映画感想 - サウンド・オブ・ノイズ(2010)
サウンド・オブ・ノイズ
★★★★☆
【あらすじ】
尖った音楽芸術集団6人が、街なかにある日用品を使ってゲリラライブを行う計画を立てた。病院、銀行、オペラハウスなど、様々な場所でその場にあるもので音楽を表現して最高の芸術に昇華していこうとするが、許可を取って行わない違法行為なので、音楽一家に生まれた刑事アマデウスが捜査に乗り出す。しかしアマデウスは大の音楽嫌いだった…!
【感想】
「ゲリラライブ音楽集団」が「音楽嫌いの刑事」の目をかいくぐって街のいたるところでライブを敢行する北欧のコメディ。普通の楽器ではなくて現地にある様々な楽器ではないものを使って音楽を奏でるストンプ的な演奏が面白どころよ〜。
1曲目は病院で。変装して院内に入り込み、医療機器や患者を使って奏でる。これは動画を見てもらうことで「そういうことね」というのが分かるかもしれない。クール。
2曲目は銀行で。お札をシュレッダーにかける音を基本としてハンコやPCのキーボードを使って。
3曲目はオペラハウスで、4曲目は発電所で…。これがどのような演奏になるかは実際に見てみてください。アイデアと芸術のために全てを投げ出す姿勢が良いです。
このゲリラ集団に対抗するのは、音楽一家に生まれながら音楽が大嫌いになったアマデウス。絶対に阻止したいが、どうしても先をこされてしまう上に、音楽が嫌い過ぎて耳から出血するレベルになってしまっているのがかわいそうだったな。病院行ってくれ…。しかも余りにも音楽嫌いが突き抜けすぎて、ゲリラ集団が楽器として使用したものは自分の耳に届かなくなってしまうという病気にもなってしまうんだけど、それはいまいち共感出来なかったな。打楽器として使われたトレイの音や患者の声だけが全く聞こえなくなるて、そんなことあるか!?ていうのがあったけど、この音楽嫌い刑事と、芸術を突き詰める集団とのいたちごっこは斬新な設定で楽しかったです。演奏シーンが一番面白いところなので、それらもあわせて是非。
【この予告、めちゃめちゃ面白そうに構成されてる】