映画感想 - インサイド・ヘッド(2015)
★★★★★
【あらすじ】
11歳の女の子、ライリーの頭の中には「ヨロコビ」「カナシミ」「ビビリ」「ムカムカ」「イカリ」がおり、それぞれライリーを喜ばせたり怖がらせたり怒ったり忙しくしておった。そんな中、知らない街へ引っ越したことがきっかけで心が不安定になった結果、ヨロコビとカナシミがライリーの大事な思い出と一緒に頭の中の司令室から放り出されてしまった!結果、喜びと悲しみの感情が欠落したライリーはめちゃくちゃ心閉ざしてしまい、このままじゃ家族や友達の全ての思い出が崩壊していく〜!はよふたり司令室に戻って〜!ていう話
【感想】
ピクサーなので、もちろん文句無しに最高に面白いストーリー、頭の中の世界をこうもポップに構築する素晴らしきイマジネーション、魅力的なキャラクター、そしてライリーと子ども時代の自分を重ね、これから生まれてくるであろう子どもを重ね…などなど、そういう最高さが全て詰まった最高かつ最高の話であった…。悲しみの存在が謎っていうのが大きなテーマで、最後に明かされるその存在の理由はまあ当たり前と言っちゃ当たり前なんだけど、改めてその存在意義の大事さに気付かせてくれるところも涙無しでは見れませんやんかいさ…ありがとう…ピクサー…。
どちらかというと、これは完全に大人向け。しかもいま子育ての真っ最中の親子が見ると最高の気分になると思います。夫婦達〜〜!!!!今すぐ子どもをベビーシッターにあずけて映画館へ走れ〜!
ただ、日本版は字幕版だろうが吹き替え版だろうが独自のオープニング映像があるんだけど、オリジナル主題歌にのせて知らない日本人の顔が100人ぐらいスライドショーで見せられた時に「えっ何これ…知らない人の結婚式の余興???」って思いました。でもこれがオープニングにぶっ込んできただけで劇中や余韻に浸るエンディングに割り込んで来なかっただけマジでマシだな…と思いました。
「インサイドヘッド」吹き替え版だけかもしれないけど、始まる前に日本オリジナル主題歌に合わせて知らない日本人が100人ぐらい色々な表情で現れては消えていくという地獄みたいな映像を見せつけられたのでこれから見に行く方は覚悟の上でご覧ください
— Yuki Makino (@yuuki) 2015, 7月 18
それだけを速報的にツイートしたらめちゃくちゃRTされたし、他の人も「オープニングが最悪」と同じこと言ってた。
さらに言うと、いつもやってる短編がピクサー短編史上いちばんつまらなかったので、その地獄のオープニング映像と相まって「大丈夫かこれ…」と不安になりました。しかし本編はマジで最高なので、最初に最悪を味わわせる戦法はけっこう効果的かもしれません。