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映画感想 - リチャード・ジュエル(2019)

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リチャード・ジュエル

★★★★☆

 

【あらすじ】

😙リチャード「公園でやってる野外ライブの警備についてる時に爆弾を発見!!みんな逃げて!迅速対応!被害は最小限になった!正しいことをした!えっへん!えらい!」
👮‍♀️FBI「君の事件当時の挙動、怪しいな」
🕵️‍♀️記者「英雄が犯人!?大スクープ!」
😭「びえ〜ん!違うよ〜!助けて〜!」
👨‍💼顔馴染みの弁護士「助けたる」…な話

 

【感想】

テロ被害を最小限に抑えた英雄警備員が一転して容疑者として疑われてしまうという、'96年にあった実在の事件を映画化したノンフィクションのやつで、クリント・イーストウッド89歳の監督作。パワーじいさん…。彼の映画は大体おそろしくテンポが良く、出来事を簡潔に分かりやすく展開してく手腕が素晴らしくて好きなんですが、こちらもあれよあれよという間にリチャードと母親の平和が乱されていく展開はかなりスリリングかつ胸糞でしたね

 

FBI自身が無理やり犯人にしてあげようとしたり、特大スクープで他社を出し抜くことしか考えずリチャードの人権を踏みにじる新聞社によるリーク、連日連夜リチャードに迫るマスコミやTV…良い人おらんのかいっっ!!!という様相はまさに地獄絵図で、ここまで不当に追及されたら、やってなくてもやったと言って終わらせてしまいたくなりそうなほど、人を叩き落とす描写がえげつなかったな〜。それでもリチャードが前を向いていられたのは、サム・ロックウェル演じるラフな弁護士ワトソンのおかげでしたね。このワトソン、めちゃめちゃカッコイイ!!キャラ造形最高!こいつがいなかったら今ごろリチャードは打首獄門さらし首にまっしぐらでしたね。あと最後までもちろん息子を信じ続けた母親も最高!この二人だけが「希望」だったな…

 

で、こういう実話ベースの話だから最終的には無罪を勝ち取ることは見ながら分かってはいるんだけど、それでもかなり胸糞だし、何ならもっともっともっとスカッとさせて欲しかったところはあったかな。特にあの淫乱女記者なんなん!?お前が全ての元凶だろ!!新聞社とはその後の裁判で和解したみたいだけど、もっとその辺も本編に織り交ぜてスカッと度をさらに高めて欲しかった…!とはいえトータルでドラマとして相当クオリティの高い逸品でしたね。さすがクリント・イーストウッド

 

【予告】