映画感想 - ライト・オフ（2016）

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★★★★★

【あらすじ】

心に問題を抱えているソフィー。彼女には再婚相手ポールがいるのだが、ある日職場で残業していると「電気を消すと現れる謎の幽霊」に遭遇し、殺されてしまう。以来、さらに弱ってしまったソフィーは暗闇に向かって独り言を話すようになる。それを見ていた息子のマーティンも心配に…。しかし、マーティンは暗闇に潜む「何か」の存在に気付く…。

怖くなって、今は家を出ている姉のレベッカに助けを求めるが、二人の前にも電気を消すと現れる幽霊が現れて、ジワジワと苦しめる…！一体この幽霊の正体は？

【感想】

これはめちゃめちゃ怖い！！！！！さすがジェームス・ワン！！ただでさえ暗いところは怖いというイメージがあるのに、「電気が消えると姿が見える」というそれをさらに助長させるような恐ろしい恐怖演出と、ソフィーに取り憑く謎の幽霊「ダイアナ」がアグレッシブ過ぎる！

↑これ！！窓の外から差し込む明滅する赤い看板が消えた間に襲いかかってくるというね…。このシーンがマジで強烈過ぎたな。で、この手のホラー映画って子どもに取り憑いて、大人が振り回されるイメージがあるけど、今回はお母さんがメンヘラ気味でそこにつけ込んで取り憑かれているといういつもと違う設定もよかった。大人が、しかもお母さんが元凶で子どもたちが襲われるって珍しい構図。そしてその取り憑かれた経緯もしっかりと作りこんでいる上に変なところも特に無かったのでさらに恐怖が増長されたな…。

幽霊はメチャメチャ強いんだけど光が苦手というたった一つの弱点があって、そこから対抗する手段を見つけていくというバトル演出も良かったし、暗いところにしか出てこないから実体を見せすぎないバランス調整もグッド。長年ホラー映画に携わってきた人が作っているから出来る妙技が光っているな〜と思いました。かなり怖いけど面白いのでぜひ見ましょう。

ちなみに元になった短編はこちら。