思惑」などが見え隠れし、アクションもりもり人間ドラマありと非常にスリリングで完成度の高い出来になっておった。正直設定だけが活きていて前作とのつながりは一切無い上に続編の方が数百倍面白いのでいきなりこっちから見ても十分楽しめる!!その際、設定の突飛さはすぐに受け入れてください。

 

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アップを始めるギャング

 

ただの快楽殺人、日頃の鬱憤ばらし、息子を殺された敵討ち、さらには「セレブが貧困層の人を買って娯楽として安全に殺す」というバリエーションに富んだ殺しの理由があって、人々がパージに参加する目的が前より明確にされていて厚みがでていたね。さらには「秘密裏に政府が暗殺集団を雇って貧困層を殺してもらうことでそいつらを補助する金が浮く」みたいな暗黙のルールもあって、突き詰めるとこの法律うまく機能してるじゃん…みたいな妙な説得力もあったなあ。さらに反パージを掲げるレジスタンス軍団もパージ当日に反乱を起こそうとして容認派と激しい銃撃戦を繰り広げるという血みどろなバイオレンス展開もあり、一瞬足りとも安心させない展開作りはスーパー満足。冷静になったら無茶苦茶な法だけど、前作を余裕で凌駕する面白さ!!

とはいえ、メインとなるのは復讐に燃える男(劇中では名前が明かされない)。フランク・グリロ演じる多くを語らない無骨なキャラクターがめちゃくちゃかっこよく、「24」のジャック・バウアー、「96時間」のブライアン・ミルズを彷彿とさせる無双っぷりが見れて最高だったな。やっぱりアクションにはこういうスーパーヒーローは必要や!「多分この人死なないな」っていうのが確定情報となるのでいまいち緊張感は無いけど、とにかく寡黙でカッコイイぞ!

 

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しれっと現れて市民を救う姿かっこ良すぎワロタ

 

前作は見なくてもいいので、こちらの「パージ:アナーキー」は是非ともご覧くださいませ。それにしてもパージの日に殺そうとして殺しそこなったら、次の日以降の人間関係マジで終わるな…と思いますね。

 

【予告】

 

【突っ込みどころしかない前作の感想】