映画感想 - キッズ・リベンジ(2012)
キッズ・リベンジ
★★★★★
【あらすじ】
マフィアのボスが150万ドルを盗まれて激怒し、殺し屋4人を雇って疑わしい奴を洗い出して全員ぶっ殺していく計画を立てた。
その目は、とある家族にも向けられる。親の再婚同士で姉弟となったローレンちゃんとオーウェンくんは新天地で生活を始めようとするも、例の殺し屋がやってきて両親が殺されてしまう。このままだったら私たち姉弟も殺される…!と思ったが、なんとオーウェンは学校でやばいぐらい暴力騒動を起こして成人向け更生施設に入れられていたほどのスーパーアグレッシブボーイだった!凶暴男子オーウェンによる超絶リベンジショーが始まる…!
【感想】
バイオレンス版「ホームアローン」みたいな感じで、殺し屋が少年によってめちゃめちゃな返り討ちに遭うシンプルな話。ただ、最高に面白い!原題は「the aggresion scale(攻撃性尺度)」=「他社への身体的or精神的苦痛となりえる攻撃性行動の頻度を測る尺度」という医学用語らしく、オーウェンはなんとそのテストで100点満点中99.5点を叩き出した超凶暴男子!この設定がめちゃくちゃ良い!
本編では一切しゃべらないコミュ障ながら、自分に危機が降りかかるとそこにあるものを巧みに利用して陽動する、即席でトラップを作る、そして殺人も厭わない…!殺しに狂って無差別に触るものみな傷つけるわけではなく、危機的状況対応力、瞬間的判断力、そしてサバイバル力がめちゃめちゃすごいスーパーボーイなのであった。
窓から逃げるついでにカッターナイフを仕込んでおく!
重いやつで頭砕く!
みたいな感じで一人ずつカウンターをお見舞いしていくのが痛快すぎたな〜。先の先を読んで相手を出し抜く用意周到さはテンション上がるね。
姉のローレンは17歳でリスカとかもしちゃう反抗的な奴とこちらもクセがあり、オーウェンともその日初めて会った他人同然の弟。しかし殺し屋に追われるという非常事態で共に行動するうちに徐々に心をひらいて絆が深まっていく流れも素晴らしかった。めちゃめちゃかわいいし巨乳で足も細いしタンクトップと短パンで走り回るという見た目1000億点のハイスペックで血のつながりがなく、親の再婚でいきなり姉になるという童貞が考えたかのような展開なのに、一切動じないオーウェンもマジの凄みがある…。
シンプルで見覚えのあるプロットながらオーウェンの性格が完全に最高というスパイスを一つ加えるだけでこんなに面白くなるなんて、夢がある…。
耳、引っ張られて〜〜〜〜
【予告】