映画感想 - ホールド・ザ・ダーク そこにある闇(2018)
ホールド・ザ・ダーク そこにある闇
★★★☆☆
【あらすじ】
狼の研究者で作家のコアの元に「息子をさらった狼をぶち殺してください」という女性からの依頼が来た。何やそれ…と思いつつ話を聞きにアラスカの田舎町までやってきたのだが、この女も変だし、この町も何かただならぬ雰囲気に包まれている。やがてコアはこの事件の裏にやばい秘密が隠されていたことを思い知る…
【感想】
「ブルーリベンジ」「グリーンルーム」という傑作を送り出したジェレミー・ソウルニエ監督のネトフリオリジナル映画。青、緑と来てダーク=黒というだけあって、舞台となるアラスカの寒々しい町に沈殿するやばい闇を丁寧に描写しておりました
依頼者の女性とその夫が狂人であることは序盤の方で分かるものの、彼らに対する説明がかなり少なく行動原理が全く分からなくて、時間が経てば経つほど何故こんなことを…??という感じで謎は深まるばかり。でもその謎さがかえって「常人には理解できない奇行」というサイコ感へとつながって、こういうアプローチの怖さもあるのね…と感心しました。挙句関わった全員を不幸にしてしまう最悪さ。人間怖い!主人公的な立ち位置のコアも積極的に事件に関わろうとするものの、ほとんど何も出来ない無力感もそのヤバさに拍車をかけていたかな。静かに事が進んでいくのでボーッと見てるとわけもわからぬまま一気に眠気がきてしまうのでそこはご注意を
ある刑事さんが中盤に「この事件が片付いたら妻を連れてカリブにでも行こうと思ってるんだ」ってコアに話すシーンで、「ッッッピーン!!!」と音が聞こえるほどに明確に死亡フラグが立ちました。未来の楽しい話はするもんじゃないぞ!
【予告】
【ジェレミー・ソウルニエ関連】