映画感想 - ダスク・オブ・ザ・デッド(2008)
ダスク・オブ・ザ・デッド
★★★☆☆
【あらすじ】
犯罪者カップルが道端でラブラブカップルの車を強奪。そのまま人質にして逃亡をはかるが、途中で寄ったスタンドで人間に寄生した謎のトゲトゲモンスターが現れる!たすけてくれ〜!
【感想】
原因不明のモンスターが突然現れてわちゃわちゃするめちゃくちゃシンプルなホラー。シンプル過ぎてちょっとウトウトしてしまったが、モンスターの特徴がなかなかすごかったな。「全身からトゲトゲが出て来る」「トゲを利用して人間どうしを融合させる」みたいな感じでベースとなる人間がどんどん異形になっていくんですよね。さらにトゲが刺さると自分も感染しちゃうという基本ルールもおさえつつ、スタンド内の売店からどうやって抜け出そう…と4人が奮闘する感じ。
肉体が刻まれて手がちぎれても襲ってくるというアグレッシブさ。正直言うと異形の存在がかなりカメラのブレでごまかされてあまりハッキリとしてビジュアルが出てこないのはとても残念だったけど、恐怖演出は凝っててなかなかよかったですよ。途中でこのモンスターが執拗に追いかけてくる法則性も予想して、今まで頼りなかったラブラブカップルの男の方が率先してこの状況を打開しようする姿や、犯罪カップルの男の方の身の上話なども織り交ぜてキャラクターを深掘りしているのも好感が持てました。
あと、ふとメイキングも見てみたら監督、スタッフともどもとても楽しそうに制作していて、「こういうマイナーな映画でも情熱を持った人々が作っているんだなあ…」ということもわかってなんか良かったです。ホラー映画のメイキングは、総じて良い。ちなみに一番良いのは、「ゾンビーバー」のメイキング(湖に浮かんだゾンビーバーの人形の横を犬が泳いでいくシーンがあるので)。
ちなみにこちらが日本版のジャケット。食指の動かなさがすごい。
【予告】