映画感想 - コップ・カー(2016)
★★★★☆
【あらすじ】
悪ガキ少年二人が何もない平原をずーっと歩いていたら、乗り捨てられてたパトカーを発見。運転席のドアが開いてるし、鍵もついてたのでヤッピーヤッピーって乗り回して遊んでたら、実は死体を埋めて何かの事件の証拠隠滅を図ろうとしていた極悪保安官のパトカーだった!ようやく埋めて戻ってきた保安官、パトカーが無くなってて大慌て。トランクの中だけは見てくれるなよ…と思いつつ、執拗にガキどもを追いかけ回す話
【感想】
お父さんが呪われたピエロになっちゃうホラー映画「クラウン」や2017年の「スパイダーマン」のさらなるリブート作の監督をつとめるジョン・ワッツが放つスリラー。ケビン・ベーコンが悪い保安官で、車を盗んだ悪ガキを追いかけ回すっていうプロット、すでに面白すぎるでしょ。
で、この悪ガキがマジで日本の小学生と全く同じセンスだったのでめちゃくちゃ共感しましたね。映画が始まった瞬間、「ちんちん」「おっぱい」「うんこ」ってお互い言い合いながら平野を歩いてるシーンから始まる時点で「こいつら最高」ってなるし、その後もパトカー内で見つけた無線に向かってゲップしまくるなど。そんな手に負えないヤンチャで、ケンカもするけどいざとなったらお互いを助け合う仲間意識も素晴らしくていい子役たちだったな〜〜。
そんな子どもに振り回されるケビン・ベーコン(↑)もまたマヌケで良かった。自分のやってる事がバレたらやばいから他の警官の目もかいくぐりながら何とか他の車を盗んで追いかける姿は涙ぐましかった…。とはいえ、バックグラウンドを極力省いて断片的な情報だけで「こいつはメチャクチャな悪!」って思わせて底知れぬ怖さを表現していて、脚本の妙とケビン・ベーコンという人選がピッタリマッチしててハマってたな〜。
中盤からまた別の登場人物が現れてかき乱していくのでワンパターンにはならずにテンションを保ったままそのまま突っ走ってくれるので、非常に良かったです。子どもたち〜〜〜〜!!頑張れ〜〜〜!!と応援したくなることうけあい!
【予告】
余談ですが、ケビン・ベーコンは映画に出まくってるおかげで、「ケビン・ベーコンと共演した人=1」「1の人と共演した人=2」「2の人と共演した人=3」とすると、全世界のほぼ全ての役者が「3」以内に収まるらしいです。
このサイトで確かめてみよう!
トム・クルーズは「ア・フュー・グッドメン(1992)」で共演したので「1」
ブルース・リーは「かわいい女(1969)」で共演したケネス・トビーが「Hero at Large(1980)」でケビン・ベーコンと共演したので「2」。
仮面ライダードライブの竹内涼真くんも「仮面ライダー×仮面ライダー ドライブ&鎧武 MOVIE大戦フルスロットル(2014)」で三木眞一郎と共演し、さらに三木眞一郎が「BASTARD!!暗黒の破壊神(1992)」で共演したダラン・ノリスが「Beyond All Boundaries(2009)」でケビン・ベーコンと共演したから「3」だそうです。すごい…。