映画感想 - グレートウォール(2016)
グレートウォール
★★★★☆
【あらすじ】
宋王朝の時代、黒色火薬を求めていた傭兵のウィリアムとトバールは馬賊に襲われ逃げている途中に謎の怪物と出会い、腕を切り落とした。そして逃げついた果てに万里の長城を守護する禁軍に囚われる。持っていた怪物の腕を見せると、「奴ら」の襲来が近いことを察知する。禁軍は何かに備えるかのように兵を率い、彼方から来るものを迎え撃つ。やがて現れたのは、「饕餮(トウテツ)」と呼ばれる何百万もの怪物。そう、万里の長城はこの化物の襲来から都を守るために建造されたのだった!!!!どひゃ〜!な、話
【感想】
あらすじを読んだだけで「何じゃそりゃ」と思ってしまうけど、これがまた大真面目に予算をかけてガッツリ作ってくれていて、妙な説得力と勇ましさがあって好感が持てる仕上がりだったな。見どころはやはり序盤の饕餮軍団の大襲来と、それを迎え撃つ禁軍とのバトルね。
将軍たちの色で分けられた絢爛豪華な武装が三國無双みたいでカッコイイし(キャラはかなり薄い)、投擲、弓矢、槍の他に、バンジージャンプみたいに降りていって饕餮をなぎ払い、またゴムでびよーんと戻ってくる女性兵士の舞など、「それ効果あるか?」と思ってしまいながらも最終的に「かっけ〜」と思える謎の説得力。そしてたまたま訪れた欧米人の傭兵ウィリアムの超絶弓テクニックと勇気もなかなかのものでした。
案の定、饕餮は何百万の大群ながら、テレパシーで統率する女王一匹倒せば他は全員死ぬという超ご都合主義なところももう何でも許せる。何故なら、真摯な態度で大真面目に作っている感じが見て取れるから…(他のアクション映画がふざけて作られたわけではないが)。まあそういう感じで、何も考えずに見れるアクション映画です。こういうのが一番良い。
こういう歴史のifものとしては、あと思いつくのは「リンカーン大統領は実はバンパイアハンターだった!」という「リンカーン/秘密の書」も熱いです。
【予告】