映画感想 - Pro9 治験(2012)
★★★☆☆
【あらすじ】
郊外にある研究施設に7人の男女が集められた。彼らは新薬「プロナイン」を投与して経過を見るという治験バイトだった。2週間外出禁止、激しい運動禁止、食事制限などのタスクが課せられて平和に過ごそうとするが、一人、また一人と副作用で体調が悪くなり、奇声を発し、顔面が腫れ上がって阿鼻叫喚の地獄絵図になってしまう。助けて〜!な、話
【感想】
静かに忍び寄る恐怖を描いたテンポ良し緊張感良しのスリラー映画で飽きずに見れましたね。投与した順にどんどん体調が悪くなっていって気が狂っていく様子を見て、「次は俺か…」と憂う絶望感は想像するだけで恐ろしい…。舞台となる研究施設はけっこう広くて、狂ってしまった奴がどこから出てきて襲われるか分からないという隠れんぼ的な要素もスリルを煽ってくるんですよね。遠くからうめき声が聞こえてきたりという気が滅入る演出も◯。
そして、BGMを一切使っていないところも大変チャレンジングで良かったかな。こういう系統のパニックものやホラーものって、ビックリ音で驚かしがちになってしまうけど、緊張と緩和がうまく同居して緊迫感と痛々しさにまみれた映像を作り出すのに成功しておった。
…とけっこう褒めてみたけど、やっぱりかなり地味なまま終わってしまったので最後にもうちょっとひと盛り上がり欲しかったかな…?施設側の対応が何もなくて全部被験者だけで片付けようとするのも世界が狭くなっていたような。う〜ん
主役的な大学生のアダムはなかなかのイケメンで、怖がる演技が良かった
【予告】