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映画感想 - ブルー・リベンジ(2013)

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ブルー・リベンジ

★★★★★

 

【あらすじ】

青い車でひっそりと暮らすホームレスのおじさんが、自分の両親を殺したとされる男が刑期を終えて出所するという噂を聞いて、復讐を仕掛ける話。

 

  

 

【感想】

もうとにかくセリフと状況説明を極限までおさえて徐々に全貌が見えてくる構成力と、静かでどこを切り取っても画になる計算されつくされた構図が美しかった一品。導入から15分、アッサリ復讐は完了しちゃうんだけど、そこまでの展開の早さも気持ちいいし、なぜか人を殺したのに全くニュースにならない。それどころか自分のところに殺し屋がやってきて復讐返しにあったりする(しかも銃だと音が出るのでボウガンで攻めこむという用意周到さ)。なぜなぜどーしてだらけなんだけど、徐々に明かされる被害者エヴァンス家と加害者クレランド家の真実、その後の主人公の行動など、凪のような落ち着いた雰囲気でどんどん悲しみが濃くなっていくがとても良かったです。ゴア描写や近接格闘、ロボットにゾンビも何もないので爆発的なビジュアルインパクトがあればもっとよかったな~(鼻くそほじほじ)!

 

  

 

低予算で制作されたけど、カンヌ国際映画祭で国際映画批評家連盟賞っちゅう長い名前の賞を受賞したんだと。原題の「Blue Ruin」は「青い廃墟=主人公が住処としていた青い車」っちゅう意味で、邦題は分かりやすく「ブルー・リベンジ」になるみたい。 ヒューマントラストシネマ渋谷で来年行われるイベント「未体験ゾーンの映画たち2015」で上映されるそ〜です。

 

【予告】