映画感想 - REBIRTH(2016)
★★★☆☆
【あらすじ】
とある銀行のSNSアカウント担当をやってる平凡過ぎる男カイルのもとに、音信不通になっていた友達のザックがやってくる。彼は「再生(リバース)」という自己啓発セミナーが最高すぎるからお前も行ってみろよと勧誘し、最初は否定していたがお金は出してくれたみたいなので冷やかし半分で参加することに。しかしそのセミナーが徐々にカイルを追い詰めていく…!
【感想】
NETFLIXオリジナルの単品映画。自己啓発セミナーに知らず知らずのうちにのめり込んでいく男を描いたサスペンス。主演は「キャビン」でハッパ吸いまくってラリってたフラン・クランツ。この人の顔とねばっこい声がすごい良かったので見てみたんだが、まあそれなりに良かった。
セミナーの具体的なプログラムやカリキュラムを一切描かずに何をやっているのか、そして何が起こってるか全く分からないのがキモ。何も描いていないのにどんどんカイルがハマっていくんですよね。そう考えるとこのセミナー自体が「マクガフィン」なのかもしれないね。
【マクガフィンとは】
作劇において、登場人物の動機づけやストーリー展開を左右する重要な小道具でありながら、最後までその正体が不明な物のこと。
「ミッションインポッシブル3」で、「ラビットフット」という軍事機密の何かをめぐって話が進むんだけど、結局ラビットフットは何か分からないっていうやつね。ストーリーを描くことに比重をかけたいのでラビットフットの中身は各自で考えてくれっていう、これがマクガフィンってことなんですわ。これもセミナーのカリキュラム自体はどうでも良くて、何も分からないまま平凡な人がカルト集団(詐欺集団)に全て絡め取られていくという怖さを描いていたのではないかしら。違うのか?違ってたら教えてください。
この得体のしれない気持ち悪さは、先日見た「不吉な招待状」にも通ずるものがあったな〜終始拭い切れないどころかどんどん大きくなっていく不安感といいますか。エンドロールからの変わりようがさらに怖い…。ただ静かな雰囲気で進んでいきながら前述のとおりセミナーの実態は一切明かされないので派手な種明かし欲しい人には合わないかもしれません。
セミナーの参加者に、ウォーキング・デッドシーズン5でターミナスを仕切ってたギャレス役の人が出てました。
【予告】
【得体のしれない怖さ関連】
正直いうとこっちの方がめちゃくちゃ面白い!