映画感想 - マンディ 地獄のロード・ウォリアー(2018)
マンディ 地獄のロード・ウォリアー
★★★★☆
【あらすじ】
山奥で妻マンディと静かに暮らす男レッド。林業に従事し、夜は妻とともに何気ない会話をし、同じベッドで眠る。いたって平和な日々だったが、突然現れた狂ったカルト集団によりその日常は崩れ去る。教団は「アブラクサスの笛」で地獄の怪物バイカー三人衆を召喚してマンディとレッドを拉致し、あろうことかレッドの目の前でマンディを焼き殺してしまった。何でや〜!命からがら逃げのびたが愛する人を失ったレッドは、自宅のトイレで酒をあおり一通り泣きわめき怒り狂ったあと、「死神」と名付けていたクロスボウと見たこともないオリジナルの剣を携え、復讐に向かう!
【感想】
単刀直入に言って、余りにも狂っている!!!登場人物全てがイカれており、教団の存在理由やマンディを拉致した目的や殺す理由も、「アブラクサスの笛」を使って怪物バイカー三人衆を召喚した理由も何ひとつ分からないのに、復讐に燃えるレッド(ニコラス・ケイジ)のヤバすぎるパッションと煮えたぎる怒りで全てをなぎ倒すそのパワーで「とんでもない物を見てしまった」という気分にさせてくれました。言葉で表現できなさすぎる!
赤を多用したギラギラしたビジュアルに大作曲家ヨハン・ヨハンソンによる全編を支配する不安定なアンビエントをのせ、さらにねっとりとした人物描写が本当に強烈で、ストーリーについては単純なものの一生忘れられないかもしれないヤバすぎる地獄変となって世に放たれてしまいました。歴代最狂と言わざるを得ない大活躍をしたニコラス・ケイジ…やってくれた!やってくれたね!!怪物バイカーと肉弾戦で互角に渡り合い、首の骨を一瞬でブチ折って殺し、近くに落ちていたクスリをガラスの破片ですくって鼻から思いっきり注入してキメまくるシーンはマジで爆笑してしまいました。狂いすぎ!
めちゃくちゃ長いチェーンソーで攻撃してくる奴
とにかく全てが狂った世界観と怒りに狂ったニコラス・ケイジの掛け算が最高過ぎるけど、やっぱり人を選ぶと思うので気になった人は公開したら是非新宿シネマカリテへ走ってください…
そしてこの顔
【予告】