映画感想 - ゾンビーノ(2007)
★★★☆☆
【あらすじ】
地球が放射能の雲に覆われた影響でゾンビが発生。しかしゾムコンという会社が「"ゾンビが人を襲う欲求"を抑える首輪」を発明する。その結果、首輪をしている間だけは従順な性格になるゾンビは、無限に働く人間の家事手伝いのような便利な存在になった…ハッピー。
そんな一家に一匹ゾンビ社会にどうしてもなじめない少年ティミーがこの話の主役。彼の家には父親のトラウマによりゾンビを飼っていなかったが、母親が「おたくゾンビいないの…プゲラ…」という世間体を気にしてゾンビを飼うことに。ファイドと名付けたそのゾンビと次第に交流を深めていくティミーだが、うっかり首輪が外れて近所のババアを殺して食ってしまう…!そこから野良ゾンビがジワジワ広がってしまい、どうするどうなる…となる話
【感想】
ゾンビが召使いみたいになった変な世界が舞台の、ちょっとゆるめのゾンビ映画。デッドオアアライブのサバイバルは無くて、どこかマヌケな雰囲気に包まれていてお子様でも安心して見れる仕上がりになっています。これだけでも面白いのに、さらに時代設定がわざわざ1950年代になってて「昔のミスドの店内に飾られてた絵か!」と言いたくなるような雰囲気もまた良かったな。
話もめちゃめちゃ単純なんだけど、世界観がとにかく良くて「連続ドラマでやってくれ…」と思ってしまうぐらいのレベルであった。これ単品だけで終わらすのすごいもったいない題材だと思うんだけど、みなさんはどうですか?…ほう、まだ見てないんですね?今からTSUTAYA西五反田レンタル館に急げ〜〜〜〜!!
少年ティミーとゾンビのファイドが出会う瞬間やそこからの交流は結構あっさりしているので、そこをもうちょっと濃い目に描いて「この二人じゃなきゃ!」感をもっと出してくれたら終盤の展開がもっとのめり込んで見れた気がしたな。それはあるけども、全体的にいい雰囲気なんで暇な時はぜひ。ティミーのお母さん役は、何故かマトリックスでトリニティを演じたキャリー=アン・モスさんでした。気づかね〜