映画感想 - ジュリアン(2017)
ジュリアン
★★★★☆
【あらすじ】
両親が離婚調停中の11歳のジュリアンは、共同親権の取り決めにより隔週で父親の実家と母親の家で過ごさなければならなくなった。母ミリアムは父アントワーヌを拒絶し、アントワーヌはジュリアンを使って居場所を突き止めようとする。少年は母を守るために嘘をつき続けるが、次第にアントワーヌのやべ〜本性がジワジワとせり上がり、かつてない恐怖の底に叩き落される…な話
【感想】
フランスの嫌〜な話。めちゃめちゃ嫌な気分にさせてくれる〜!!!理不尽に人が殺されるとかではなく、子どもが両親の板挟みにあいながら、やべ〜父親の圧力に怯え、泣き、苦悩するという方面の嫌さ。これはこれで見てて相当つらい!!車の中でアントワーヌに脅されるジュリアンの顔、見ました…?あれ演技なんですか!?あんなに恐れ慄きながらも自分が母を守るために何もしてあげられないという悔し涙を流すあの表情、リアルじゃなかったら正真正銘の天才子役でしょ…。
ストーリー自体はかなりシンプルながら、共同親権という法に振り回されて大変つらい目にあうジュリアン目線を多く取り入れて静かに展開される構成は無駄が無く簡潔。でもこういう事はふつうに事実としてどこかで起こってるんだろうな〜というリアリティにも溢れており、スリリングに楽しめました。頑張れジュリアン!!!
【予告】