映画感想 - フリークス・シティ(2015)
フリークス・シティ
★★★★★
【あらすじ】
ご当地グルメ「リブレット」が自慢の平和な田舎町ディルフォードは、人間とヴァンパイアとゾンビが平和に暮らしていた。そんな中、突然エイリアンが襲来!しかし「ヴァンパイアがこの宇宙人を仕向けてきたんだ!ヴァンパイアを殺せ!」と奮い立つ人間と、「人間が仕向けたエイリアンか!?受けて立つ!」と迎え撃つヴァンパイア、そして脳みそ食べたいゾンビたちが三つ巴で抗争が勃発してしまった!さらにそこに襲いかかるエイリアン!この広げすぎた風呂敷、一体どうなるの〜!?
【感想】
「未体験ゾーンの映画たち2017」にて。ヴァンパイア>人間>ゾンビの順でカーストが敷かれている街という設定が何の説明もなくむしろ当たり前みたいになってる時点ですでにお腹いっぱいなのに、さらにそこにエイリアンが襲来してくるというとんでもないストーリーラインなんだけど、最高に笑えて楽しいミラクル的傑作でした!!は〜〜〜〜〜おもろ!!!恐ろしいほどホイホイとテンポよく進んでいくストーリーと魅力的で分かりやすいキャラクターたち、5分に1回笑えるギャグシーンと詰め込み放題で大きく風呂敷が広がりまくるにもかかわらず序盤の伏線を大胆に回収しまくって気持ちよくまとまるのが痛快すぎだったな〜。いや〜ドラマシリーズ化してほしい!ずっと見ていたいから!
ストーリーは、好きな人に好意を伝えられない「人間」のダグ、イケメンヴァンパイアに遊ばれた挙句、噛まれて自分も「ヴァンパイア」になってしまったペトラ、そして頭は良いが人生どうでも良くなってわざと「ゾンビ」に噛まれたオタクのネッドの同級生ズッコケ三人組が中心となってあらすじに書いた流れでドンチャン騒ぎしていくんだけど、三人ともま〜個性的で最高。
ダグとペトラの吊り橋効果の恋、脳みそを食べるとよりゾンビらしくなっていく性質によって頭がいいのにどんどんバカになっていくネッドが何とか解決策を見出していくくだり、ダグとネッドの幼馴染の関係性など、全員に見せ場を作ってくれるのが最高。基本的にダグとペトラのラブコメだけど、人種差別問題にも三つの人種を下敷きにして軽く触れているところもグッドです。いがみあってた三種がようやく力を合わせるシーンの「USA!USA!」は応援上映だったら大合唱になってただろうな。
さらに脇役も、常にマリファナでラリってる淫乱女のローレライ、ご当地グルメリブレットの製造工場を仕切る金持ちのリック、ダグのことを理解してくれる両親(父親はブレイキングバッドのソウル弁護士!)、そして「ある目的」のためにこの街にやってきたエイリアンと、クセが凄すぎ!!よくこんなにゴチャゴチャな設定なのにキレイにまとまったよな…と感心せずにはいられない、そんな楽しすぎる傑作でした。終盤の流れ、伏線回収が美しかったなあ…これは絶対に見るべき!!
【予告】
【癖がすごい関連】
こちらも登場人物がハチャメチャ