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NETFLIXドラマ「ブラック・ミラー」のおもしろエピソードで打線組んだ

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「ブラック・ミラー」はNETFLIXで配信されているドラマで、「1話完結」「40〜60分で終わる」「エピソードごとにオリジナルの近未来ガジェットや設定が出てきて熱い」「現代社会を強烈に皮肉った内容」「世にも奇妙な物語の100兆倍後味が悪い」という要素が揃っているドラマシリーズで、「ネトフリのドラマ何から見たらいいかわかんね〜」という迷える子羊や、「忙しくてイッキ見する時間ねぇ〜」という忙しい悲しき企業戦士でも比較的入りやすい構成になっています。

 

2018年2月の時点で4シーズン・合計19エピソード。この中で、特にスーパーおもろなエピソードで打線を組んでみたので、参考にしてください。ここに挙がってないエピソードもだいたい面白いので、全部順番に見るのももちろんアリです。むしろこれを機に全部見て欲しい。

 

※胸糞話が好きな個人の感想です。「アレが無い、やり直し」とかはやめてください。「浅い」とか思う人は、そっとしておいてください。

 

■ブラック・ミラーおもろエピソード打線

1 中 「国歌」(シーズン1-1話)
2 遊 「ランク社会」(S3-1)
3 右 「宇宙船カリスター号」(S4-1)
4 一 「ブラック・ミュージアム」(S4-6)
5 三 「秘密」(S3-3)
6 二 「ホワイトクリスマス」(S2-4)
7 左 「人生の軌跡のすべて」(S1-3)
8 捕 「HANG THE DJ」(S4-4)
9 投 「サン・ジュニペロ」(S3-4)

 

 

■1番・中「国歌」(S1-1) 

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・おもしろ度:★★★★★
・むなくそ度:★★★★★
・後味悪い度:★★★★☆
・近未来設定:特になし

【あらすじ】

皇族のお妃スザンナ氏が何者かに誘拐される。首相に送りつけられたメッセージは「今日の16時に、豚とセックスする映像を全国に生中継したら解放してやる」というとんでもないものだった。この犯行声明はネットに拡散され、削除しても削除しても動画共有サービス無限に広がっていく。首相は本当に豚を犯すの…?

このあらすじだけで最高の予感しかないのに、これが記念すべきシーズン1の1話目だからすごい。twitteryoutubeなどのSNSの普及により、火消しが全く出来ずに拡大していくさまは現代社会にもありえる話で非常に興味深いですね。一番覚えてるのは「もし豚を犯すことになったとしても、すぐにイクと豚で快感を得ていると誤解されるので、ある程度時間はかけてください…」という首相へのアドバイス。確かにそうだけど、めちゃめちゃ笑ってしまったな。そしてあのラストカットはいまだに悲しすぎて記憶に焼き付いている…。

 

 

■2番・遊「ランク社会」(S3-1) 

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・おもしろ度:★★★★☆
・むなくそ度:★★★★☆
・現実皮肉度:★★★★★
・近未来設定:いいね数超至上主義社会

【あらすじ】

SNSのいいね数が自分の評価に直結する社会。OLのレイシーは今日もSNS映えするしょうもない写真を投稿していいねを稼いでいた。そんな中、いいね数が自分よりも格段に多い女友達から結婚式でスピーチをして欲しいと頼まれた。これは良いエピソードを披露していいね数を稼ぎまくるチャンス!と張り切るいいね厨だが、案の定そこには落とし穴が…。

いいね至上主義を突き詰めた世界で起こる、近頃のインスタ映えを彷彿とさせるような現代社会を皮肉った痛快作。このあらすじの時点で「こいつ何かをきっかけにしていいね数がどんどん落ちて地獄を見るだろうな〜」という読みは出来るけどそれでも十分面白い。事の顛末を是非刮目して欲しいですね。

 

 

■3番・右「宇宙船カリスター号」(S4-1)

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・おもしろ度:★★★★★
・むなくそ度:★★☆☆☆
・愉快痛快度:★★★★★
・近未来設定:人間のクローンデータをVRゲームのキャラにする〜システム

【あらすじ】

ネットゲーム開発社CTOのロバートは腕利きのエンジニアなのに陰キャラで社内でも浮いてる冴えない男で、共同経営者CEOのジェームズに人気をとられていた。そんなロバートの楽しみは、自分のためだけに作ったVRゲーム空間「宇宙船カリスター号」。こっそり採取したムカつく同僚のDNAからクローンデータを作り出してVRゲーム内でしか生きられない乗組員にし、さらに自分が絶対的リーダーとして権力を振りかざして宇宙を冒険することを至上の趣味としていたのだった…!

古臭いスペースオペラと思いきや、この設定。熱すぎる。DNAからそっくりのクローンを創るということは、クローン側からしてみたらそれまでの人間の記憶を持った状態で突然謎の宇宙船で目が覚めるという状況。クローン元は普通に生活しつつも「何この空間!?出して!」ってクローンはもがきまくるけど、他の乗務員が「奴が作ったゲーム空間だから絶対に逃げられない。諦めろ」言われてしまう…うえっうえっ…。そしてどうやってこの状況を打破するのか、これもまた見ものです。

 

■4番・一「ブラック・ミュージアム」(S4-6)

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・おもしろ度:★★★★★★★
・むなくそ度:★★☆☆☆
・伏線回収度:★★★★★
・近未来設定:意識転送装置

【あらすじ】

黒人女性ニッシュが立ち寄った「ブラック・ミュージアム」は、ロロ・ヘインズが作り出した「意識転移装置」を利用した展示物が置かれていた。患者の痛覚を自分に共有する装置をつけて症状を完全に理解しようとした医者の話、昏睡状態に陥った妻の意識を自分の脳に移植して共に生きようとした夫の話など、ロロが関わった人々のエピソードが語られる。そしてメインの展示物は、世にも奇妙で哀しすぎる見世物装置だった…。

ブラック・ミラーのシーズン4最終話にして集大成のようなエピソード。一つ一つのエピソードもなかなか興味深いけど、それがどんどんつながっていく痛快さはなかなかのもの。さらに、今までのシーズン・エピソードで使われたほぼ全てのアイテムがカメオ展示されているという「新シリーズ作らないの?」と言いたくなるスターシステムも最高です。このロロ・ヘインズが喪黒福造みたいなやつでまた良いんだよな〜。

 

 

 

■5番・三「秘密」(S3-3)

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・おもしろ度:★★★★☆
・むなくそ度:★★★★★★★★★★
・かわいそ度:★★★★★★★★
・近未来設定:特になし

【あらすじ】

少年ケニーは自分のノートパソコンがウイルスに感染してしまった。それに気づかずにPC前で一発シコったのが運の尽き、謎の人物に「いまの録画したから」というメールが届いてしまう。そんな恥ずかしい映像はもちろんバラ撒かれたくので、ケニーは次々と謎の人物による無茶な要望に応えるハメになり、次第に取り返しがつかなくなっていく…。

ブラック・ミラーは基本的に最悪な話ばっかりなんだけど、これは全19エピソードの中で最も可哀想で、救いがなく、後味と胸糞が悪いという屈指の超最悪回です。見終えたあとは「あんまりだぁ〜〜〜〜!」とエシディシばりに泣きたくなること必至。でもこの極限まで研ぎ澄まされた最悪さが最早一周回って逆に最高で、クリーンナップに入れたくなるほどの鮮烈な完成度でした。これを最高と思えるかどうか、ブラック・ミラー信者の分かれ道かもしれません。本当に吐き気をもよおすほど残酷さなので、見る時は十分ご注意ください。 

 

 

 

■6番・二「ホワイトクリスマス」(S2-4)

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・おもしろ度 :★★★★★
・かわいそ度 :★★★★☆
・クリスマス度:☆☆☆☆☆
・近未来設定:視界情報加工装置・クローン製造機

【あらすじ】

マシューとジョーは雪山で長らく同居していたが、お互いの身の上を話すことはあまりなかった。5年めのクリスマスの日、ようやくジョーは昔話をする…。

クリスマスごろに公開されたこのタイトル。しかし楽しげな雰囲気を全て排除してただただ暗い気持ちにさせるのがブラック・ミラーのホワイトクリスマス…。「視界に入ってくる情報を加工する装置」が標準的に埋め込まれている世界の話と、スマートスピーカーみたいな自宅の情報端末の中に人間のクローンデータをインストールして色んな命令をそいつに聞かせる奴の話の二軸が展開されていきます。マシューとジョーの最終的な結末は気が遠くなるほどに恐ろしく、本当に想像したくない…と思わせてくれる残酷なもの。ちなみにこちらは本国ではシーズン2とシーズン3の間にあった特別編という位置付けです。

 

 

 

■7番・左「人生の軌跡のすべて」(S1-3)

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・おもしろ度:★★★★☆
・むなくそ度:★★★★☆
・後味悪い度:★★★☆☆
・近未来設定:目に映ったもん全て記憶す〜る〜装置

【あらすじ】

この世界の人々は「見たもの全てを記録していつでも確認・共有できる装置」を標準的に目に埋め込まれていた。すなわちこれで全ての情報を忘れなくなるということだが、果たしてそれは幸せな世界なの…?

シーズン1の最終話。こちらもこの記憶装置があるせいで最悪な展開に転がっていく胸糞の悪い話です。夫婦喧嘩のシーンで「あの時こう言ったよな!?キュルキュルキュル(記憶巻き戻して確認)はい言ってる〜!」とかいう、言った言わないの約束が一切無くなる世界、生きづらすぎる…。

 

 

 

■8番・捕「HANG THE DJ」 (S4-4)

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・おもしろ度:★★★★★
・むなくそ度:☆☆☆☆☆
・いい〜話度:★★★★★
・近未来設定:スーパー恋愛マッチングサービス

【あらすじ】

フランクとエイミーは「コーチ」と呼ばれる高性能マッチングサービスで出会い、指定された24時間だけ過ごすことになった。99.8%の確率であなたにベストな人をマッチングさせるという触れ込みで、短い時間だったがなかなかいい出会いだった。その後二人は様々な人とマッチングさせるが、しっくりくる人は現れない。フランクとエイミーは再び会うことはできるのか?

最悪な話ばかりのブラック・ミラーですが、これは超絶名作でいい話です。高性能マッチングサービスを利用して色んな人と出会っていくんだけど、見ていくうちに「全然働いてる描写が無いけどこの世界…一体なに?」という疑問点が湧いてくるんですよね。設定に詰めの甘さがある恋愛系凡作…?と思わせておいて、最後にドーンと世界をひっくり返すこの超絶演出。本当にハッとして素晴らしかったし、めちゃめちゃ感動しました。これは良いですよ。万人受けするので安心してオススメできます。

 

 

 

■9番・投「サン・ジュニペロ」(S3-4)

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・おもしろ度:★★★★★
・むなくそ度:☆☆☆☆☆
・いい話〜度:★★★★★★★
・近未来設定:ネタバレになるので秘密

【あらすじ】

1987年サン・ジュニペロ。内気な女性ヨーキーは、ディスコで出会った陽気な女性ケニーと運命的に惹かれ合う。しかし彼女達は1990年代・2000年代と、様々な時代のサン・ジュニペロで一切年をとらずに巡り会い、語り合い、惹かれあう。一体この街は何なのだろうか?

こちらもHANG THE DJと双璧をなすほどの良い話。一切胸糞展開がなく本当に清らかで、69回エミー賞でテレビムービー作品賞を受賞するほどの完成度。ヨーキーとケニーの汚れなき愛も清々しいうえに、何故か時空を超えて愛し合うという謎の設定も良い…。最高。HANG THE DJ同様、あまりネタバレをせずにフラットな状態で見るのが良いでしょう。

 

*****

 

以上です。あんまり国内のNETFLIXでこのドラマ推してないんだけど、本当に面白いから是非見て…。それではさようなら。

 

【シーズン3の予告】