映画感想 - パーフェクト・トラップ（2012）

パーフェクト・トラップ

★★★★☆

【あらすじ】

「家に惨殺トラップをしかけて家族を皆殺しにし、一人だけを赤い箱に閉じ込めて連れ去る謎の犯罪」が頻発し、街を恐怖のズンドコに叩き落としている昨今。補聴器をつけた美少女エレナが友達に誘われて秘密のクラブハウスのドンチャン騒ぎでハメを外していたら、ふと入った別室で赤い箱を見つける。開けてみると中から傷だらけの男が出てきた！

えっなになに！？ってなったけど、箱を開けたことがトリガーとなって、メインホールに仕掛けられた「回転式の刃の束」が作動！踊る人々を襲い、エレナ以外全員死亡！ただ一人残ったエレナは罠を仕掛けた首謀者に捕らえられてしまった。

窓から逃げた男アーキンは病院で手当を受けるが、唯一「罠男」から逃げ出した貴重な人材としてエレナの父親に雇ったプロの武装集団とともに罠男のアジトに潜入することに…！しかしそのアジトはもちろんトラップだらけの恐ろしい館であった。

【感想】

狂った罠男が仕掛けたトラップだらけの家に忍びこんだ人が痛い目にあってしまう「ワナオトコ」の続編。謎の殺人鬼は前回は家一軒だけだったけど、クラブハウス＆自分のアジトとその世界観が広がってさらにパワーアップしてました。前回ひどい目にあったアーキンも引き続き主役をはって罠男と死闘を繰り広げつつ、エレナを助けることが出来るか…の二軸が熱い。いったいどうやってこのトラップを仕掛けたんだという時間と予算の面がいつも脳裏によぎるけど、それを飛び越える用意周到すぎる罠、罠、罠のオンパレードが逆に笑っちゃうレベルだったなあ〜、いや、いい意味でね。

地下室にシャブ漬けにされてゾンビみたいになった人が襲いかかってきたり、罠男を崇拝する超絶メンヘラ女が登場したり、罠男が普通に機銃掃射したりと、バラエティに富んだトラップが楽しかったですね。結局最後まで正体はほとんど分からないままだったけど、このシリーズに関しては「罠を楽しむ」というメインテーマが一番重要なので罠男自体の正体はほとんど気にならなくなるんだよな〜。それでも鑑賞に耐えうる構成に仕上げてるのは本当に監督や脚本家の手腕がスゴイなと思ってしまう一品であった。残虐描写に関しては、最初の10分で展開されるクラブハウス惨殺シーンがめちゃくちゃインパクトありすぎて、それ以降の死亡シーンが普通に見えてしまったかな〜。

【予告】