映画感想 - ヴァイラル(2016)
ヴァイラル
★★★★☆
【あらすじ】
アメリカのとある住宅街シャドー・キャニオン。マジメな高校生エマと淫乱な姉ステイシーは、理科教師の父とともにこの街に引っ越してきた。ある日の授業中、エマの友達のグレイシーが突然吐血して倒れてしまった。世界中で突如として原因不明の伝染病が流行してはじめており、その症状のようだった。
次第に街には戒厳令が敷かれ、外出を禁じられてしまう。しかしいかんせん平和な街なので今ひとつ危機感はなく、エマたちは洋画でおなじみのホームパーティーに出かける。向かいに住んでいるエヴァンともいい感じになりつつあるが、この会場でグレイシーの伝染病をうつされた男がのこのこ現れ、あろうことか我を忘れて暴れ始めたのだ。この頃流行りの伝染病とは、どうやら人を操る未知の寄生虫の仕業だったのだ!一体どうなる?
【感想】
「未体験ゾーンの映画たち2017」にて。「ナーヴ 世界で一番危険なゲーム」や「パラノーマル・アクティビティ3&4」の監督を務めたヘンリー・ジュースト&アリエル・シュルマンによるパンデミック系ホラー。力を持たない住民に焦点を当てて知らず知らずのうちに伝染病が広まっていく恐怖を描いているという点ではこの前みた「レジデント」に似ているけど、こっちはこっちでなかなか面白かったな。
寄生虫に感染すると血を撒き散らして伝染していくという流れで、感染するとさながらゾンビのようになってしまうんだけど、こいつがまたキモくていいんですよ。目が見えなくなって耳から触手を出し、カタカタカタ…と喉の奥からクリック音みたいなのを鳴らしながら近づいてくるというのが良い!
お話はエマとステイシーの姉妹が中心となって進んでいくんだけど、この二人の絆がまた良かったなあ。ステイシーはかなり淫乱でおせっかいでエマは若干ウンザリしているところがあったけど実は大好きで、ステイシーがピンチに陥った時は「あの時たすけてくれたよね?今度は私が助ける!」とエマが奮い立つシーンはじ〜んと胸が熱くなりました。エマ役のソフィア・ブラック=デリアどのはタレントのマギーに似ていてかわいいし、Tシャツにジーンズというめちゃくちゃ適当な服装も良かったです。
「ナーヴ」ではかなりエンタメに振り切って楽しい映画だったけど、こちらはかなり恐怖を突き詰めた仕上がりになってるし終盤もかなり盛り上がってこっちも楽しかったな〜。今年の未体験ゾーンはなかなかいいゾンビものがラインナップに入っていて嬉しいもんですね。
【予告】
【ヘンリー・ジュースト&アリエル・シュルマン関連】
【じわ怖系ゾンビ関連】