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映画感想 - アメリカン・アニマルズ(2018)

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アメリカン・アニマルズ

★★★★☆

 

【あらすじ】

大学生スペンサーとウォーレンは、しょうもない人生を一発逆転したいと思っていた。ある日、図書館に12億円相当の高価な本があると聞き、これを!盗んで!売れば!人生逆転!友達のエリックとチャズを巻き込んで綿密に計画を立てるが、実際は映画みたいにスマートに行くわけはなかった…。再現映像に犯人本人が総出演した新感覚サスペンス+ドキュメンタリー!な話

 

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【感想】

一番のキモはやはり実話で、かつ再現映像の合間に実際に事件を起こした犯人が実名顔出しで登場して振り返るという手法。斬新すぎません!?で、肝心の書籍強奪計画はというと、現場は司書のおばさん一人だけ、部屋に入りさえすればスタンガンで気絶させてスマートに…そして華麗に盗んでこの逃走経路からしなやかに逃走…!と綿密にプランを立てたのにいざとなったら「あれ…司書4人いる!思てたんと違う〜!」から始まり、何一つ上手くいかない!この想定外の緊急事態が無限に積み重なっていって、最悪が雪だるまのように大きくなって取り返しがつかなくなる緊迫感は見てて笑っちゃうけどかなりヒリついたな…。やはり現実は上手く行くわけがなく、映画的にはグズグズのカスな仕上がりなのにこの異常な生々しさが返ってリアル!でした

 

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犯人たちも武勇伝みたいに当時を振り返るのではなく、罪悪感に苛まれて後悔の海に沈み続けながらも前を向いて償う姿勢はなかなか見応えがありました。やはり大小関係なく、犯罪は誰も幸せにならない…アカン…と当たり前ながら再認識。というか日本じゃ絶対こういうの作れないよね。罪を犯した者は本人がどれだけ償いの姿勢を見せて悔い改めても一生責め続けられてしまうお国柄だから…

 

【予告】