映画感想 - ハードコア(2016)
★★★★★
【あらすじ】
近未来のモスクワ。命を落としたヘンリーは、とある研究所で目覚めた。科学者であり最愛の妻であるエステルによって、サイボーグとして蘇ったのだ。しかし超能力を持ったサイコ野郎のエイカンが研究所に押し入ってくる。彼はエステルの研究を利用して軍隊を作ろうしているらしい。二人は逃走を図るもヘンリーはボコられ、エステルは誘拐されてしまう…。
途方に暮れていたところ、突然ジミーという男が現れる。理由はよくわからないが色々サポートしてくれる上に、やらなければならないことの手がかりもつかんだ。妻〜!待っとれよ〜!エイカン〜!ぶち殺したる〜!な、話
【感想】
全編一人称でめちゃくちゃハードなガンアクションが冴え渡るアメリカ・ロシアの合作。予告編の時点で相当話題になっていた割に日本では公開のめどが立っておらず、私は気が狂う日々を過ごしていおりました。で、も〜〜〜辛抱たまらん!ってことでamazon.comを駆使して見てやったぞ。
結果、最高に気持ちいいいいいいいいい〜〜〜〜〜!!!FPSか!ってぐらいに徹底した一人称視点と、人工声帯を設定しそびれて話せないおかげでまさに「自分」が主人公になってバリバリサイコーに目まぐるしいスーパーデンジャラスアクションが楽しめるものすごい仕上がりになっておりました。容赦なくぶち殺しまくるハードコアバトルはまばたき厳禁!凄まじきテンション!そしてゴキゲンなミュージック!!「コール・オブ・デューティー」とか「halo」とか好きな人は間違いなく没入できると思います。VRヘッドセットとかで見たらもうやばいだろうな。
オラオラオラ〜!
死ね死ね死ね〜!
車の中に手榴弾じゃ〜〜〜〜!!ドカーン!!
ドカーン!ポーン!バイクに着地!!いけいけいけ〜!
最高すぎかよ…。
中でも素晴らしかったのが、「第9地区」や「エリジウム」、「チャッピー」の中の人で鬼気迫る演技を披露したシャールト・コプリーがヘンリーの相棒「ジミー」として登場するんだけど、このジミーがめちゃくちゃたくさん登場するんですよね。頻度ではなく、何人も何人も。
↑最初は用心棒みたいな感じで出てくるんだけど、登場数分で殺されちゃう。で、「え!?これでもう終わり…?」と思いながら何とかバスの中に逃げたと思ったら…
その数分後にホームレスみたいな身なりで現れる!
軍人!?どういうこと!?
その後も生真面目な青年風、パンツ一丁でハイになりまくってる風、ヒッピー風、色んなジミーが10人ぐらい入れ替わり立ち替わりで出てきてメチャクチャ助けてくれるんですよ。サポートしてくれてありがたいんだけど、見てるこっちはもう「????」状態。でもそんな気になることをぶっ飛ばすぐらいのアクション!アクション!アクション!
この不思議なジミーの謎はもちろん終盤でちゃんと分かるんだけど、これめちゃくちゃよく出来てるな…と感心しまくりました。ものすごいハードなアクションを主体に見せながらも、ヘンリーがしゃべらない+顔も見えないというのはやっぱり限界があんじゃね?って思ってたところで脇を固めるこの謎の相棒の設定・人選は最高でした。異なる性格を演じ分けるシャールト・コプリーの器用さと軽妙さがもう本当に凄すぎる。キムタクだったら何人演じようがキムタクになってしまって全く見分けつかなかっただろうな…すばらしいキャスティングだよ…。
ただ、かなり暴れまわるので慣れてない人は画面酔いする可能性は無きにしもあらずな感じではあったのと、顔面吹き飛ぶような残虐描写が含まれておって苦手な人はしんどいかも…って一般的な眠てぇことを一応書いておきますが、まあこれを待ち望んでる皆様におかれましては全く問題ないですよね。自分は何よりも好物なので「いいぞ!!もっと!!もっと暴れまくって切断面とか見せて!!」てなりましたしね…タハハ…。とはいえ日本公開に時間がかかってるのはこの直接的すぎるグロ描写のせいでは…と思ってしまった。
そういうのがむしろ大好物の人には、余りにも痛快すぎるので見て損なし!!!男子は必ず見ましょう!クイーンの「Don't Stop Me Now」がかかる中、バッタバッタと敵をなぎ倒す終盤の超絶バトルはテンション爆上げ必至で〜す
【9/9追記】
邦題「ハードコア」で、2017年4月1日に公開されるらしいですね。遅すぎ!
【予告】
【他の一人称視点の映画】
テンション高めな一人称視点アクション。ヘンリーにはやっぱ負けるがなかなかGOOD!
全編ではないが、ところどころでFPS的な視点のバトルやパルクールが挿入される。クール!
マニア向けな滅茶苦茶グロバイオレンス・アクション。ヘンリーと比べるとクオリティではかなり見劣りするかも