映画感想 - ゴッドファーザー(1972)
★★★★★
【あらすじ】
ニューヨークマフィアの頂点に君臨するコルレオーネファミリーのボス、ヴィトーがタッタリアファミリーの襲撃を受けた事件をきっかけに、ニューヨークを仕切る5大ファミリー同士による血で血を洗う抗争に発展していく。
【感想】
40年以上前のクラシックなギャング映画だけども、これは未だに語り継がれる永遠の大傑作だな…と率直に思いましたよね〜。脚本、演技、撮影、音楽、演出と、素人のわたくしが見てもマジで超一流であることがビンビン伝わる圧倒的な完成度でした。全てが完璧すぎてうっとりしましたね…。
冒頭の結婚式でヴィトーが頼まれた依頼から必然的に話が転がっていく因果関係も一切の破綻が無い上に、何気ないシーンも別のシーンとの対句表現になっていて潜在的に美しさを感じるようになっている構成にも非の打ち所無し。今さらですが本当に「名作」と銘打つしか無い仕上がりでした。まだの人は食わず嫌いせずに今すぐ見ましょう。
ヴィトーの圧倒的な力強さと威厳、息子を殺されたとしても復讐の連鎖を止める冷静さと人間性は、まさにカリスマ…!冒頭、椅子に座って膝にねこを置いて可愛がりながら話を聞くシーンを見て、ここから「悪役=ねこを膝に置く」という悪役あるあるの元祖として根付いたのかなとも思いました。
そして脇を固めるソニー、トム、マイケル、クレメンザ、テシオ、ルカなどの個性的なキャラクターの心情なども深く掘り下げて、家族の絆を描いているのは印象的であった。こんな稼業だからこそより結束力が生まれるのかもしれない。
登場人物が多い+名前もイタリア系で分かりにくい場合は、こちらの相関図を表示させながら鑑賞するとものすごく分かりやすくなるので、あわせてどうぞ。
ゴッドファーザー相関図 作品を観る際これを一見しておけばだいたい物語がわかります! pic.twitter.com/UTeMc1Fj2F
— うすく (@usuku_) 2015年8月13日
ちなみにこちらの記事をもって映画感想が700エントリになりました。どんだけ〜(IKKO)