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映画感想 - ザ・ヴォイド(2016)

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ザ・ヴォイド

★★★★☆

 

【あらすじ】

保安官のダニエルは夜警中に森から意識朦朧とした若者を発見し、近くの病院につれていく。薬で落ち着かせて寝かせていたのだが、何故か別室で女性看護師が患者の目をナイフで突き刺して殺し、さらに自分の顔の皮を剥いで「私の顔じゃない…」と嘆いていた。えっ!?どういう状況!?と驚くダニエルにも襲いかかってきたのだが、咄嗟に発砲して事なきを得る。すると、何故か今度は病院を謎の白装束集団が取り囲んでいた。何で〜!?

 

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「▲」を顔面にあしらった不気味なビジュアルでナイフを持っており、ダニエル達は逃げられない。すると今度はダニエルが連れてきた若者の追手が病院に押し入り、乱暴に暴れまわる!状況説明して〜〜〜〜!!と思いきや、さっき発砲した女性看護師が、気づいたらめちゃめちゃグロテスクな異形のクリーチャーに変貌しとるんだが〜!?何がどうなっとるんや〜!!さらに待合室にいた娘さんも、そろそろ赤ちゃんが産まれるんですけど〜〜!!もうわけがわからん〜!!!

 

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【感想】

あらすじを読むとマジで訳わからんですが、本当にこんな感じのストーリーです。外には邪教が取り囲み、中には異形のクリーチャーがいるというめちゃめちゃな状況の中、我々の想像と次元を超える凄まじい熱量のコズミックホラーでした。すごい、としか言いようがありませんが、すごかったです。80年代のホラー映画を意識した、CGをほぼ使わないクリーチャーの造形は懐かしさもありキモさもあって素晴らしい。こういう文化はいつまでも残って欲しいものですね…。クリーチャー以外にも、時折ダニエルが見る夢のビジュアル(めちゃめちゃでっかい黒い▲が空を覆っている)もかなり幻想的でワクワク感を煽ってくれます。

 

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このでっかい▲をシンボルとした宇宙や次元を超越した虚無空間が「the void」という感じなのかもしれません。知らんけど。とにかくこのビジュアルショックは是非体感した欲しいものですね…。序盤・中盤の謎の畳み掛けは下手すると意味不明過ぎて面白さを失ってしまいそうだけど、一切目が離せない夢中にさせてくれる監督の手腕が光っておりました。ジェレミー・ギレスピー&スティーブン・コスタンスキのご両人、実績はそこまで無いものの今後のものづくりが非常に楽しみです。限られた予算内で面白いものを作る!という気概を感じる面白さ。オススメです。実際問題、その謎の数々はあんまり解明されませんが、考察してもあまり意味が無いぐらいコズミックで全てを超越したアルティメット超次元へ突き進むので、その旨ご理解いただければと思います。想像の余地は大いにあり。

余談ですが、主演のダニエルは「ブレイキング・バッド」のジェシー・ピンクマンを演じたアーロン・ポールに似てるな〜と思って調べたら、名前と顔がめちゃめちゃ似てるアーロン・プールという人でした。こんなことある?

 

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【予告】