映画感想 - モンスターズ/地球外生命体(2010)
モンスターズ/地球外生命体
★★★☆☆
【あらすじ】
突然宇宙で観測された地球外生命体が地球に飛来。国土の半分が地球外生命体の繁殖地=危険地帯として隔離されたメキシコでスクープ写真を狙うカメラマンのコールダーは、上司から現地にいる娘のサムを無事にアメリカまで送り届けるという依頼を受ける。安全に海路で行こうと思ったらコールダーのミスでフェリーのチケットを紛失。仕方なく車や護衛を違法でチャーターして陸路を進むしかなかった。果たして二人は危険地帯をくぐり抜けてアメリカに到達できるのか?
【感想】
ここからハリウッド版「ゴジラ」、そして「ローグ・ワン」の監督に大抜擢されるギャレス・エドワーズ監督の長編監督デビュー作。モンスター!怪獣!と言いつつそのモンスターはほとんど出ずにコールダーとサムが怪獣の危機に脅かされるメキシコを縦断するという点に終始しており、どちらかと言えばヒューマンドラマやラブストーリー的な感じだったかな。怪獣はあくまでオマケと言いつついつ出てくるか分からない恐怖感が飽き無さにつながってるのもグッド。「クローバーフィールド」みたいな大パニック怪獣映画を想像していると肩透かしをくらっちゃう説もあると思うので、事前にそんな感じと身構えて見ることをオススメします。
ほとんど怪獣が出ないけど、軍用ヘリや戦闘機が無残に墜落していたり、死骸が破壊されたビルの上で朽ちていたり遠くで鳴き声が聞こえたり…という描写で「いるいる」と緊張の糸を途切れさせない巧さがあるし、かと思えばアメリカ軍の爆撃に現地メキシコ人が怒りを露わにしているシーンがあって人々の感情もしっかり描いていたのでなんとなくローグ・ワンの監督に抜擢されるのも納得だなと思いました。
「ザ・レイド」のギャレス・エヴァンス監督とは別人みたいです。
【予告】