えいが495 - ザ・ベイ
ザ・ベイ
★★★★★
【あらすじ】
独立記念日のお祭りで楽しく盛り上がる海辺の町で次々と体に異常を訴える人が続出して、やがて町全体が壊滅してしまう様子を記録したフェイクドキュメンタリー。
【感想】
POVの中でも屈指の「最恐」の部類に入るほどの傑作。だいたいPOVってお化けとか超常現象で対象物に現実感は無いけども、「海に不法投棄された廃棄物で突然変異を起こした寄生虫ワラジムシが人々に感染していく」っていう身近に起こりそうな題材を選んでいるのがより怖さを引き立てています。
構成は生き延びたレポーターの映像と証言を軸に進めながら「病院内の監視カメラ」「警察の車載カメラ」「何も分からず感染してしまい病院内で友達とビデオ通話する女の子の記録」「病院と疾病予防管理センターとのスカイプ通話記録」「家畜の糞を不法に海に廃棄していることを告発する映像」「海辺の水質調査する学者」など、人が持ってるビデオカメラだけにとどめずにありとあらゆる視点から今回の一件を解き明かしていき、全体像が浮かび上がっていく丁寧な構成もとても分かりやすくて秀逸。感染者の様子も意外とグロいし。終盤の取り返しのつかない街の壊滅具合が本当にヤバい。新宿の小さい劇場で一日一回しかやらないのがもったいないぐらい面白かった!
【予告】