映画感想 - マーターズ(2008)
★★★★☆
【あらすじ】
幼いころに虐待されまくって強烈なトラウマが残ってしまったリュシーが、15年の月日を経て犯人とおぼしき家族を皆殺しにしたんだけど、その犯人グループの組織がマジのやばい集団で、殺害現場に同行してた親友のアンナがその集団に捕らえられて拷問の日々が始まる。その目的とは・・・
【感想】
フレンチホラー特有のギャグ一切なしの超絶グロテスクさと、ひとかけらの希望も無いほど後味の悪い胸糞展開が最高のやつです。最高って言うと「頭おかしいのかこいつ」って思うかもしれませんが、わたしも見ながらキッツ〜〜〜(鼻くそホジホジ)とは思ってたので悪しからずご了承ください。
開始5分ぐらいでアッサリとリュシーの復讐は完了しちゃうし、「監禁場所から逃げ出すときに同じく囚われていた女の人を見逃した」という自責の念からその女の人の幻覚(めちゃくちゃ怖い)を見まくって自傷行為に走り過ぎた果てに結局リュシーも救われないまま自殺しちゃうしで、「一体どうなっちゃうの!?」となっちゃうんだけど、そこからが超展開。現場に居合わせた親友のアンナが虐待や拷問を繰り返していたカルト集団組織に捕らえられて「暗闇で拷問をしまくると、生きながらにして死後の世界を見ることができるらしいねん。自分たちはやりたくないから君やってみてや。」みたいな理屈で、後半はひたすら拷問シーンが続きまくる。
幻覚の女の人、グロすぎわろた
殴られてまずいメシを食わされて丸坊主にされて最終的にズタボロな姿になっちゃうんだけど、念願の死後の世界を見ることができた・・・!組織のリーダーにそれを伝えるけど、視聴者には聞こえない。そして、そのリーダーのおばあさんはその言葉のあとに「疑いなさい」と言っていきなり自殺して終わる。投げっぱなしか〜い!!後味はかなり悪いけど、「死後の世界はこう!」って勝手に結論づけちゃうよりもいい締め方な気がする。生きながらにして見ることはできないから、それを知ってしまったおばあさんは死ぬことしか選択肢が無くなってしまったのではないか・・・みたいな推理もできるしね。は〜胸糞胸糞。
同じようなフランスの胸糞ホラー映画は「屋敷女」もオススメです。