映画感想 - バスターのバラード(2018)
バスターのバラード
★★★★☆
【感想】
西部開拓時代のアメリカを舞台にした全6話のアンソロジー。ロゴの文字がくるんってなってるやつは大体良い、という説が自分の中であるんですが、これも「バ」がくるんってなってるので結果的に良かったですね。ブラックユーモアの中にさらっとした「死」を描き、その乾いた死を通した無常感というか、何とも言えない良さがありましたね。以下、軽く各話の振り返り
1:バスターのバラード
超早撃ちで陽気なバスターが対決を申込まれながらも、めちゃくちゃ返り討ちにしまくって酒場で踊る話。タイトルにもなってるぐらいなだけに、めちゃめちゃ良い。バスターのひょいひょいしたキャラと驚異の射撃テクニックと歌声でガッチリ掴んでくれましたね
2:アルゴドネス付近
銀行強盗に入ったカウボーイが返り討ちにあって死にそうになってギリギリ難を逃れるけど、またしても窮地に陥る話。ジェームズ・フランコが良かったし、銀行員のおやじのキャラも良かった
3:食事券
興行師が四肢欠損した青年と旅をし、行く先々で青年が暗記した戯曲を披露していく話。リーアム・ニーソンが出ており、この話が一番切なくて良かったな…。そもそも開拓時代にこんな娯楽があったんかという気付きと、この二人の設定がすごい好きでした。結末も無情すぎる
4:金の谷
山奥で砂金を取るジジイの話。これはさらっとしたストーリーもさることながら、快晴、どこまでも広がる雲、高い山、澄んだ水、小さくてかわいい花々、風に揺れる草木、ミミズクや鹿などの野生の動物といった美しすぎる大自然の描写が素晴らしかった!大自然すご〜ってなったのは「トロール・ハンター」の北欧の大自然以来!
5:早とちりの娘
キャラバンとともにオレゴンへ向かう途中の娘が隊のリーダーと相思相愛になって結婚までこぎつけるが、娘が早とちりをする話。これも幌馬車の行列を作るキャラバン隊と、ネイティブ・アメリカンの怖さ、プレーリードッグの穴はすごいなど、あなたの知らない世界的な開拓時代の側面が見れて勉強になりました
6:遺骸
5人の男女が馬車の中でベラベラしゃべる話。これだけ会話の内容が一切、全くもって頭に入ってこなくて、それなのに延々とベラベラしゃべり倒して全然良さが無かった。何だったんだろう…
4>1>3>2>5>6 の順で好きかな。オムニバスなのでスキマにさっと見れるのも良いね
【予告】