映画感想 - トランスワールド（2011）

★★★★★

【あらすじ】

山奥で車がガス欠になってしまい当てもなくさまよってる内に山小屋に避難したおっとり系の女の人、同じようにガス欠で動けなくなってた兄ちゃん、小屋の前に倒れてたヤンキー女、初対面の三人がひかれ合うように山小屋に集まってそれぞれが協力して寒さと飢えをしのいで助けを待っていたんだけど、よくよくお互いの身の上を話してみたら「今いる場所」と「現在の西暦」の認識が全く別々だった…一体どういうこと〜！？？！ってなる話

【感想】

引くぐらいの低予算、出演者もメインの4人中しらない人率100%、CGもかなりしょぼいという完全なB級映画街道を驀進しまくってた映画なのに、アイデア一本でここまで面白く仕上げることが出来るのかよ…という超絶秀作でした。めちゃくちゃに面白い！！秀でてるね〜〜〜！！！！！完全にグイグイ入り込んでいけました。

ちょっと出だしはマリオカートでいうところのクッパタイプ（立ち上がりが遅いという意味です）でダルさは感じられるけど、「ここってウィスコンシン州でしょ？」「いや、ニューハンプシャーだよ」「いやいや、サウスダコタだろ」みたいに場所の認識がめちゃくちゃな事が判明して「ざわ…ざわ…」ってなる辺りからワクワクしだして、さらに認識している時代もバラバラ。三人とも頭が混乱してるところに謎のナチスドイツ兵がやってきて、ドイツ語で何言ってるか全然わからん〜助けて〜！っていうところでもうドキドキは最高潮。そこから急転直下の展開で、CGはしょぼいけど一切飽きることなく最後まで突き進んでくれました。

言ってしまえばタイムトラベル系の話で、トラベルしてしまう原因は解明されないけども、そこはあんまり気にせず楽しむことができます。でもそこを作りこんでもこの映画は意味はないし、このシチュエーションからオチへ持ってく展開が最高潮に面白いのでB級なのにすごいお得感があります。ぜひTSUTAYA 西五反田レンタル館へ急げ〜！

予告はまあまあ興をそぐネタバレが含まれているので貼りません。