映画感想 - オオカミは嘘をつく(2013)
★★★★☆
【あらすじ】
暴力刑事「女の子が行方不明になってレイプされまくった挙句首無し死体で発見されたけど、お前がやったんだろ!吐け!殺すぞ!ペド野郎」
容疑者「ひ、ひぃ~僕じゃないっすよ~!ただの宗教学の講師ですから~!勘弁して~~!」
殺された女の子の父親「暴力刑事も容疑者もまとめてぶっ殺す!容疑者のハゲ誘拐して拷問しまくったる~~!」
みたいな感じで三者三様のおじさんがてんやわんやする話
↑ギャングかと思ったら警察
【感想】
タランティーノが「この映画さいっっっっっっこ~~~!」って超絶賛したイスラエルのサスペンス映画。虫も殺せなさそうな温厚そうな容疑者のおじさん、事件解決のためなら何やってもいいんじゃぐらいの勢いでメチャクチャやる暴力刑事、その刑事よりもさらに鬼畜の怨念が宿ったかのように容疑者を痛めつける被害者の父親、この三人のおじさんがメインで「この中で結局誰が嘘ついてるの?」っていうのを読みながら話は進んでいく感じ。警察がこんな感じなのでもう正義って一体何なのかねっていう胸糞な気分にさせるのがこの映画のおもしろどころかな。
睡眠薬入りのケーキを作るときに何故か「スタンド・バイ・ミー」の「エブリデイ」が流れるのも薄気味悪い演出としてテンション上がってきたところで、途中から加わる被害者のお父さんのさらにお父さん(おじいちゃん)が出てきて軍隊仕込みのマジ拷問で物語はさらなる佳境へ。でも登場人物が少なくて真犯人とかは新たに出てこなくて「三人のうちの誰かが真犯人」なのでまあ割と読みやすいかな~と思います。軽くミスリードさせたりもするけどな。こちら11月22日公開だけど、「インターステラー」とドンかぶりしてるのでたぶん小規模な公開になりそうだね。
【予告】
ちなみに全編 聞いたことのないヘブライ語なので「日本語でおk」ってなります