映画感想 - ザ・ギフト(2016)
ザ・ギフト
★★★★☆
【あらすじ】
サイモン&ロビン夫妻が街で買い物していると、偶然高校時代の同級生ゴードに声をかけられる。再会を祝して夕食に誘ったがサイモンはやけにゴードを煙たがっており、微妙な気まずさがあった。しかしその日以来、ゴードはたびたび夫妻の家に姿を見せたり、不在の時は入り口に贈り物を置くようになったりして、何かキモいんですけど…と次第に不安をつのらせていく…
【感想】
ゴード役のジョエル・エドガートンが元々俳優一本だったけど本作で製作・監督・脚本・主演を兼任した人間コワイ系のサイコスリラー。幽霊系のホラー映画なら任せろのジェイソン・ブラムも製作に関わっているだけに、人を不快にさせる描写は秀逸。パッと見ゴードが単なるサイコパスでキモいと思わせつつ、ロビンが徐々に真相を暴いていくとその構図がひっくり返っていくという過程を飽きさせず+分かりやすく描いてくれるので見やすかったかな。
中盤、チープに音でビビらせてくるシーンが連続で出てきたんだけど、これは全体のストーリーとかテンションを考慮すると無くてもよかった気がするな…。人間の怖さが主軸にあるんだから、自信を持ってその路線で上品に進んでくれよ!と思った。その辺で「大丈夫かよ」と思ったものの、終盤は観客全員に「早く殺されてくれ」と念じられるサイモンが殺されるよりもつらぽよな生き地獄に突き落とされたのでプラマイゼロでした。気持ちいいバッドエンド。
ちなみに、今作で最もかわいいシーンは満場一致で「犬がアゴをテーブルに乗せてギフトを見つめるここ↑」に決定したそうです。
【予告】