映画感想 - 怪怪怪怪物！（2017）

怪怪怪怪物！

★★★★☆

【あらすじ】

いじめられっ子のシューウェイはクラス費盗難の濡れ衣を着させられた挙げ句にいじめっ子3人とともに独居老人の介護のボランティアをすることになったのだが、そこで二体の怪物と出くわしてしまう！が、小さい方をとっ捕まえて学校内の使われなくなったスペースに縛り付けていじめまくる！やがて大きい方がやってきて…

【感想】

まず、タイトルが良い。「かいかいかいかいぶつ！」。良い。原題はさらに良くて「報告老師！怪怪怪怪物！」ほうこくろうし？良い。監督の名前、ギデンズ・コー。声に出したい。さらに漢字表記は「九把刀（9本のナイフ）」。この時点で良すぎ。だけど、内容はも〜〜〜〜〜めちゃくっちゃに胸糞が悪い！！！！！くそったれええええええ！！！！

いじめっ子3人は言わずもがなのカスのゲボだし、クラスメイトも全員終わりすぎてる。さらに担任の女教師（菊川怜似）もいじめを見て見ぬフリする上に自分の宗教感を押し付けて執拗に言葉で攻め立てる下痢便女。いじめられっ子シューウェイもシューウェイで攻撃の対象が怪物に代わるといじめっ子側に加担してしまうのも腹が立つ！そうしないと自分がまたいじめられるという葛藤に苦しめられてるのは理解できるが…それにしてもひどいよ！怪物はお前たち人間だ〜〜〜（ドーン）！！！と、台湾行ったことないけどイメージがめちゃくちゃ悪くなるほどに下痢人間しかいなかった…

こうなってしまったら感情的には怪物が満を持して全員ぶち殺してもらいたいところなんだけど、なかなか出てこない！とにかく人間の嫌〜〜〜な部分を見せつけに見せつけてイラつかせるこの演出、やばすぎる！怪物も、もっともっともっっっっっと残虐なシーン見せてくれてもいいのよ！？スカッとするからさあ！ねえ！とはいえこの捕らえられた小怪物と再会を望む大怪物の心情と、理不尽な世間に対しての不満が鬱積するシューウェイがなかなかエモーショナルで大きなアクションの起点になるところは良かったな。特にラストシーンは全ての感情が爆発した最高に美しい締めだったと思います

いや〜ラストは気持ちいいんだけど、とにかくそこに行き着くまでにかなり胸糞な展開が続きまくるので、軽い気持ちで見ると痛い目見ますね…お気をつけください。でも自分の心にある負の感情が揺さぶられまくるという意味では感情は動いたので、かなり良い映画だと思います。気が向いたら是非！

【予告】