映画感想 - ギルティ(2018)
ギルティ
★★★★★
【あらすじ】
現場から一線を退き、警察の緊急ダイヤルの電話番をしているアスガーの元にとある電話が入った。女性の泣くような声、車の騒音、要領を得ない回答…慎重に質問をすると、どうやら誘拐されて犯人にバレないように電話で助けを求めているらしい。アスガーは電話の「声」と「音」だけを頼りに救出することはできるのか?な話
【感想】
ミラクルパワー(試写会)にて。こちらなんですが率直に言いますと、おっ、おっ、おも、おもろ、おもろすぎる〜!!!!電話交換室のみで舞台の場面転換無し、BGM無し、登場するのはアスガーのみ、被害者・犯人や電話相手は全て声のみ!これだけでめちゃめちゃスリリングかつエモーショナルにストーリーが転がっていくなんて、こんなことありまっか??
耳だけに全神経を集中させて電話の向こうの想像を膨らませる手法はまさに小説やラジオドラマのようでありながら、そこへ音だけを聞かせる画作り、唯一の登場人物であるアスガーの感情の浮き沈みという映画というフィールドならではの表現がとても巧くハマって、最後まで手に汗握って想像させるこの構成!どの映画にもないすごさがあったように思います。アスガー以外の登場人物の顔や場面なども見た人に委ねられるこの感覚もまさに小説のようでした!すごい!
全画面PCの「サーチ」や同じようなコンセプトの「オン・ザ・ハイウェイ」など尖った演出の映画は様々あるものの、近年はその「尖り」が「おもしろ」に昇華できてますね。お見事すぎる映画の世界…。2月公開と少し先ですがオススメです。敬具
【予告】