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映画感想 - ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019)

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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

★★★★☆

 

【あらすじ】

俳優としてピークを過ぎて出演作品にも恵まれなくなってしまった落ち目のリックと、リックに雇われているいつも元気なスタントマンのクリフは固い絆で結ばれている。1960年代のハリウッドを舞台に、主役を張っていたリックがあえて悪役を引き受けて魂の演技で再起を図る!そして映画史に残る大事件が起こった運命の8月9日が近づいてくる…な話

 

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【感想】

タランティーノはそこまで大ファンというわけではないんだけど、何やかんやで無視できないパワーがあるので見てみました。長いけど、おもろい!映画オタクらしい小ネタが随所に散りばめられて正直そこは全然分からなかったけど、タランティーノといえばやたらと長い会話。この会話だけでリックとクリフをはじめとするキャラクターの性格や関係性を表現させる手法としてやっぱり匠の技があるよな〜という感じでしたね。笑い、泣き、怒り、全ての感情がイキイキしていて、ディカプリオが!ブラピが!躍動している!素晴らしい!実際退屈なシーンはかなり多いけど、そういう視点で見るといいですね

 

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そしてブラピ、ここに来てあまりにもカッコ良すぎたな…歩くだけで、タバコに火をつけるだけで、リックを待つだけで、犬にご飯を与えるだけで、犬に合図を送るだけで、ここまでカッコ良くなることあります?クリフ・ブースという男の飄々としながらもリックのそばを離れない力強い生き方、これは男も女も関係なく惚れる!!!

 

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で、映画界にめちゃめちゃな暗い衝撃を残したというシャロン・テート殺害事件(カルト集団マンソンファミリーが妊娠8ヶ月のシャロン・テートを胎児もろともナイフで刺し殺した最悪な事件)もベースにしているのも見逃せないところでしたね。マーゴット・ロビー演じるシャロンが自分の出てる映画をこっそり映画館で見て、自分のコメディシーンで周りがウケてるのを見てニンマリするのはかなり微笑ましく、事件を予習してると「いずれ殺されてしまうのか…」という気分になってしまいましたが、そこは映画を愛し映画に愛された映画オタクのタランティーノ。終盤の展開はアッパレとしか言いようがありませんでしたね…。これは予習してればしてるほど最高の気分になるなと思います。クセ強映画ですが、トータルで見ると面白かったな〜!