映画感想 - ヘルケバブ 悪魔の肉肉パーティー(2015)
★★★☆☆
【あらすじ】
警官5人衆がバンで夜道をかっ飛ばしていると、とある地域への応援要請が入った。しぶしぶ行ってみようとするが、途中で人を轢いてしまい、そのまま車は川へ落ちてしまう。
川から何とか上がったものの、確かに轢いたはずの人間がどこにもいない。うす気味悪さを感じつつも、気がついたらこの近くが応援要請のあったところだったので、辺りを探索してみると怪しい館にたどり着いた。しかし入ったが最後、中で行われていた地獄の儀式の餌食となるのであった…。助けて〜!
【感想】
トルコ発、めちゃめちゃ気が狂ったグロテスク地獄絵図ホラー。原題は「BASKIN」。何をモチーフにしたらここまで狂った邪教を描けるのか不思議なぐらい、気持ち悪くて不気味で汚くて狂っている!目が潰された状態で四つん這いであるく狂信者や、血だらけで半裸で人体を解体するババア、そしてその脇にある欠損死体など、中盤から一気に畳み掛けてくる嫌悪感のエレクトリカルパレードでメシが食えなくなることうけあいでした(私は無表情で見ましたが)。
一番かわいそうだったのは、警官メンバーで一番気性が荒いヤヴズ氏。邪教のボスに目を繰り抜かれて眼底舐め回されて、変な骸骨をかぶったデブのババアを強制的にハメさせられるという終わり中の終わりの罰ゲームを食らっておった。ただ迷い込んだだけなのに…。その他にも腸を引きずり出したりと様々な殺され方をしたメンバーだったけど、一人の若造の心情を深く描いている点がちょっと良かったな。幼いころに見た夢の話や上司との何気ない会話が突然回想シーン的に入ってきて、ちょっと深みを持たせていました。若干それが結末にも絡んでくるけど、因果関係は不明。
見ているところを誰かに見られると確実に変人あつかいされるので、見るならひっそりと見ましょう。地獄の始まりとなった、車で轢いた人物の正体はけっこう好みの展開でした。
かなり余談なんだけど、日本版のコピーは最初「おいでよ、肉フェス。」だったんだけど、GWに行われた同名のイベント「肉フェス」で食中毒騒動があったので、「野菜の次、おまえ!」に変更されたそうです。こんなめちゃくちゃな内容なのに配慮してコピー変えるのはなんかほのぼのするね
【予告】