映画感想 - ザ・ウォーク（2016）

ザ・ウォーク

★★★★★

【あらすじ】

綱渡り大好き男が、ワールドトレードセンタービルの屋上411mを綱渡りするために人生の全てをかける話

【感想】

いや〜〜〜〜〜、3Dで見たかったねえ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜！！！！！！というのが、正直な感想でした。2Dでもたいがいハラハラさせてくれたけど、これが3Dだったら気が狂ってたな。

フィリップ・プティという実在の大道芸人がやってのけた話で、自らモノローグ形式で自分の半生を振り返る構成はとても見やすかったな。静かに微笑みながら語りかけつつも、それに反して綱渡りに異常な執着を見せてきたプティの強烈なキャラクターの対比も分かりやすくてどんどんストーリーに入り込んでいけました。

はっきりいって「ワールドトレードセンターを綱渡りする」という意味はマジで誰にも理解できないのに、そういう「理解」という次元を超越した先にある何かに惹かれてこの無謀な計画に協力してくれる人々がどんどん集まってくる流れはめっちゃ印象的だったな。ロバート・ゼメキスはこんな感じで応援したくなる登場人物の性格設定を作り上げるのウマイね。個人的には高所恐怖症なのに頑張って手伝ってくれた数学教師のジェフが良かったな。プティが綱渡りに挑戦中、大声で叫んで集中力をかき乱したくないから静かにガッツポーズしまくるの、めちゃめちゃかわいかった。

ワールドトレードセンターは最終的にああいうことになってしまうだけにラストのカットが少し悲しくもあるが、諦めたらそこで試合終了を地でいくフィリップ・プティは人々に希望を与えてくれるよね。だからこそ1時間半引っ張ってついに挑戦する最高の綱渡りシーンは3Dで見たかった〜！！！ちなみにこの綱渡り、全部違法でやってるのでセキュリティの目をかいくぐってワイヤーを張ったりするんだけど、今の時代だったらこんなにスルスルと計画を進めるのは無理だろうな〜。

【予告】