映画感想 - バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2015)
★★★★☆
【あらすじ】
その昔「バードマン」というヒーロー映画で一世を風靡したが最近は落ち目になってる俳優のおじさんが、「もう一回売れたる!!!」っていう思いで自身がプロデュースする舞台で再起を賭けようと頑張るけど脇役に食われたりしてどうもうまく行かずにもがき苦しむ話
【感想】
まず一番すげ〜〜ってなるのが、「1カットで長回しで撮られているように見えるカメラワークの妙」ね。リアルタイムではなくて何日も経過したり回想シーンが入ったりするんだけど、ずーっと長回し。でもその違和感の無さがめちゃくちゃすごくて引き込まれていくし、「世間から忘れ去られたくないと必死に奮闘するおじさん」っていうのが主役なだけで頑張れ頑張れって応援したくなりますね。周りを固めるのもエドワード・ノートン(曲者感が最高)とエマ・ストーン(かわいすぎワロタ)などの超安定感のある人々なので、面白くないわけがないっ!とにかくシーンの一つ一つが画になるので全シーンポストカードにして売るといいと思います。
ところどころこのおじさんが超能力を使うシーンが出てくるんだけどそのスケールもどんどんでかくなっていくのも良い。中盤から全部妄想ってのが分かるんだけど、その「自分はこうあるべき」っていう願望と世間からの目のギャップはこんなんなんだろうな〜と思ってちょっと悲しくなるけど、それでも応援せずにはいられない!頑張れ!頑張れおじさん!そんな話でした。音楽もグラミー賞とりまくった超有名ドラマーのアントニオ・サンチェスのドラムの旋律のみで構成されてるのもセンスの塊な感じがしてよかったな〜〜