映画感想 - LION 25年目のただいま(2015)
LION 25年目のただいま
★★★★★
【あらすじ】
インドの田舎に家族と住んでいたサルーは、兄と出稼ぎに出た先でうっかり無人列車に乗ってしまい1600km離れたコルカタで迷子になる。孤児院に引き取られるが家族を見つけられず、別の家族の養子としてニュージーランドまで行ってしまう。そして20年、優しい里親の元で幸せに暮らすが、やはり故郷に戻って自分の無事を伝えたい…!な話
【感想】
公開されてる公式あらすじと邦題のサブタイトルで展開と結末が分かってしまうのに、そんなの関係ないくらい泣ける!!!電車で見てたのにすすり泣いたわ…サルーよ…。インドは数年前にガンジス川があるバラナシに行ったことあって現地の空気感は分かるんだけどサルーがインドで迷子になっちゃう時の心細さと恐ろしさ、めちゃくちゃわかる!!ヒンディー語とベンガル語ですでに通じなくて何も伝えられない怖さもわかるし、不衛生だし暑いし人は多いし何考えてるかわからんし、あんな雑多な巨大駅と街で迷いまくったらふつうにのたれ死んでるけど、よく耐えたよな…あっぱれすぎる…
そして優しすぎる里親に育てられて大きく成長するものの自分のアイデンティティを問いかけ、不自由なく暮らしてるからこそ「本当の母を待たせている」と苦悩し続ける大人サルーもめちゃ感情移入できるし、それを優しく包み込む彼女(超美人ルーニー・マーラ)と里親の存在感も頼もしすぎる!周りからの無償の愛で自分が自分であることに向き合って故郷を探し出していく過程はかなりエモーショナルで引きつけられました。この辺りはかなり力強くて勇気をもらえますよね〜。さらに里親が自分で産まずに養子を引き取ったのも自分には考えも及ばなかった高尚な理由があるからで、見識の深まるすば〜ら素晴らしな作品だったな〜。うおー見て良かった!そしてまた実話ってとこがまた泣ける!!!
で、タイトルの「LION」の意味が最後に判明する構成も最高すぎてまた泣けますね…涙活にピッタリ…うっうっ。あと、やはりインドは行くもんじゃなく見るもんだな…インドって全てがめちゃくちゃすぎるから…
【予告】