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映画感想 - ディアトロフ・インシデント(2012)

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ディアトロフ・インシデント

★★★★☆

 

【あらすじ】

1959年にロシアで実際に起きた、9人のプロ登山家がテントを内側から引き裂いて裸足・下着で逃げだして凍死した謎すぎる超未解決事件「ディアトロフ峠事件」。それに惹かれた大学生ホリーは4人の仲間を引き連れて事件のあった山脈に赴いて謎を解こうとするが、お察しの通り大変なことが巻き起こる〜!助けて〜!な話

 

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【感想】

ディアトロフ峠事件はマジでめちゃめちゃ謎で、前述の変な逃げ方の他にも何故か舌を抜かれて死んでいたり、頭蓋骨や肋骨が折れてるのに外傷が無かったり、雪山なのに死体が放射能に汚染されていたりとミステリーすぎる事件で、現時点でも様々な考察本が出ているほど有名。この事件の概要で既にわくわくなんだけど、本作はその山脈で何があったのか?を解き明かそうとするPOV形式のスリラー。数々の駄作・秀作POVを見てきた私の情報源を信頼していただきたいのですが、これはかなりおもろいですよ!!!

 

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予算があるのかCGやらスケールやらかなり気合が入っていて、最後まで手に汗握る展開で楽しく見れました。「この事件、こうだったらいいよな〜」という監督や脚本家の夢(妄想?)を見事に映像に落とし込み、静かに張った伏線を見事に回収しながら時には他の未解決事件と大胆にからめたり、記録では9人の死体だったのに救助した現地人の話を聞くと実は11人だった…みたいなさらなる謎を混ぜ込んで一つの結末を描いてみせる展開は剛力ながらかなりお見事でしたね。監督が「ダイ・ハード2」のレニー・ハーリンってのも一つの原因かもしれません

 

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途中で登場人物がいざこざを起こして仲悪くなって「いつまで撮ってるんだ?」「何があってもカメラは止めない」みたいなベタなやりとりはさすがに見飽きたものの、そこから上手くストーリーが転がってくので、是非ご覧ください。寒くなってきたこの季節にピッタリ!

 

【予告】