映画感想 - アイアムアヒーロー(2016)
★★★★★
【あらすじ】
謎の凶暴化ウイルスが日本中に蔓延し、日本大崩壊。そんな中、漫画家アシスタントで冴えない男・鈴木英雄は偶然であった女子高生の比呂美を守るべく、ゾンビ=ZQN(ゾキュン)だらけの世界をクレー射撃用の散弾銃とともに生き延びようとする話
【感想】
漫画原作の映画化ってことで全く期待してなかったんだけど、評判がすこぶる良いので見てみたら、どこに出しても恥ずかしくない世界基準のゾンビ&スプラッターものに仕上がっていてマジで最高だった!すばらし〜!ヒューヒュー!
ショッピングモール辺りまでのところを2時間で描いていて、恐ろしいぐらい緻密にまとめられていた監督と脚本の手腕が手に取るように分かったな。残酷描写やパニックに陥って逃げまわる長回しのシーン、韓国の高速道路で撮影したという車を使ったアクションシーンはもちろん評判の通り最高な上に、登場人物の性格と死に様を上手くひも付けて単なる脇役で終わらせずに華を持たせて死なせる演出、「ロレックスがめちゃくちゃ余ってる」という本当に些細で何気ないシーンすら後で活きてくる痛快さ、そして英雄の「死ぬかもしれない恐怖に打ち勝とうとする心の動き」を繊細に描いていたのが本当に素晴らしかったな。
中でも一番最高だったのが、英雄が初めて銃の引き金を引くシーン。始まって1時間以上何度も何度も撃つ状況に陥るけど妄想をするだけで全然撃たない、「ここで撃たなきゃどこで撃つよ!」っていうところでも撃たない、挙句の果てに一緒に行動してた奴に奪われて無駄にドンドコ撃って威力の割に全くクリーンヒットしないという、そのフラストレーションの全てを溜めに溜めたところで、ここしか無いという場面で原作通り「は〜い」とボソッとつぶやいてぶっ放す!本当に劇場で拳を上げて叫びたくなるぐらい最高にテンション上がったな。まぶたを閉じると今でも思い出すほどの名シーンであった…。100点。100点でしたね。はい、今すぐ見に行きましょう。
英雄の大泉洋は死ぬほどハマってたし、制服姿の有村架純もめちゃくちゃかわいい。
【予告】
予告、ZQNのビジュアルが全く出てこないのは見た目がかなりグロいからだろうな