映画感想 - イップ・マン 継承(2015)
イップ・マン 継承
★★★★☆
【あらすじ】
家族と平和に暮らしていたイップ・マンは、ある日チョウという車夫に出会う。彼も詠春拳の使い手で、いつかは自分の武館を持つという夢を抱いていた。そんなある日、イップ・マンの息子が通う小学校の土地がアコギな地主のせいで再開発という名目での取り壊しを要求される。イップ・マンは不当な行いに黙っておられず、弟子を率いて自警のために奔走する…!
【感想】
イップ・マンの三作目…!今回は「不当な地上げを行う奴らとの戦い」「詠春拳の正統後継者として台頭する奴との戦い」「病魔に倒れた妻との絆」を織り交ぜて展開してくれておった。相変わらずイップ・マンは最強過ぎる上にその強さに驕らないカッコ良さを兼ね備えており、3作目も最高潮の格闘を見せてくれましたよね。
今回の一番最高のバトルは、エレベーターの中で奥さんを守りながら凄腕の刺客と戦うシーン。ここはマジで泣ける!!!!!ここだけでイップ・マンがこれまで歩んできた人生の全てが凝縮されており、何度も巻き戻して見るほど最高でしたよね…。実際二回見た。うっうっ…。いま思い出しても泣けてくるし、カッコイイ…。この家族への愛が今作のテーマでもあった…。
あと地上げ屋のボスを何故かマイク・タイソンが演じており、ボクシング対詠春拳という夢のようなカードが組まれたんだけど、様々な大人の事情があったんだろうな〜というのが簡単に想像できるほどに消化不良な戦いであった。天下のマイク・タイソンに勝つのはいくら詠春拳といえどメチャクチャな気もするし、正味な話なくてもよかったような。やっぱり地上げ屋とのバトルと、野望に燃えたライバルとの詠春拳を賭けたバトルの二軸があまり噛み合っておらず、少しちぐはぐなストーリー展開になっていたのはあったかもしれない。一作目の必然性の塊のようなバトル&ストーリー構成が本当に見事だったと思わせてくれましたね。とはいえ、とにかく強すぎるイップ・マンの活躍は3作目になっても色褪せることは無し!是非とも御覧ください。
最後に戦うチョウは、「ドラゴン・マッハ」でラスボスを務めたスーツ姿でめちゃめちゃ最高に強かったマックス・チャンです。どんだけ引っ張りだこ〜
【予告】