映画感想 - レヴェナント:蘇りし者(2016)
★★★★★
【あらすじ】
1823年のアメリカ北西部。ハンター達が狩猟して毛皮を手に入れてたらネイティブアメリカンの襲撃にあい半数以上が死亡、残った奴らは命からがらボートに乗りこみ逃走。
川のルートは見つかりやすいので山越えルートで行った方がいい、とガイド役だったヒュー・グラスが提案。森のなかで野営することにしたが、ヒューが見回りをしていた途中に遭遇したヒグマにめちゃめちゃに襲われマジのマジで死にかけになる…!
応急処置+担架で運ぶも険しい山道なので、泣く泣く置いて行かれるヒュー。そして息子のホーク、若手のジム、そしてフィッツジェラルドの三人が、ヒューが死ぬまで見届ける役を買って出るが、前々からヒューのことが気に入らないフィッツジェラルドがホークを殺し、ジムを騙してヒューを置き去りにしてしまう…!その一部始終を見ることしか出来なかったヒューは、「マジでぶっ殺す…」という強烈な復讐心だけで生きる執念をメラメラと燃やし、雪山を這いずりながら山を降りるのであった…!
【感想】
ディカプリオが執念に燃える男を演じまくってようやっとアカデミー主演男優賞をゲットできた、実話に基づいたヒューマンドラマ。これはマジで思ったんですけど、「そら受賞するわ」っていうぐらい鬼気迫る演技であった。最高にヤバすぎ。特にクマに襲われるシーン、これマジやろ…っていうぐらいに恐ろしい迫力と勢いに、大迫力であった。しかもかなりの長回しでリアリティを増長させているという…。撮影監督はエマニュアル・ルベツキ、過去には「ゼロ・グラビティ」「バードマン」でアカデミー撮影賞を受賞してる凄腕撮影監督が仕上げた魂こもったド迫力映像でした。もちろんレヴェナントも撮影賞受賞とのこと。
これ。ヤバすぎでしょ。この後も延々襲われるシーンは続きます。他にも雪山の冷たい川をジャブジャブ入る、ラフティングで降りたら面白いだろうな〜っていう激流に飲まれる、手づかみで獲った魚を頭からかぶりつく、猛吹雪をしのぐため死んだ馬の臓器を取り出して体内に裸で入り込むなど、壮絶としか言いようがないサバイバル描写のオンパレードで「まあこんだけやったらアカデミー賞あげないと割に合わんな」という感じであった。生々しいほどの「生」を感じたければ見ましょう。
【予告】